子どもには前もって予定を共有して合意を取っておくと良いという話
お母さんからの急な提案に納得出来るわけがない!
ある日、子どもと公園で遊んでいたとします。
お母さんの頭の中では、夕飯の準備もあるし、17:00には公園を出たいな〜と思っていて、
17:00少し前に子どもに声を掛けます。
お母さん
「〇〇くん、もうすぐ17:00だから帰ろう」
子ども
「えー!まだ〇〇したかったのに!そんなに早く帰るなんて言ってなかったじゃん!」
お母さん
「でもお母さん、ご飯の準備しないといけないしそろそろ帰らないといけないからもう帰ろう」
子ども
「じゃあご飯作らないで外で食べればいいじゃん!まだやりたいことたくさんあった!」
お母さん
「ダメダメ、もう遅なっちゃうから帰ろう。早く帰る準備して!」
子ども
「嫌だ、帰らない!」
…似たようなやり取り、子育てをしているとありがちですよね。私もよくありました…!
お母さんとしては、早く帰らないとその後の工程がどんどん後ろ倒しになってしまうので早く言うこと聞いて帰る支度してー!と子どもに対して思っています。
一方で、子どもにはそんなお母さんの都合は関係ありません。むしろ、楽しく遊んでいたのに急に帰ろうなんて言われて中断されて、聞いてないよ!なんで最初に言ってくれないの?と思ってます。
そんな子どもの気持ちを理解して、私たち親がコミュニケーションをちょっとだけ工夫する必要がありますね。
子どもの意見を聞いて、子どもに相談して、決めよう
上記の例で言えば、
お母さんの頭の中では元々、「今日は公園を17:00くらいに出よう」と考えていたかもしれません。ですので、お母さんはそのつもりで公園での時間を過ごしているので、子どもに帰ろうと言っても子どもが聞いてくれないと、「なんで私の予定に協力してくれないの?」と思ってしまいます。
一方で、子どもは17:00に出るなんて想定外。そのつもりで遊んでいたわけではないので、急に言われても納得がいくわけがないのです。予めお母さんが17:00に帰ろうと思っていたなら、どうして始めに相談してくれないの?どうして勝手に決めるの?と思っています。
ですので、私たち親は、
子どもと行動を共にする時には、
勝手に私たちの頭の中で予定を決めてしまい、それに子どもを従わせようとするのは正しいコミュニケーションではなく、
子どもの意見も聞き、子どもに相談した上で決める、というプロセスをきちんと取ってあげることが大事だと考えています。
子どもは、自分の話を聞いてもらえないまま、親に勝手に自分の行動を制限されることを快く思わないのです。
意思決定には子どもにも参加してもらうことがコツ
大人でもそうですよね。
「何で私の意見を聞かずに決めちゃったの?」と思いますよね。
子どもも一緒です。
ですので、私たち親が子どもとのコミュニケーションをスムーズに行かせるコツの一つは、
子どもの意見も聞き、子どもにも合意を取った上で意思決定を行う
ということです。
子どもも、きちんと親が自分の意見を聞いてくれたことを嬉しく思います。
そして、一緒にこうしよう!と決めたことだったら、納得しやすいものです。
先ほどの例で言えば、
公園で遊び始める前に、
「今日はお母さん、夜ご飯の準備をしないといけないから時計の針が17:00くらいになったら帰ろうかなと思ってるんだけどどうかな?」と相談し、
その予定で問題ないか子どもに相談しておけば良いのです。
「うん分かった!」と言うかもしれませんし、
「うーん、短いよー」と言われたら、
「じゃあ17:10でどう?」など、
お互いが納得できる結論を一緒に考えるプロセスを取ってあげることが大事です。
子どもにも子どもの意思、意見があり、親に自分の行動を制限されたくないと思っています。
その気持ちは大人も一緒。
そんな子どもたちの気持ちを理解し、寄り添いながら私たち親がコミュニケーションを取っていくことは、
子育ての一つのコツかなと思っています。