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恋するまちづくり in大津 #02

#02 福冨雅之さん(社会生態研究家)

旧大津公会堂メディアチームが送る新企画「恋するまちづくり in大津」

この企画では大津のまちづくりに情熱を注ぐ人々にインタビューし、その魅力や思いを深掘りしていきます。第2回のゲストは、社会生態研究家で株式会社ホモ・サピエンスの代表取締役を務める福冨雅之さんです!

街への熱い想いと、その背後にある物語を一緒に探っていきましょう!

(写真中央:福冨雅之さん)

プロフィール
法人名:株式会社ホモ・サピエンス
役職:代表取締役
名前:福冨雅之
・社会生態研究家/バイオフリックデザイナー
・ウェルビーイングマインドコーチ

-福冨さんの人生史を教えてください。
福冨:
私が大津に来たのはちょうど4年前ですかね。
ちょうどコロナが2020年にありまして、(そこから)3年間このまちづくり、地域づくりをやってきました。
やっぱりコロナで生活が変わって、人々がなかなか笑顔で生活ができない。それは生活者だけじゃなくて、出店者とかお店とかも、非常に困難な状況でした。
それから3年経ってようやくこのコロナがちょっと落ち着くときに、「みんなの笑顔をどうしたら取り戻せるか」というときに、やはりこの環境の良いちょうどここ(インタビュー場所:なぎさ公園)ですね。大津港のなぎさ公園でマルシェを開催しようと思いました。
それは生活者も出店者も、色んな方が同時に笑顔でいる、そういう世界を作ろうと思って 、この”What a wonderful Otsu!” というタイトルでイベントを開催しました。
(開催日が毎年)11月3日です。 11月3日は日本でいうと文化の日ですよね。
でも、この日本全国の中で滋賀県だけが条例で2022年から”ビワイチの日”と制定されました。
ビワイチの日って皆さん何の略称か知っていますか?
滋賀県はこの200kmという琵琶湖の1周を自転車で走ることを、だいたい10年前ぐらいからですよね。みんながこの琵琶湖一周のことを”ビワイチ”と言いました。
私もこの「輪の国琵琶湖推進協議会」という自転車活動をしているんですけれども、それがやっぱり文化になっていったことは、私も非常に嬉しく思っております。
去年(2023年)私たちは「株式会社ホモ・サピエンス」という会社を立ち上げまして
これは地域の人と人、物とか事、体験、あらゆる自然とかも含めて、色んな関係性を作っていきたいとこの街で思いました。
今、大津の子育て世代が非常に増えていますが、僕は1人1人がクリエイターの時代と思っています。これからはクリエイターの人のことを”クリエイティブプレーナー”という造語を作って、もっとこの大津の街でクリエイティブプレーナーが活躍できる街にしたいと思って、育成塾を始めました。それが”ホモサピ塾”です。
去年の12月に1人の女性に声をかけました。(それから)今8人になりました。8人それぞれが、ヨガの先生であったり、アクセサリー作家だったり、絵本の読み聞かせをしたり、色々クリエイターとかそれぞれ職業が違うのですが、みんなが一緒にこの大津を、次の世代もずっと、”ちょうど良い暮らしを作っていく”というコンセプトで今(ホモサピ塾は)活動しています。

-大津のおすすめスポットを教えてください。
福冨:
大津って言ったら琵琶湖、港の近くということで この辺はよく知っていると思うのですが、ちょうど三井寺からちょっと南に下がったところに 長良公園っていうのがあるんですよね。
長良山は知っていますか?その長良山の麓に長良公園ってあるのですが、これが滋賀県で最古の公園です。明治35年ですので、今から122年前に自然の公園がありまして、そこのスポットがね、僕はめちゃくちゃお気に入りなんですよ。
やっぱり(理由は)、人がそんなにいない。 そして自然。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉がすごく美しくてですね。ちょうど小川があって小さい池もあるんですよね。その池に鯉がいて、それを見たり。たまにね、カモのオスとメスが池に来ているんですよね。そのほのぼのした姿を見ているとすごく癒されるんです。
そこにベンチもあるんで、ご飯とか食べたらすごく優雅な時間が過ごせます。
実はその池に石の橋が架かっているんですよね。その石の橋、この大津港に大津城ってあったんですが、その大津城の堀の石の橋があっちに移築されているっていう。そういう歴史的な場所でもあります。
ぜひ皆さんも一度訪れてみてください。

