Global Journey Blog Vol 3- 松田日向
こんにちは!松田日向です☺
スウェーデンに留学に来てもう10か月が経ちました。時間が過ぎるのは早かったですが、たくさんの出来事が詰まっていて、自分自身の成長も感じます。今回はその中でも最近特に自分の考えが大きく変わったと感じた出来事を二つと最後に猫カフェのことも紹介したいと思います。
1.「遊ぶ」事を忘れない
2.つい日本語を話してしまう悩み
3. スウェーデンの猫カフェ
1.「遊ぶ」事を忘れない
この前特に目的地を決めずに散歩していると、期間限定のギャラリーへの案内看板を目にしました。そこに映っていた写真が素敵だったので、看板に書いてある通りに進むと、ギャラリーがありました。大きな窓があり外からでも中の様子が伺えたので中を見ると、暖かい照明の部屋でおじさんが絵を描いていました。そして壁一面にその方の作品と思われる素敵な絵が飾ってあり、ソファに女性が一人座っていました。
「うわああ素敵だな、ここに入ったらどんな出会いがあってどんな会話が生まれるんだろう」とワクワクしましたが、それと同時に、「私スウェーデン語話せないしなあ、中に入ったら絵を買わないと失礼かなあ、私アートに詳しいわけでもないし入っても迷惑かなあ」という考えが渦巻いて、ギャラリーのドアは空いていましたがなかなか中に入る勇気がでず、ギャラリーの前を行ったり来たりしていました。
「うん、やっぱ勇気でない今日は帰ろう」と思って駅の方に歩き出そうとした瞬間に
「〇〇〇〇〇!」とおじさんが笑顔でスウェーデン語で何かを私にいうのが聞こえました。何を言ったのかは分かりませんでしたが、もういいや~と思いきって入ることにしました。
中に入ると、窓の外からは見えなかった素敵な絵画がたくさん壁に貼ってあり、ゆったりとした音楽と、照明で心地よい空間でした。そしてそこにいたおじさんとお客さんにスウェーデン語が話せないことを伝えると、流暢な英語で話してくれました。毎回、50歳を超えてそうな方でも流暢な英語を話す方がたくさんいることに驚かされます。
するとそのおじさんが、
「入るか迷って、勇気を出してこっちにきたんだねようこそ」と言ってくださり、ギャラリーの前をうろうろしていたことがばれていたのか!と恥ずかしい気持ちと歓迎してくれて嬉しい気持ちを感じました。
おじさんが絵を描いていたので、
「何の絵をかいているのですか?」と聞くと、
「わからない」という答えが返ってきてびっくりしました。この絵は何なのか、どんな絵を描いているのかを知りたくて聞いた質問でしたが、この答えは予想していませんでした。
「何を描いているのか分からないけど、ただ描いている、それで完成した作品を見たときに、わぁっと感動する時もあるよ」と言っていました。
また、上手に描かれていたので、「どこで絵を学んだのですか?」と聞くと、「学んだことはないよ、楽しいからしてるんだよ。絵を描いていると言うより、遊んでいるに近いし、自分の中の感情を表現する練習をしている、その手段が今は絵なだけだよ」と言っていました。
また、「子供の頃のように”遊ぶ”ってことを今も覚えてる?」と聞かれてだいぶ忘れてしまってると答えました。
この会話をして考えたことはたくさんあります。
まず、わたしは今まで、論理的思考だったり明確なゴールや目標があってそれに向かって何かをするのが良いと言う思考を趣味や自由時間にまで当てはめてしまっていたと感じました。
子供の時のように、遊びたいからとりあえずなんとなくやってみて、なんとなく自分の好きなように踊ったり、英語の歌を歌ったりしていたのが自分につながっているのに、それをすることを忘れていました。
また、自分の感情の表現を言葉、文字、態度以外で表してみたいなと思いました。
私は小学生からダンスを習っていて今も趣味で友達と踊っているのですが、「遊ぶ」や「感情を表現する」という事をあまりしたことがなかったと思います。習っている時は、もちろん楽しんでいましたが、間違えないように、綺麗に見えるように、いい順位が取れるようにという感情が大きかったです。趣味でカバーダンスをするようになってからは、本家と同じように踊れるようになどを主に考えていました。
でも、これからは自分の体の動きを楽しんだり、音楽に合わせて踊ることを純粋に楽しんだり、感情を表現してみたいなと思います。
今、スウェーデンで地域のダンスサークルに入っていたり友達ともレッスン外で踊ったりしているので、その時にこの「遊ぶ」「感情を表現する」、そしてそれを楽しむ事を実践してみたいと思います。
