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【LAD】ドジャースのオフ 中間報告②


ロースターの状況

先発ローテーション

https://www.mlb.com/news/cardinals-dodgers-2024-opening-day-starting-pitchers

先発補強はほぼ終了と言って良いでしょう。スネル、グラスナウ、山本、大谷のエース級4人が並び、その後ろにも6人の先発投手が控えます。今後バーンズやフラハティ―などの大物を獲りに行くことはないです。
ドジャースは来季より大谷の投手登録ノーカウントを活用して6人ローテを採用します。メイ、ゴンソリン、フラッソー、大谷の手術復帰組がどんな状況かは不明ですが、スプリングトレーニングの様子を見て状態の良い人を最後の2,3枠にはめていくことになりそうです。
クレイトン・カーショウが未契約ですが、ドジャース、カーショウ双方が再契約の意思を示しており故障者リストが解放される2月に入り、ストーン、ライアン、ハート、シーアン、グラテロルがロースターカウントされない60日故障者リストに入ると同時に契約が成立すると思われます。
今後は編成トップのアンドリュー・フリードマンは"Major Priority"(=優先度が高い)とコメントしている佐々木朗希の獲得にシフトしていくと思われます。佐々木朗希はホリデーシーズンを前にチームとの面接第一段階を行い、国際FA解禁の1月15日以降に最終決定をするとされています。スプリングトレーニングも近くなることから、解禁以降は可及的速やかに契約したいと代理人のジョエル・ウルフはコメントしています。

ブルペン

https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2024-08-26/dodgers-evan-phillips-high-leverage-situations-closer

現時点でのドジャースブルペンのメンバーを見るにクローザーの固定は少なくとも開幕時点では難しそうです。コペック、トライネン、フィリップスを7~9回で相手の打順や休養具合などを踏まえながら並べていくことになるでしょう。
下位ではヘンリケス、グローブ、カスパリウス、ドライアーがメジャーとマイナーを行き来しながらの運用になります。元カージナルスでマイナー契約を結んだガエゴスがどのように転ぶかも注目です。
加えてハイエンドリリーフの獲得にも動くとの報道が出ています。トライネンとの再契約で十分な気がしますが、フリードマンは夏のトレードが大嫌いなようで質の面でも量の面でも1年間ノータッチで通用するブルペンを構築したいのかもしれません。

外野


投手陣とは対称的に野手陣はほぼ固まっています。これ以上の補強はほぼ無いと予想されます。

https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2024-05-04/rookie-star-andy-pages-angels-dodgers-trade

左右関わらず両翼の1枠にはテオスカーが確定。
右投手先発の際には
RF: テオスカー、LF: コンフォート、CF: エドマン(or アウトマン?)
左投手先発の際にはパヘス、エドマンを使いたいので
RF: パヘス、LF:テオスカー、CF: エドマン
となるでしょう。

内野

https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2024-03-09/mookie-betts-dodgers-move-to-shortstop-misguided

内野は左右関わらずSS: ベッツ、3B: マンシー、1B: フリーマンは固定、
2Bは右投手の際にはラックス、左投手の際にはテイラー、ロハスを起用するか外野からエドマンをSSに移動し2Bベッツという配置もあるかもしれません。
キャッチャーは例年通りメインがスミス、バックアップはバーンズとなります。第3キャッチャーは今のところフェドゥーシャが入る予定です。

プロスペクトの起用

投手側では例年通り故障者が出ることが予想され、マイナー契約で確保したジャスティン・ジャービスや24歳で昨年を2Aで過ごしたジャレッド・キャロスなどはチャンスがもらえるもしれません。

https://www.latimes.com/sports/dodgers/story/2022-07-21/ucla-pitcher-jared-karros-dodgers


野手側では前述の通り外野・内野共にポジションは埋まっています。ところが3AにはMLB全体39位キャッチャー/外野手のドルトン・ラッシング全体70位ショートストップのアレックス・フリーランドという2人の有望株がおり、トレードチップにしていない感じ使う気はあるようです。

https://dodgersdigest.com/2024/06/09/alex-freeland-is-becoming-a-top-dodgers-prospect/

