PASHA STYLE認定作品展vol.8
PASHA STYLE認定作品展
今回で8回目を迎える、PASHA STYLE認定作品展。vol.8となり、前回のvol.7から約1年。公式サイトが開設され、出展募集が始まったのは2023年12月。意外と遅い募集開始でした。今まで3回参加しましたが、銀座洋協ホールで開催されたvol.4が写真展初参加で、2回目はちょっと開けてvol.7、そして今回は連続参加になります。常連さんの凄さは当然として、新参でもいきなりグランプリを受賞されたvol.7の美大生とか、このポートレート写真展は他とは違う緊張感というか凄味というか厳かさというか、相当ハイレベルな方々が参加されるイベントとなっております。
参加メンバー
X公式アカウントの告知で使われていた画像を拝借。今回は白と金の2色で交互に参加者が書かれてますね。上の塊は認定作品5枚以上の認定クリエーター枠、下の塊は認定作品5枚未満のビギナーズ枠となっていて、同じ会場内ですが展示場所が分けられています。
会場レイアウト
自分が会場のどこに展示できるかは運営側が忖度して適当に決めてくれるので完全に運任せ。
認定作品展 vol.7では、会場入って真っ直ぐ進んだ突き当りという最高の場所を割り当ててくれましたが、vol.8では最悪ともいえる認定ビギナーズ展示&RED.23展パーティションの真裏で、会場に入って真っ直ぐ進む人には完全に見えない奥まった場所⓰。左隣の相星さんは存じ上げませんが、右隣のにしだ。。。さんとは「The 2nd photo exhibition」以来、展示で御一緒するのは2回目。知り合いが近いと気が楽ですね。
準備
会期前の土曜日に、嫁っ子に手伝ってもらって額装完了。
設営
3月8日(金)~10日(日)に開催される写真展。3月7日午後から会場が使えるので、早退して設営に行って参りました。快晴という予報だった割には鈍よりとした空で、雨じゃなかっただけマシですね。会場まで1回乗り継いで1時間ちょっと。北千住の駅を出てからは会場となっている隣のマルイのビルまで地下で直結なのであっという間で、遠いけどそこまで手間ってわけでもないのが唯一の救いですかね。
到着すると既に両隣の方は設営を始められてて、右隣は以前から知り合いのにしだ。。。さん、そして左隣ははじめましての相星さんです。にしても相星さんのB0サイズの作品が設営中で立てかけて置かれていたのを観た瞬間、「B0デカ!お、俺のB1なんて半分サイズじゃん。。。」と心の中で叫びましたね。うん、今年は場所割りが悪かったよ…PASHAの運営さんを恨みます。
ここの壁は5mの高さがあり、貼り替え or 塗り替えられないのか、今まで展示で使われたピンの刺し跡や壁紙の剝がれが酷く、ちょうど1年前のvol.7が隣の会場で開催されましたが多分今回も同じだろうと思って布を持って行って正解でした。布を貼ってこんな感じです↓(ってか左のB0サイズ、ヤバくないっすか?相星さん、大迫力でしたよ)
展示作品
という訳で、認定展vol.8の展示はこちら↓
頂いた展示スペースの横幅140cmいっぱいに高さ2mの布を貼り、その上に作品を配置して展示させて頂きました。そして肝心の作品自体はこんな感じです↓ 広い会場というのもあり、インパクト重視のド直球です🥎
2023年夏に出張で訪れたアメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティにあるSnowbirdというリゾート地で撮影。コロナが明けて最初の海外が仕事でなんて嫌ーだなーなんて思ってましたが、インフルエンサーを迎えて開催するクリエーター向けイベントにユーザーヒヤリングという名目で参加させて頂き、現地に到着したのが日曜の午後、ホテルにチェックインしてからそのまま敷地内にある山頂でウェルカムイベントが夕方に行われ、そこでディナーと合わせて催されていたシューティングイベントで撮影させて頂いた作品になります。
