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顎変形症手術に失敗して再手術を受けるまで
はじめに
この記事では
①1回目の手術を受けるまで
②1回目の手術について
③リオぺを受けるまで
の3点について記述しています。
そのため、まだ手術を受けられていない方も参考になるかと思います。
この記事は全文無料で公開しています。
普段、ありがたいことにDMで回答しているとアマギフ等くださる方がたまにいらっしゃいます。ありがとうございます。
全文閲覧が可能ですが、最後に投げ銭(?)できる欄を設けましたので、参考になったよという方はそのような機能を使用していただけますと嬉しいです。(強要では全くないです!)
記事の概要
歯科矯正治療がメジャーになってきた昨今、Xで多くの顎変形治療のための外科手術を受ける人を見かけるようになりました。
私自身もそのうちの一人で、2022年11月に1回目の手術を受け、
2023年の12月に再手術(以下「リオぺ」と記載します)を受けました。
Xではリオぺを受けたことを公表しているため、数多くの方から相談のDMをいただきます。
これからオペを受けられる方、
オペを受けたが失敗しているかもと不安になっている方、
リオぺを検討しているがどう行動したらいいかわからない方等、様々な方がいらっしゃいますが、その中でも
「1回目のオペからリオペまでのスケジュール」と
「どう行動してリオぺに至ったか」
という質問が多く、この質問は共通して回答ができるため、Noteにまとめました。
また、この質問がよく来るという内容もセットで記載しているため、後で記事を書きますとDMでお返しした方や、DMが返ってきていない方(ごめんなさい🙏)、リオぺについて気になっている方の参考になればと思います。
(参考になった方はRTやいいねなどしてくれると嬉しい気持ちになります☺️)
①1回目の手術を受けるまで
初回手術までの流れ
2019年9月に矯正歯科のカウンセリングに行き出しました。
2020年3月に矯正歯科を決定したのですが、親知らずが4本埋没歯だったため、抜歯歯科の方針で2週間おきに1本ずつ抜歯しました。
単純計算で2ヶ月以上かかり、その後も検査等あったため、最終的に上顎にブラケットが着いたのが2020年10月でした。
下顎は4番を2本抜歯しなくてはいけなかったため、2021年1月に下顎にブラケットが着きました。
そこから矯正がスタートし、2022年1月ごろには抜歯痕は完全に埋まり、術前矯正になりました。
2022年5月に手術日の予約を取り、手術日は2022年11月2日と決定しました。
②1回目の手術について
2022/11/02 初回手術
一般的な病院でしました。大学病院ではないです。矯正歯科のツテの執刀医なので、執刀医が出勤できる病院の中から通いやすい場所を選ぶといった感じでした。
10日間入院しました。
入院中にシーネのようなプレートを噛まされるのですが、ズレが酷くその位置に歯がハマりませんでした。
下顎をもっと出さないと噛めない状態だったため、先生に下顎を力技で出されて噛み合うようになりました。痛かった💧
2022/11/18〜20 異変を感じる
このあたりから、腫れが引いてきて口元が全く引っ込んでおらず、執刀医が術前の診察で言っていたことと乖離があることに気付きました。
また、術後からずっとゴムかけしていましたが、ゴムをかけても開咬のままなことに違和感を感じ、
また、上下の前歯が突き合っている状態で痛みが治らないことに疑問がありました。
(奥歯は全く噛めていませんでしたが、FFさんに聞いたところ正常に手術が終わり治っている方でも
「術後は噛み合っていなかったが数ヶ月するとor術後矯正で噛めるようになった」
というお話を聞いたのでここに強い疑問等はありませんでした)
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噛み合わせが深いです
上顎の分割をする予定でしたので前歯の隙間を開けておりますが、元々正中は合っていました。
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ここまでの開咬になりました。
開咬は後戻りしやすいと聞いていたためとても不安でした。
2ヶ月経ってもこのくらいの隙間がありました。
