子どもの話を聞くだけで子育てがすごく楽になる
子どもへの「早くして!」の一言で余計に時間がかかる
朝子どもを保育園や小学校に送り出すまでの慌ただしい時間。
私たち親が子どもを送り出した後のスケジュールが決まっている場合、
子どもの準備がなかなか進まなかったり、
学校に着くまでの道で、
「カバンが重い〜」
「もう疲れた〜」
「行きたくない〜」
「もっと本を読みたかった〜」
なんて言われて足が度々止まるようだと、
私たちも「もういいから早くしてー!」って思ってしまいますよね。
そんな時に、
「しょうがないでしょ!もう時間ないから早くしなさい!!」と言ってしまうと、
子どもが益々駄々をこねて
結果的に余計な時間がかかってしまったりするものです。
私も何度もこんな場面に遭遇して、息子に色んなコミュニケーションを図ってきましたが、
最近、「こうすれば良いんだ!」というコミュニケーション法に行き着きました。
こんな時私たちはどんな言葉がけをすると良いと思いますか?
子どもの気持ちになって考えてみると…?
先ほどの朝の準備の事例を例に取って考えてみたいと思います。
私たち親は、
仕事の準備もあるし、仕事が始まる時間もあるから、それに間に合うように準備を終えて子どもを送り出さないといけない、
という朝の目的があります。
ですので、この目的の達成が危ぶまれると、
私たちが時間通りに準備することに子どもが全然協力してくれない!
と思いがちです。
では一方で、子どもの気持ちはどうでしょうか?
子どもからすると、保育園や小学校に時間通りに行くことは朝の目的でもなんでもなく、それよりも、昨日遊び足りなかった遊びで遊ぶこと、朝はゆっくりご飯を食べて好きな遊びをすること、本を読むこと…これが一番の目的であり、
親の会社が何時から始まるかなんて子ども視点からすると重要ではないんですね。
ですので、子どもからすれば、親は自分たちの朝の目的を達成するために全然協力してくれない!と思っているわけです。
これでは、
お互いがお互いの主張を伝えるばかりだと、
「もっと協力してよ!こっちはこうしたいんだから!」の気持ちのぶつけ合いになるだけで、コミュニケーションはなかなか上手く行きません。
こういう時は、お互いが相手の気持ちをまず聞くことが大事なのです。
子どもの話を聞くだけで子育てがもっと楽になる
とはいえ、まだまだ小さい子どもですとそれが上手く出来ませんから、私たち親がコミュニケーションのお手本を示してあげると良いと思っています。
具体的には、上記の朝の支度の例で話すと、
子ども「まだ行きたくない、遊びたい!」
親「そんなこと言ってももう時間がないんだから早くして!」→これはNGです。子どもの意見を聞いていません。
そうではなく、
親「そっか。何をして遊びたいの?」→○!子どもにも意見があります。それをまずは聞いてあげる姿勢を親自身が見せることがとても重要です。
子ども「ママとお店屋さんごっこがしたかったの。」
親「そっか!じゃあ今からお母さんは小学校で使う道具や本を買いたいってことね。買ったものを鞄に入れていくね。」→こういった形で、子どもがやりたいことと、親がやりたいことをうまく組み合わせながら準備を進めていけると楽です。
親が、子どもが準備に協力してくれないと感じた時は、
子どもも同じように、親が自分たちのやりたいことに協力してくれない、
と感じています。
そのことを理解しているかしていないかで、
私たち親の言葉がけも随分変わりませんか??
親を困らせたいと思ってる子どもなんていません。
子どもたちはただただ、
私たち親に、
「ねぇ、ぼく/わたしたちの話も聞いてくれる?」と色々な方法で伝えようとしているだけです。
私たち親のやりたいことを通すだけではなく、
子どもたちの話も聞いてあげること。
これは、
朝の準備に限ったケースではなく、
あらゆる場面において使える、
子育てが楽になる簡単なコツの一つです。