現地のモデル事務所NIYA Managementに所属するモデルさんらが10名程度参加されていて、衣装さん、メイクさん、ライティング、スタッフ諸々皆様プロフェッショナル。ヘリコプターやビンテージカーもセッティングされ、至れり尽くせりの撮影環境に輪をかけて、日本では曇天での撮影ばかりだった2023年に於いては嘘みたいに快晴で、最高のコンディションで撮影できた2023年ベストシューティングだったと思います。
額はvol.7でも使ったB1サイズの株式会社アルナ『CUT』を再利用し、前回はWマット仕様で写真自体はA1ノビサイズでしたが、今回はマットなしで迫力のB1サイズ印刷をそのまま観て頂きました。印刷紙には「The 2nd photo exhibition」や「かおるん展2」でも使い、こういう強い作品に向いている(と理解した)Hahnemuhle社のPhoto Rag Baryta を使いました。にしてもB1サイズの印刷はお高いですね。展示写真とデータの画像を見比べてみて如何でしょうか?現場でご覧頂いた方は特にでしょうが、この印刷紙の色再現の良さを感じて頂けたのではないでしょうか。
EXHIBITION RED.23
2023年にPASHA STYLEに投稿して認定された作品がある枚数以上のクリエーターは認定展vol.8会場内で併設される『EXHIBITION RED.23』に2023年の認定作品の中から1枚を選んで運営の方で印刷&展示してもらえる資格が頂けます。
PASHA STYLEの有料会員には通年トータルと年間認定枚数に応じたバッヂが授与され、『EXHIBITION RED』はその名の通り赤バッヂを獲得した最上位レベルの方々だけが頂ける名誉。
僕の作品の向かいがRED展の会場で、尚且つ完全に真っ正面右上に僕の作品が展示されています。それがこちら↓
印刷は、認定展vol.4で協賛賞を頂いたナカイ写真工房さん。用紙は恐らく昨年のRED展と同じくピクトリコの紙が使われてたと思います。でも、僕の入稿データが悪かったのか、オレンジ色の彩度がオリジナルよりも強めに出てしまってました。ちなみにこちらは展示後頂けるので、前回同様持って帰りました。
ブック
自分で印刷して展示する写真展には毎回作って、作品と一緒に観てもらっているPORTFOLIO。PhotobackのFOLIOで作成しています。
もう7冊目になっちゃいましたよ。今回はカッコいい写真が沢山あるので、今までの中で一番ページ数が多いもので作ってみました。36ページもあるので結構分厚く、会場でご覧頂けた方は見応えがあったんじゃないかと思います。ファッションブランドの広告写真の様だと仰って下さる審査員の先生もいらっしゃり、Chloéのノマド感のある広告フォトも大好きなので、その雰囲気は確かにあります(洋服好きじゃないと分からんかなぁ)ちなみにブックの表紙は展示作品と同じSnowbirdで撮影し、2023年大晦日にYouTube配信PASHA STYLE年越しライブ内で発表された『2023 PASHA STYLE "Select NINE"』に選んで頂いた作品で、2024年4月に横浜みなとみらいギャラリーで開催される『The World in Yokohama 2024』にて展示されることが決まっているので、今回はブックだけにしておきました(と言いつつ↓で来場ノベルティにもしちゃってますが)
ちなみにブック掲載作品は、Creators' Cloudにてご覧頂けます。
また、撮影機材は全て同じで下記の通りです。
ノベルティ
左側が云わずと知れた展示作品『Unleashed Ferocity』ステッカー、右側は『2023 PASHA STYLE "Select NINE"』に選んで頂いた作品『Drive me home!』の作品ステッカーです。それぞれ30枚ずつ作成。ちなみに今回は自分のストック分3枚を除き、全て配り切ってしまいました。受け取って頂けた方は是非どこかに貼って、ポートレート写真家LILY PHOTOGRAPHYを布教をして頂けると幸いでございます。