もともと京都出身なんですが、なぜこの大津市に住んだかというと、やっぱり中学時代とかですね、すごく琵琶湖で遊んでいまして。それこそ自転車乗ったり、あとは釣りが好きで、ブラックバスを釣りに行ったり。幼少時代から京都に住んでいてもこの滋賀県にたびたび来ていました。で、やはり結婚した時に、もっと(滋賀の)自然環境を味わっていきたいと思って大津市に来ました。
私が京都からこの滋賀に移り住んだ時の決め手は、この琵琶湖の景色なんですよ。
この空って世界どこでも一緒なんです。 でも、京都から大津に来た時に「同じ空やのになんでこんな広いのかな」っていう風に感じたんですよ。それはこの琵琶湖のおかげなんです。
視界を遮るものが無く、特にちょうど今日みたいに(晴れていて)、この青い空と青い海、琵琶湖。この自然のロケーション。やっぱり僕の中でこの(大津の)空が1番好きなこともあって。それを若い人たちにももっと味わってもらいたいな、というふうに思っています。

-大津をもっと好きになるには?
福冨:
大津の街に住んでいる人とか訪れる人がもっと(大津を)好きになるにはどうしたらいいかっていうのを 僕もよく仲間とかで話します。
1番はこの自然を感じてほしいですね。
日々生きている中で、この慌ただしい社会の中で、何も考えないでぼーっとするっていうことが結構大事だと思っているんですよ。日々皆さん考えすぎているじゃないですか。
これからは、これからの時代は、考えるより感じることが大切だと思います。
まず自然環境を得て、自分がどう感じるか。で、その自分の気持ちを人と対話し、共有すること(が大切)です。
そして街について1人1人考えていく。
街づくりってその行政だけでなく、企業だけでもなく、やっぱり住んでいる人々(が重要)。
ちょうど僕たちはこの4年前に「Otsu Living Lab」という団体を立ち上げたんですけれども、やっぱりこの「Otsu Living Lab」というのは、生活者である私たちも一緒になって、街のことを考えていく。1番身近な仲間と「今の街がどんな街になったらいいだろう」とか「次の世代たちに向けてどういうことを残していけばいいんだ」とか「もっと住みやすい街、楽しい街にしていくのはどうしたらいいんだ」。
だから、「こうなったらいいな」みたいに他人任せなく、「自分たちで街を作っていけるんだ」っていうことに希望を感じてほしいですし、やっぱりそこが1番のウェルビーイングに繋がると思っています。
“自分たちの街を自分たちで作っていく”
”1人はできないけども仲間と作っていく”
そのためにまずこの自然環境。それを感じて、その良さを人々に伝えていく。そんなところから進めてもらったらいいんじゃないかと思います。

-未来の大津への想いを聞かせてください。
これからの大津での暮らしで1番思うことは、私がずっと研究してきた”心の豊かさ”ですね。
その心の豊かさを形にするっていうことがしたいんですけれども、今やはり大事なものは 目に見えないことだと思います。それは人と人の関係性や豊かさということなんです。
私が研究する中で、これからやっていきたいのは ウェルビーイングなライフスタイルとはどんなことかということですね。
その1つにちょうどこの11月3日に、ビワイチの日に今年3年目のイベント”What a Wonderful Otsu!” をします。
1年目は、230店舗、17団体のマルシェの団体を集めて、色んなバラエティ豊かなことを、こんな店があるこんな楽しみ方があるというのを大津の人に紹介しました。
2年目は、マルシェだけでなく高校生の13の高校と一緒にやって、ライブですね。この青空の下で高校生のパフォーマンスをして、色んな他世代が交流しました。自転車の人、このマルシェで楽しみながら自転車での生活-“ビワイチライフ”も提案しました。
この3年目は、特に子育て世代を中心に。次の大津の街を、自分たちでどんな体験を、暮らしをしていくかという実験でもあります。だから親子で楽しめる体験であったり、こののんびりとした空間でゆったりとお昼を食べたり。そのくつろぎ方、余暇の過ごし方も含めて
そのウェルビーイングのライフスタイルを作っていきたい、というふうに思っております。

-未来の若者へ
若い人にどんなふうに自分に向き合ってもらいたいかということは、やっぱり自己愛ですね。自分に愛を注ぐことです。
それは”ご機嫌”ということですね。自分を”ご機嫌”にしてあげる。ワクワクさせてあげる。
そうやって生きていくと、人とも良い関係になったり、自分でも新しいことにチャレンジできたり、そういう自分の成長が実感できると1番自分でワクワクできる。そうやって自分を活かす。自分を活かして、生きてほしいと思っています。

いかがでしたか?大津の自然に魅了され、琵琶湖を中心に人と人との繋がりを広めていくまちづくりに尽力されている姿はとても魅力的です。
まちづくりに情熱を注ぐ方を紹介する「恋するまちづくり in大津」
次回更新もお楽しみに!

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