周りと比べない子育て。
溢れる情報に影響されてしまうこと、あると思います。
「子ども自身のありのままを受け入れ、その存在を尊重し、他の子と比べないこと」
分かってはいても、
巷に溢れるネットの情報、子育てに関する一般常識、育児本、周りのお友達などから聞く他の子の話etc...
子育てを始めると自然と入ってくる数多のこうした情報と自分の子どもの状況を比べてしまい、
「うちの子どもの年齢だと普通はみんなひらがなが読み書き出来るはずなのに、うちはまだ出来ない・・・」
「うちの子どもはまだ夜のオムツが取れない・・・」
「みんなたくさん習い事をやっているみたいだけど、うちは大丈夫かしら・・・」
と、気になりだすとキリがないのですが、周りと比べて自分の子どもはどうか、ということを考えてしまうことは、よくあることだと思います。
私も子育てを始めた当初から、
「息子は息子!周りは気にしない!」と強く心に誓っていたものの、
周りから入ってくるいわゆる<普通はこうだよ>という情報が多すぎることや、
直接他の人から自分の子どもに対して何かしら指摘を受けたりして、
「息子は大丈夫かな・・・」と思ってしまう瞬間が何度かありました。(ただ、そう思ったとしても、息子にはそれを感じさせないように、息子のありのままの姿が素敵だよ、素晴らしいよ、と伝えることは忘れないようにして、私の心の中だけにその思いは留めるようにしていたのですが・・・)
でも、少し落ち着いて考えると、「いやいや、息子は息子。周りと同じである必要はない。」と思えます。
今、私たち家族が子育てをしている環境が、子どもたちの教育に非常に熱心なご家庭が多い地域でもあるので、日々色んな話題が入ってきます。
・毎日どれだけワーク(お勉強)の時間を取っているか
・水泳教室でどこまで進度が進んでいるか
・英語がどれだけ理解出来ているか
etc...
良く知る我が子のお友達が色んなことが出来るようになっていくことは、そのお友達の成長を感じることですので、すごく素敵で、喜ばしいことだなと思います。
でもそこで、他の子が出来ているのに自分の子どもはまだ出来ていない・・・と思うことは全く必要ないのです。
私たち親が子どもたちにしてあげられること
親が「他の子が出来るのに自分の子どもは出来ていない・・・」と思ってしまうということは、
子ども自身の良いところ、子ども自身がすでに持っている魅力よりも、
今子どもが現状持っていない部分、あまり得意ではないところの方に気持ちをフォーカスさせてしまっているということです。
そうではなく、
子ども自身が今持っている部分、得意なことに私たち親がフォーカスしてあげることが大事です。
なぜなら、親がそう思うことは子ども自身の自信にも繋がるからです。
どんなこともそうですが、周りを見たらキリがない、上を見たらキリがないのです。
持っている遺伝情報も生まれ育った環境も何もかも子ども一人ひとりみんな違うのだから、同じベースラインで周りと比べることに大きな意味はありません。
周囲から入ってくる色んな話や情報は、自分の子どもの子育ての参考にはしても、周りと比べる材料にはしないと親が思えるかどうか。
子どもたちにとって、自分のありのままの姿、持っている魅力、を一番認めて欲しい、受け止めて欲しい、理解して欲しい、と思っている相手は親(あるいは、一番の養育者)だと思うのです。
そんな存在である親の私たちが、
他と比べてどうかではなく、
子ども自身を見てあげる、フォーカスしてあげることが、
子どもたちが自分自身を肯定的に受け入れられるかどうかに関わってくる重要なことだと思っています。
一度、色んな情報を全て抜きにして子ども自身を見ることだけに集中してみると、今までに気付かなかった子どもの強い興味、関心、得意なことが見えてくることがあると思うので、日常において意識的にそんな時間を取ってみたいですね。