図録
今回の展示会の図録に1ページ出させて頂きました。横位置作品ですが大きく観て頂きたく、横に配置してもらっています。
もう少ししたらオンラインでも購入できるようになると思うので、他の作品も気になる方は是非「こちら」でご購入してみて下さい。
在廊してみて
初日金曜日は17時から在廊し、18時以降から来場者が増え始め、20時まであっという間でした。審査員も数名作品を観て回られてて、他の方の展示作品の品評やアドバイス、ダメ出しなど聞くだけで勉強にもなる有難いお時間を過ごさせて頂きました。
そしてメインになる土日は午後から在聾しましたが、やはり来場される方は平日よりも当然多く、色々な方とお話しできる機会も多く、あっという間に終了時間になった感じでした。土曜日は終了後、Yoshiさん取りまとめで懇親会が行われ、出展者の方々が審査員から云われた言葉や、皆さんの今までの写真歴、PASHA投稿のあれこれ等、普段聞けないお話も沢山聞けました。
まとめ
あっという間の3日間。今回は残念ながら賞は逃しましたが、多くの方々にご覧頂き、初めてお話しできた方や、いつもお越し頂いている皆様との撮影秘話、審査員の先生方の出展者へのアドバイスも近くで聞かせて頂き、多くの学びがあった素晴らしい時間でした。
あんな飛び道具を持ってきて賞がもらえるほど甘い写真展ではないのは重々承知しているので、この結果は至極当然。でもこういう機会でもないと説明付きで観てもらえない、お蔵入りシリーズになっちゃうんだろうなぁと思って持って行ったので、直接ご覧頂き、説明させて頂けて、少しでもいいなぁ、好きだなぁ。と思ってもらえたのなら十分満足です。
一方、観る方の観点からだと個人的に好きだった作品を挙げると、1位:nbutteflyさん、2位:カズノさんでした。偶然にもお二方が並んでの展示でしたね。作品が気になる方はXのアカウントをリンクしているので見に行ってみて下さい。
次回は完全他力作品ではなく、自分らしい作風に戻してvol.9に参戦したいと思っておりますので、またお会いしましょう!
追記(2024/03/12)
2024/3/11夕方にKANIフィルターのXアカウントからこのようなDMを頂きました。
なんと!メーカー賞に選んで頂いていたようなのですが、認定展運営の手違いで表彰されていないようなのです。うーん、確かに表彰式開始が30分押してたので集計に手こずられてたのは当日も感じてましたが、まさか集計ミスなんて!大問題ですよね?あの日の授賞式で表彰されて賞状を頂いていれば、残りの会期時間ももう少し楽しく皆さんと語らいあって賑やかに過ごせたのでしょうが、あの居づらかった会場での2時間は一体どうしてくれるんだろうか。せめて認定展8終了記事や受賞者発表記事への訂正と、賞状送付など誠意ある対応を期待しております。
追記(2024/03/14)
紆余曲折在り、会期前にデータだけを観て行われる事前審査でのメーカー賞選出者と、会期中に会場で社長自ら選んで下さった選出者に違いがあったため、授賞式でこれら全員に賞を送れなかったとのこと。分かるような分からないような…で、遂にPASHA STYLE運営から公式に追加受賞者として発表して頂きました!ありがとうございます。
ロカユニバーサルデザイン株式会社様からメーカー賞『KANIフィルター賞』を頂きました。賞状はこちら↓
副賞として公式オンラインサイトで使える5000円分のクーポンも頂きました。早速大好きなCDF No.05を愛用のSEL55F18Zにもつけるべくオンラインサイトで購入。既に同じフィルターを付けているSEL35F28Zと合わせて同じフィルターで運用できます(今まで55mmはK●nkoさんのBl●ck M●st No.5)素敵な作品作りに向けて活用させて頂きます!