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赤い線が正中ですが、ずれており、開咬も治っていません。
1年術後矯正しても治りませんでした。
また、左の4、5番あたりが噛み合っていなかったため
右側で食事をしてました。
③リオぺを受けるまで
2022/11/23 セカンドオピニオンに行き始める
自覚した次の日から、セカンドオピニオンまわりを開始しました。
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まず、大阪府内で1番大きい大学病院に行きました。歯科・口腔外科があるのでそちらを受診しました。
ここで注意していただきたいのが、
・紹介状の有無
→紹介状がないと全く相手にしてもらえない病院があります。ここはそうで、研修医上がりのような先生が付きました(セカオピなんだから詳しい先生を当ててほしいところではありますが、、)
・セカオピに行く時期
→術後に違和感を感じたらすぐに他の先生から意見を聞きたくなると思います。
私はその気持ちで受診しましたが、術後1ヶ月も経っていない状態ではどこに行っても「わからない」と言われてしまいます。
私の体感ですと、3ヶ月を過ぎた頃から手術の評価をしていただける印象です。
術後すぐに行ってコメントがもらえなくてもカウンセリング代は掛かりますし、この点については留意が必要です。
また、ここで振り返ると、まだ術後1ヶ月も経っておりませんので変化した点があります。
>口が自然と閉じられないのに?梅干しジワも治ってないのに
これは、筋肉由来のもので、筋肉がない人がバーベルを持ち上げられないように、口元の筋肉がなければ口も閉じられません。
しかし生活していくうちに筋トレのような感じになり、口はもう少し閉じられるようになります。
あまりにも骨格的に無理でしばらく経っても口が閉じられない可能性もありますが、様子見するべき点ではありました。
矯正歯科との話し合い
矯正医・執刀医との話し合いについては、当時のツイート・メモから引用します
失敗なんて主治医(矯正医と執刀医)にはすぐ言い出せなくて、セカンドオピニオンまわりを大学病院や外科矯正のセカンドオピニオンを受け付けている矯正歯科、横浜市大でずっと矯正医してた開業医など、情報を集めてひたすら電話したり足を運んだりしてました。
最終的にある先生に出会えたことで矯正医や執刀医と話す決心がつき、次の検診で全て話しました。
>こちらの先生ですが、銀座のユニゾン矯正歯科という医院です。
私は相談のみさせていただいたのですが、本当に親切な先生で、経験・知識も豊富なため、矯正を考えられている方は一度カウンセリングに行かれても損はないかと思います。
現状、口元がすごく出ていて唇は閉じづらく、梅干しジワも解消されていませんでした。術後の噛み合わせはかなり開咬で奥歯も噛めていませんでした(が、それは術後矯正で解消されるそうです)
術前矯正で上顎非抜歯・下顎2本抜歯して、手術で下顎を前に出している状態で前歯は上下ぴっちり合っていることから、もうこの状態で矯正で口元を下げることは厳しいだろう、口元を下げるならリオぺ(再手術)かアンカースクリューの名医に頼るしかないだろう
という私の予想や推察は当たっていて、
矯正医ももうこれ以上矯正で下げることは厳しいことに同意をしていました。(全く動かないわけではないですが、動かしてもMax2.3ミリ程度の微差でしかないです)
矯正開始前に「普通の矯正のみであれば上顎前突下顎後退は治せるがガミーは治らない。外科矯正をすればガミー含めて全て治せる」と言っていたのに、手術が終わればガミーの改善くらいしかされていなかった(また、手術前に上顎を上方移動、下顎を前方移動させると聞いて口ゴボの改善など聞いたが上方移動させれば大丈夫と言われた。しかし改善してない、など)と言ったところ改善方法を考えてみると言われました。
>ちなみに、ガミーも回復とともに順調に元に戻り、術後1ヶ月には完全にガミーも復活しました。つまり、何も治ってませんでした!(驚き)
※矯正歯科は悪くないです
矯正医は私の主訴を理解していたようで、オトガイ形成すれば多少改善すると伝えられたことに対し「それは根本の解決にはなってないし、口元の閉じづらさもオトガイ形成や中抜きで短くなる数ミリで改善されるとは限らない。やっても治らないかもしれない」と言ったところ、その通りだと他の主張に関しても全般的に同意してくれました。