ラッシングについては故障の多いコンフォート離脱時や40人枠に入りさえすればスミス/バーンズのバックアップとしてMLB⇔MiLBを行き来しての起用も可能です。
フリーランドは3AでwRC+85と苦しんだのでまずは3A順応からとなりますが、こちらは内野が離脱した際のバックアップとなりそうです。1Bフリーマンは35歳、3Bマンシーは34歳ですから故障も増えていくお年頃です。マンシーが離脱した際にはそのまま3Bに、フリーマンならマンシーを1Bに回し3Bを空けてのフリーランド起用が想定されます。
プロスペクトがなかなか使われないのは選手層の厚いドジャースあるあるですが、価値・能力が下がらないうちに使うなりトレードで変換するなりしてほしいものです。

今後の動き

佐々木朗希とカーショー+α?

前述の通り、最優先事項は佐々木朗希との契約です。スプリングトレーニングが始まり故障者リストが解放されたのちにカーショーとも契約するでしょう。
佐々木朗希との契約に失敗した場合、昨年のジェームス・パクストンのようなデプス先発を1枚獲得する可能性はあります。1年契約でお安く+ドジャースが改良できそうな投手が理想です。
アレックス・ウッド、ロス・ストリップリングとの再会もあるかもしれませんね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Alex_Wood_%28baseball%29

ハイエンドリリーフ

The AthleticのFabian Ardayaは12月10日にドジャースがリリーフ投手をもう1人加える意向であることを報じました。そしてコストをかけるからにはリーグトップクラスの人材を加えたいとされています。
これは結果的にヤンキースへトレード移籍したデヴィン・ウィリアムスが「最初はLAへ向かうと思っていた」とコメントしたことからも、どうやら事実であることが分かります。


では誰を獲るんだよ、と言う話になりますがそれ程多くの候補がいるわけではありません。リリーフ投手は最も調達がしやすい選手タイプであるため、あまり中途半端な補強はしないと思われます。つまり

クローザー級(スコット、ウィリアムス etc.)⇒カネ・人材出してでも獲る
ミドルリリーフ級(ジャンセン、エステベス etc.)⇒内部でor安く済ませる

トップターゲットはFA市場最上位のタナ―・スコットです。

https://www.si.com/mlb/diamondbacks/arizona-diamondbacks-analysis/potential-d-backs-free-agency-target-tanner-scott

ドジャースが掲げる"プレーオフを勝ち抜く"という目標を達成するためにはリーグ屈指の左打者、フアン・ソト、ブライス・ハーパー、ジャクソン・メリル、マット・オルソンを倒していく必要があるわけですが、100マイルの剛球と90マイルを超えるスライダーは現所属のアレックス・ベシアと共に有効な武器となります。
そのほかには次のようなオプションが考えられます。

高くつく
タナ―・スコット(4年~$80M)
ジェフ・ホフマン(3年~$45M)
グリフィン・ジャックス(MIN トレード)
ジョアン・ドゥラン(MIN トレード)


1年契約で安く
カービィ・イエーツ、デイビッド・ロバートソン、ケンリ―・ジャンセン
ポール・シーウォルド、フィル・メイトン、マット・バーンズ

リリーフに資源投入するのが嫌いなフリードマンの事ですから、「やっぱりやめた」となることもあるかもしれません。間違ってもキンブレルトレードの二の舞にはならないでほしいものです。

キケヘル?

ドジャースファンが望んでいるのがお祭り男キケ・ヘルナンデスとの再契約です。
カーショーと同様に故障者リスト解放後にキケと契約することは枠の空きと言う面では可能です。一方で戦力面で必要であるとは言えません。

ドジャースの野手を見るとスタメンからベンチに至るまで既に固まっています。キケと契約するのは良いですが、代わりに誰かをマイナーに落とすか(パヘスで確定)、メジャー固定の選手をDFA(テイラーで確定)する必要があります。パヘスは既にメジャーである程度やっていけることを証明していますし、テイラーは来季年俸$13M+$4Mバイアウトが残っています。
望みがあるとすれば昨年のようにクリエイティブなトレードで年俸負担を圧縮した上でキケをテイラーと交換するような感じでしょうか。




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