また、そのギャラリーにいたストックホルム(スウェーデンの首都)から遊びに来ていた方と日本の話もできて楽しかったです。ここに来たことで、新しい出会いや新しい考え方を知ることができて、本当に嬉しかったです。
おじさんが中から声をかけてくれたことに本当に感謝です笑
2. つい日本語を話してしまう悩み
(私は人とコミュニケーションを取る時にすごく人の気持ちを考えてそれで悩んでしまうことが多々あります。自分の考えや行動の奥にある感情やその時の状況を100%説明できてないと思いますが、できるだけ伝えようと思って書いてみました!ご了承ください)
私には日本人の友達も日本人以外の友達もいます。
日本人以外の友達で日本語を話せる人はあまり居ません。(たまに日本人並みに日本語を話せて、私以上に日本語に詳しい人もいますが笑)
そんな日本含めいろんな国から来た友達がいるグループの中で、もし日本人の子に日本語で話しかけられるとつい日本語で返してしまう時があります。毎回そうするわけではないのですが、その方が相手に早く伝わるし、母国語で話す安心感も感じられるし、冗談も伝えられるなど様々な理由があって日本語を話してしまいます。
でもそうするときにいつも気になるのが、会話には直接参加していなくても、近くにいる日本語が分からない友達の事です。この子は日本語を話さないから、今私たちが何を話しているのか分からないんだろうな、何か少し申し訳ないな、と感じていました。
そうして、申し訳ないなと感じながらつい日本語を話してしまう状況が続いていました。話すのが気持ち的に楽な日本語に自分が逃げているなと感じていました。
そんな時に、自分の行動を改めようと思うきっかけになる出来事がありました。
私にはドイツ人の友達(Aとします)がいるのですが、ある時、Aの家族やいとこ、友達がドイツからスウェーデンにしばらく遊びに来ていると聞きました。
その時に、「良かったら日向もそのメンバーでご飯を食べない?」とAに誘ってもらいました。Aとは親しい仲だったので、家族やいとこの方も歓迎してくださっていると聞き、ありがたく参加させてもらうことにしました。もちろん参加は楽しみでしたが、私以外全員ドイツの人でドイツ語が話せないのは私だけなので、会話についていけるかなあと少し心配していました。当日は皆とても暖かく私を迎えて下さりました。
そこで驚いたのは、私と話す時以外も、皆がずっと英語で話してくれた事です
家族の方が二人で話すときも、私の近くでは英語で話してくれていました。英語が上手な事に驚いたのはもちろん、母国語のドイツ語の方が楽に話せるはずなのに、英語を使ってくれていたのです。
そこにいたAのお兄さんは「いつでも日向が会話に入ってこれるように英語で話そうと思って☺」と言って下さりました。嬉しくて泣きそうになりましたし、自分も輪に入れてくれていると感じて居心地が良かったです。
もちろんドイツ語を使って話している場面もありましたが、タイミングや長さなどもろもろ含めて全く気になりませんでした。
このAのお兄さんの言葉がずっと心に残っていて、こんな環境を作れる人になりたいなと感じました。
そしていざそれを実践してみようとすると、難しいのです。そして、私が日本人同士で日本語を話してしまう他の理由を見つけました。
それは、自分の拙い英語を日本人の人晒すことが恥ずかしいと感じていた事です。
英語で話す=かっこつけている、英語で話す時は完璧な英語じゃないと恥ずかしいという考えが知らず知らずのうちに小さいころから自分のなかで形成されていたのだと思います。「英語をかっこつけて話してるけど単語や文法間違っている人」というようなネタのコンテンツをみたり、今まで私が見てきた英語話者は、私からするとみんな流暢に英語を話していた事から、英語を話すときは完璧な英語じゃないといけないという考えが自分にしみ込んでいっているような気がします。
留学前半でその考えはほぼ無くなっていました。
日本人以外(私と同じく英語を第二言語として学んでいる人や英語を母国語として話す人)と英語で話すときは、あまり恥ずかしさを感じなくなってきました。みんなよく聞くと文法や単語が正確でないときがたくさんあるし、それは第二言語として学んでいる人はもちろん、母国語として英語を話す人にもある当然なことなんだ、自分だって日本語を間違えまくっているし、だから自分が英語を間違えるのも恥ずかしくない事なんだという考えがでてきて、それを日常生活で実行することで実感しました。