改善方法を考えるだけではなくて、どれくらいできそうなのか、無理なら別の矯正歯科など紹介してほしいと伝えたところ、やはり骨がある程度固まるまで厳しいそうで、リオぺについても執刀医に相談しないとわからないとのことでした。結果として、矯正医が執刀医に私の主訴を伝えていてくれたことで執刀医での会話はスムーズに進みました。
執刀医との話し合い
執刀医には「私の奥歯の裏の骨が分厚く、これ以上上顎を後退させるとすぐ裏の太い血管が圧迫されて筋肉や歯茎などが壊死してしまうため、どうやっても下げられなかった」と言われました。
>その後、警察病院の播摩先生のカウンセリングに行った際にこの発言について、
「このように言われたが、私の上顎はもう後退できないのか?また、よくあることなのか?」と尋ねたことがあります。
その際の回答は「(よくあることでは)ない。(上顎を)下げられないことがない。」でした。。。(元の執刀医の発言はなんだったんでしょうかね💧)
加えて、
「元病院では元々後退させるつもりがなかったが、受け口にならないか、口元の突出は気にならないのか手術前の診察で聞いたが大丈夫と言われた
→実際は両方想像通りになる
このことについてはどう思うか?」
と質問しましたが
回答は「口腔外科の先生は上顎を後ろに下げられないし、下げるのを嫌がるんだよ」とのことでした。
※上記はメモを基にした概要ですので、実際の口調はもっと穏やかで優しく、こちらの意見を汲み取って下さる感じでした。播摩先生、ありがとうございました。
※現在播摩先生は警察病院を退職されており、現在は加藤クリニック麻布にいらっしゃるかと思います。
執刀医も私の主訴を聞いてすぐに理解したらしく、「手術中色々どうやるか考えたがどう頑張っても無理だった」と言っていました。
経験の豊富な先生なので(当初はそんな先生でも失敗するんだ。。と鬱になっていましたが)、私の口元の突出や閉じづらさに関しては「言いたいことはわかる。悩みもわかる。だからもう一度手術するなら〜」とすぐ改善案を出してくれました。
>これはどこの先生にも言えることだと思いますが、
経験豊富≠スキルがある です。
いくら数をこなしてもうまくない先生はいらっしゃいますし、それが難しい症例であれば尚更です。
上記の通り、もう矯正で口元を下げるのは不可能なので提案されたのは「プレートを除去するときに、手術中上顎の4番を抜歯する。そして、上顎が抜歯した分だけ後退する移動量にあわせて、下顎を後退させる。」というものでした。
術後2ヶ月と3週間ほどで経過観察の予約をしてもらったので、そこで修正の実施についてもう少し詰める予定になりました。
そして、手術の予約が先まで埋まってしまっている関係で、既に来年の10/25手術で予約を取ることになりました。
>実はこの際、術式としてもう一つ提案されていました。それは
「上顎セットバック(4番抜歯分のスペースの半分程度下げ、その後退量に合わせて下顎をssroで後退させる)」でした。
どちらにするかはまたリオぺ前に決めようと言われていましたが、
どこのセカオピに行っても壊死等のリスク面からセットバックは反対されました。
2022/11月末〜2023/3月 セカンドオピニオンまわり
ここからセカンドオピニオンまわりの日々を過ごします。
人気のところはカウンセリングの予約を取るのにも先になってしまうため、
術後1ヶ月から動き出してやっと3−4ヶ月頃にカウンセリングできるという流れでした。
また、有名な矯正歯科や、紹介していただいた技術のある矯正歯科にもカウンセリングに行きました。
私はリオペ前提になってしまうため、
矯正歯科にカウンセリングに行った場合、その矯正歯科と提携先の病院で執刀することになります。
その矯正歯科に紹介状をもらい、提携先の病院にもカウンセリングに行くことになるため、
3ヶ月後からすぐに動き出して良かったと思っています。
また、大きい病院(大学病院等)の場合、両顎の執刀が可能な医師が何人もいるため、リオぺ可能なスキルのある先生にお願いするには、
紹介状なしで単独で診察に行くより、
矯正歯科のカウンセリングに先に行くことで、
懇意にしている上手な先生を当ててもらえます。
上述の大阪の大きい病院のケース然り、紹介状はある状態でないと徒労に終わる可能性もあります。
リオペは美容外科でやるべきか?
