ドラマのスタイリスト活動のきっかけ
本格的なドラマのファッションスタイリストとしてのキャリアはあの人気ドラマ『GIFT』が始まり。
ドラマのスタイリストを始める前は、雑誌やライブなどをメインにコーディネート、スタイリングを手がけていました。その活動の中で日テレのドラマのスタイリングをする機会があり、ここでドラマの撮影におけるイロハを覚えることができました。
こうした活動の中、一度ドラマを少し離れてまたライブやコンサート、CDのジャケ写などのスタイリングなどに触れていたのです。
そしてあるときまた、ドラマのスタイリングのお話がきました。それがフジテレビで放送された木村拓哉さん主演の『GIFT』(ギフト)です。室井 滋さん演じる腰越 奈緒美役のスタイリングのお仕事をいただきました。このときの演出を担当していた演出家の河毛 俊作さんとプロデューサーの山口 雅俊さんにはその後のドラマでもご一緒させていただくことが多く、色々なことを教わり、様々な作品のスタイリングを楽しませていただきました。このドラマの役名である腰越 奈緒美(室井滋さん)、ジュリエット星川(小林聡美さん)、朔原 令子(倍賞美津子さん)のスタイリングを担当させていただくことになりこのドラマのスタイリストとして始動。
MAX MARA(マックスマーラ)、KENZO(ケンゾー)などのインポートブランド、ハイブランドメインでコーディネート、スタイリングをしていました。私が貸し出しのお願いに行った時はプレスの方達はドラマに服を貸し出ししたことがなかったようで、一から説明をしてリースをさせていただきました。思えばこの頃はハイブランドにとってドラマに服を貸し出しするということがなかったのではないかと思います。このドラマを通して、役やシチュエーションに合わせて自由な服のコーディネートができることに気づき、服を通して役作りの面白さに魅了されていくことに。女社長の役、刑事、占い師、それぞれの役に対する役の作り込みをコーディネートとスタイリングで行なっていき、シーンなどに合わせてどんな服にするかを考えるのが楽しいです。これがドラマ(動画)という世界に本格的に入っていくきっかけとなったのです。