タイプロでみる本多大夢ストーリー
アイドルに1度も興味をもったことのない人生だ。
タイプロにはまってしまった。
アイドルの凄さや奥深さに気付きどんどん興味がでてきたこともあるけど、本多くんにやられてしまったのだ。
正直言えば、本多くんは本当に上手じゃなかったなと思う。ドキュメンタリーの立ち回りが。
だからこそ、はまってしまった。
彼は全てを裏切ってくれた。
かわいらしい容姿で、あざとい感じで、いちばん人懐っこくうまくできそうなのに、凛としてそして男っぽくてあざとくできない。
はじめはダンスと表現力で好きになった。アイドルが元々得意でないことの理由のひとつに、いかにもな色気や表現が苦手なことがあるのだけど、本多くんのダンスや表現力はすごく自然で美しくかっこよく色気があるようにみえた。今でもいちばんすきなところかもしれない。
そのあとに、歌、めちゃくちゃうまくないか??と気付く。なんていうか、癖がないのに、歌もダンスも表現力もものすごく印象に残る人だった。
でも。その自然にさらっとできてしまうところ、ドキュメンタリー的には注目されない。
完全に魅了されたのは、彼の人間性がみえてから。
彼が泣かないことにやられのだ。風磨さんに、もがいてほしかったって言われたときの、美しさったらなかった。泣かないようにグッと顔に力を入れているけど、涙はたまっていて。あんなに美しい涙をみたことはない。とは言っても、泣きくずれる方がドキュメンタリー的には良かったのかもしれない。
魅了されたあとは、彼の今までをSNSで収集。
彼の泣かない理由がなんとなくわかるような気がしてきた。仲間との別れも、彼は、うえに立つことはしない、泣かないことは相手への優しさやリスペクトなんだろう。がんばろうにしよう、、それが答えだよね。
おいしい編集はなかったと思うけど、タイプロとは私にとって本多大夢ストーリーだった。
さんざんオーディションを受け、掴めそうで掴めなかった夢、また人生決まるなあって思わず呟いてしまうほど、悔しい想いをしてきた彼は、きっともっとこのドキュメンタリーで注目される方法をわかっていたしやれたのだと思う。でも、彼が選んだのは、ただただ必死に歌い踊るということだけだった。いつも通り静かに周りを想うことだけだった。
実力と努力、人間力だけで最終までいったことは本当にすごいと思う。
本多大夢は美しいのだ。
元々の容姿が美しいのだけではなく、心のきれいさや凛とした強さが滲みでている。
10ヶ月間で、見た目がいちばん変わっていった人だと思う。憑依型で曲が変わるたびに、別人のようになる。それもあるけど、彼はどんどん素顔になっていった。なんの飾りもないのに、それはとても輝いていた。静かにひたすら努力してきた彼を証明するかのように。
結果はだめだった。発表のときの本多くんの苦しそうに何かをつぶやく顔を思い出すと苦しくて仕方ない。
だけど、結果になんの恨みもない。
本多くんのことは手放してくれたんだと思っている。
タイムレスの御三方は、本多くんのことをよくみていてくれたと思っているから。
でも、やっぱりアイドルになってほしい。
いろんな表現ができる天才な彼には、かっこいい曲もかわいい曲も、いろんなジャンルを歌って踊るアイドルがいちばんいいと思うし、いろんな本多大夢をみたいから。
タイプロとは私にとって、お化粧とアクセサリーが大好きでダンスも歌も器用にこなす23歳のかわいかっこよい男の子が、不器用にひたむきに戦っていきながら、飾りを捨てて、誰ともかぶらない唯一の美しさを得ていく物語だった。
あ、でも、本多くんのファッションセンスとか大好きなので、これからは自由に楽しんでほしい。
お洋服もアクセサリーも大切にしているところとか本当に素敵だ!!