もちろん少し恥ずかしさやためらいはまだ感じますが、自分の意見を伝えようという気持ちの方が大きくなり、これは学ぶチャンス!と考えることが多くなりました。
しかし、留学の中盤になっても、日本人同士で英語で話すとなるとためらいは大きいままでした。それは、日本にいるときから日本人同士では日本語で話していたため、英語で話す機会はあまりなく、「学んでいる途中の英語を間違えるのは当たり前」という考えはあってもそれを実際に日常的に行って、実感し、ためらいや恥ずかしさを払拭するという経験がなかったからかなと思いました。
でもここで、自分だけ言語が分からなくて居心地が悪く感じた経験を思い出しました。
数年前に私含め日本人2人と韓国人2人の4人のグループで対面で話していた時があります。私以外の3人は韓国語を流暢に話せたので、3人で韓国語で会話が盛り上がっていました。当時私はすごく簡単な会話ならできるぐらいのレベルだったので、スピードが早かったり分からない単語がたくさん出てくると全く会話についていけませんでした。一回盛り上がった後に「日向にも説明してあげて☺」と韓国の子が日本人の子に言って、私もようやく理解できるといった感じが続き、その子の優しさでもあるし、その子は英語と日本語があまり得意ではないから韓国語で話すのは理解できましたが、やっぱり輪の中に自分が入れているとは感じませんでした。
この経験を振り返って、もしかしたら私が日本人同士で日本語で話している時にこんな思いをしている人がいるかもしれないと考えると、やっぱりそこにいる皆が分かる言語で話すべきだと思いました。恥ずかしがったりためらったりする事を乗り越えて、自分はそこにいるみんなが分かる言語を話して、できるだけ皆が話しやすいような環境を作れる自分でありたいと思いました。
そしてついこの間これを実践できました。ある寮の雑談会のようなもので、日本人の子と二人で雑談をしていました。その時に、日本語を話さないフランス人の子が挨拶をしてくれて近くに来たので、日本語で答えていた途中でしたがそこからは私が英語に切り替えて話してみました。すると、相手の日本人の子もそこから英語で話し始めて、フランス人の子も会話に自然と参加していました。
自分は、こんな人でありたいというのがなんとなく私の中でありますが、それと反している行動をしている時がたまにあります。なので今回のようにその気持ちと一つ一つ向き合って行きたいと感じました。
3. スウェーデンの猫カフェ
真面目系の話が続いてしまったので(笑)スウェーデンの猫カフェについて最後に少し書こうと思います!
私は実家に猫を飼っていて、あと2か月で帰国なのでもうすぐ会えるのですが、どうしても猫を触りたくて猫カフェに行ってしまいました。
お店の方によると、SNSなどに写真をあげても大丈夫との事だったので7匹ぐらいいたうちの3匹の写真を載せたいと思います。。。
かわいすぎませんか笑
店員さんによると、この黒猫ちゃんたちはまだあかちゃんらしいです。
頭がちっちゃくて、なでるときに手のひらではなくって指先でなでていました笑
友達が、静かな人のところに猫は寄ってくると言っていたのですが本当でした。
可愛すぎて叫びたい気持ちをおさえて、あまり近寄らずに近くの椅子に静かに座っているとそこに猫が来てくれました。
この部屋に入る前に受付で説明があったのですが、ここのカフェは飼い主が亡くなったり老人ホームに行ったりと様々な理由で飼えなくなった猫のサポートをして、新しい飼い主さんを探す活動をしているとの事でした。
なのでここにいた猫ちゃんたちも里親募集中だそうです☺
それに、お客さんが入ることのできない猫のための部屋があり、猫がいつでも自由にそこに入れるようになっていました。最初の白猫ちゃんの写真に映っているのがその部屋への出入り口の一つです。
行ってほんっとうに良かったですし、帰り道もずっとかわいい猫の事を思い出してにやけが止まりませんでした笑 スウェーデンでは野良猫をほとんど見なかったので、ちゃんと猫をさわって癒されたのは10ヵ月ぶりでした笑
次は実家の猫に会うのが楽しみです。
↓ちなみに私が行った猫カフェはここです☺予約をして行くとスムーズだと思います!
Purrfect Café
Sveagatan 6A, 413 14 Göteborg, スウェーデン
ここまで読んでくださってありがとうございました!
次は、私が経験したスウェーデンの行事、地域のダンスコミュニティについても書こうと思います。お楽しみに!