リオペの場合、美容外科でするという選択肢もありますが、
自分の噛み合わせが二級咬合になってもいいのか
ということを考える必要があります。
私は二級咬合になるのは受け入れられなかったため、美容外科での手術は考えませんでした。
噛み合わせがあまり良くない方の場合、
韓国や美容外科で両顎を行い、噛み合わせが悪化したとしても
有名どころの矯正歯科に診療拒否されてしまうケースは珍しくなく、
むしろ快く受け入れてもらえることはほぼないです。
その点を踏まえて、執刀医を決めることをお勧めします。
執刀医を決めた基準
また、よくいただく質問として「どのような観点で執刀医を決めたか」がありますが、
・カウンセリングで話している中で、機能面・審美面での違和感がスムーズに伝わり、こちらの意図をあまり言葉にして言わなくても理解している
・審美面での価値観が合う
・提携先の矯正歯科との相性がいいか(先生と価値観が合う、話しやすい等)
の3点から決めました。
私の場合、噛み合わせの悪さの原因は矯正歯科ではなく手術にあったため、
執刀医中心に病院を決めました。
2023/4月 リオぺ日決定
4月の上旬にリオペをお願いする執刀医(病院)を決め、予約を取りました。
前回の手術が11/2で、リオペ予定日が10/25だったため、10/25以降のなるべく早い日で考えていましたが、
この時点で最短日が12月中旬でした。
最短日での予約をお願いしました。
リオペで人気な病院や医師は、それだけスキルがあるということなので、先まで予約が詰まっています。
そのことを念頭に置いておく必要があります。
この時点で、前執刀医の予約はキャンセルしました。
2023/9〜10月 矯正歯科転院
執刀医の変更に伴い、矯正歯科も提携先に転院しました。
元の矯正歯科の了承も得ていたので、転院はスムーズでした。
保険の引き継ぎで番号や資料等が必要になるため、元の矯正歯科に取りに行きました。
(初めに執刀医に紹介された矯正歯科はすでに矯正中の患者は受け入れていないとのことで予約段階で門前払いされてしまったので、別のところを紹介し直してもらったという経緯があります)
2023/12月 リオぺ
12月中旬にオペを行いました。
自分の噛み合わせについての不満は矯正医に、審美的不満は執刀医に話していたので、
移動量等は聞いていません。
なりたい要望だけ伝えて、あとは全面的にそれぞれの先生を信頼していました。
(山ちゃんと播摩先生のインスタライブでも
「たまに〇〇mm動かしてくださいって患者さんがいるが、何ミリはこちらで決めるから、なりたい様子や写真などを中心に伝えてほしい」
という旨のようなことを話されていたので、
移動量は気にしなくてもいいと思っています)
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←術後 リオペ前→
顔の大きさが全然違います
リオペによる麻痺・壊死・後遺症
あとよく聞かれる麻痺や壊死、後遺症ですが、
現状ほぼないです。
強いて言えば、上顎の歯茎の感覚のみ鈍いですが、
前回のオペ時でもそうで、
リオペ前に回復してきたくらいだったので、
リオペのせいではないです。
腫れがリオぺの方が長かったか、
体力等はリオペの方がキツかったか等も聞かれますが、
腫れは リオペの方が段違いに腫れてないです。
上手い先生は腫れないと時たま耳にしますが、これに関しては確実にそうだと思います。
体力等のキツさも、リオペの方が元気でした。
術後2日目から、腫れを落とすために院内を散歩してました。
そのくらい元気でした!
多分、執刀医の腕次第です。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
このNoteが少しでも皆さんの参考になればと思います。
何かお困りのこと等ございましたらできる範囲で相談に乗りますので、DMでもリプライでもしてください😊
皆さんの治療がうまくいきますように!
(以下、有料部分には当時の私の心境等が記載してあります。
特に内容が詰まっているわけではありませんが、購入くださった方で追加の疑問・質問等ありましたら早めに返信を心がけます。)
(最近は忙しくなってきており、中々DM返信できずすみません。)
ありがとうございました。
よろしければ「いいね」等押してくださると嬉しいです☺️
追記
質問に関して、想像よりも多くの人からDMをいただくため、
Noteを購入いただいた方を優先的に返信させていただきます。
購入促進のようで申し訳ないのですがご理解お願いいたします。
よろしくお願いします。
ご覧くださり、ありがとうございました😊
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