
愛犬の帰国準備(アメリカから日本へ)🐾
こんにちは、ふゆです。
2024年4月に夫のアメリカ駐在に帯同する形で渡米し、6月に子犬を飼い始めました。
犬を飼い始めたことを知人に話すと、決まって言われたことのひとつが「日本に連れて帰る手続きを早めにやっといたほうがいいよ!」ということ。
日本は世界でもごくわずかな狂犬病清浄国なので、海外からの動物の持ち込みに関して非常に厳しい基準があります。
とりあえず予防接種だけしておけばいいよね!というわけでないことは分かるものの、
抗体検査や長い待機期間、前もって提出が必要な書類などなど色々とややこしそうだ・・・!ということで、
愛犬を迎えてすぐ、いつ日本に帰ることになっても良いように準備を始めました。
備忘のためにもまとめておきたいと思います。
帰国に際しての事前準備
・マイクロチップの装着
日本ではISO規格のマイクロチップの装着が義務付けられています。
ワクチン接種証明書にマイクロチップの番号を記載してもらう必要があるため、これは狂犬病ワクチン接種よりも先に行う必要があります!
(だいたいのブリーダー、シェルター、ペットショップ等ではいち早く装着してくれていると思いますが)
・狂犬病ワクチン接種
有効なワクチンを2回接種する必要があります。
2回目のワクチンは1回目のワクチンを打ってから30日あける必要があり、この2回目の接種後(同日可)に狂犬病抗体価検査を実施します。
余談ですが…
アメリカの狂犬病ワクチンの有効期限は3年なので、
1回目のワクチンを打った翌月に2回目のワクチンをお願いしたいと言うと、獣医さんに怪訝な顔をされました。
日本に帰国する準備である旨を説明して理解してもらえましたが、確かに、有効期間に余裕があるのに2回目を打つのはどうなんだろう。
犬にとっても負担なのでは…と心配になりました。
いつ帰国するのかはっきり分かっていて、スケジュールに余裕がある方などは私のように急いで準備する必要はないと思います。
(私は早ければ1年、長ければ5年という具合で米国滞在期間が読めず、今から準備をしています。。。)
・狂犬病抗体価検査
ワクチン接種後に血液検査を行い、十分な抗体価が確認される必要があります。この検査は日本の農林水産省が指定する機関(※1)に検体を送って実施してもらう必要があります。
また、結果を証明する書類(International Travel Certificate)が求められます。
(※1)日本の農林水産省が指定する機関 というのは、アメリカでは実質カンザス州にある1箇所だけです。(もう1箇所は米軍の関係者のみ。)
カンザス州立大学狂犬病研究所
Kansas State University Rabies Laboratory
私は念のため獣医さんに「日本政府が指定しているカンザス州の施設に送ってくれるんですよね?」と確認しましたが、日本への帰国準備であることを伝えているならば、基本ここに送ってくれるはずです。
で、ここが大事なのですが、このInternational Travel Certificateを発行できるのはUSDA(United States Department of Agriculture)の認定を受けている獣医さんだけです!
なのでネットで「usda accredited vet」と検索し、病院を探しました。
(病院を見つけたら、HPでinternational health certificateの発行を受け付けているかを念のため確認しました。)
それで、そのままそこの病院を愛犬のかかりつけ医にしました。
帰国することになったら、証明書作成はこの病院でやってもらう予定です。
なお抗体検査の結果は後日メールでもらい、無事に基準(抗体価0.5IU/ml 以上)をクリアしていました。よかった。
・180日の待機期間
狂犬病抗体価検査を実施した日(採血日)を0日として、
この日から日本入国までに180日間の待機期間を設ける必要があります。
な、長い・・・!!半年じゃないですか。
この180日を満たさないで入国してしまった場合は、不足する日数分、
動物検疫所の係留施設に預ける必要があるそうです。
面会はできるらしい?けど、これは悲しすぎる。
ちなみに、もちろんですが180日を経過して、かつ「狂犬病予防注射の有効免疫期間内」&「狂犬病抗体検査の有効期間内(採血日から2年間)」である必要があります。
・40日前の事前通知
日本への帰国が決まったら、到着予定日の40日前までに「動物検疫所」への事前通知が義務付けられています。この申請はオンラインでも行うことができるようで、必要書類(健康証明書、ワクチン接種証明書など)を揃えて提出する必要があります。
参考リンク:
NACCS(動物検疫関連業務)について(犬や猫の輸出入手続者用)
オンライン申請フォームです。
体験をもとにいろいろ書きましたが、上記はすべて農林水産省の動物検疫所のサイトに載っております。とってもわかりやすい上に英語版のPDFも用意されているので、これを印刷して獣医さんに見せたりしました。
(獣医さんはさすがプロで、内容をご存知だったので不要でした😂)
6月に迎えたうちの愛犬は、7月に2回目のワクチン&抗体検査を実施したので、もうそろそろ180日が経過します。
これで一旦日本に帰る準備が整うわけですが、ここにきて夫の駐在はまだまだ続く予感です。(少なくてもあと1年くらいは。)
でも、備えあれば憂いなしですからね!
帰国命令が出てから手続きを確認してバタバタするのだけは避けたいので、やっておいてひと安心です。
いいなと思ったら応援しよう!
