自ら考え、行動できる子どもになってもらうために
1日に私たちが行う決断の数
子どもに限らず大人も、生きていると朝起きてから夜寝るまで、毎日色んなことを選択して、決めていきますよね。
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究から、私たちは1日に最大で3万5000回の決断を下していると言われています。
例えば我が家の息子で言えば、
大きなものでは、
•今日洋服何着ようかな
•朝起きてから家を出て保育園に行くまで、どういう順番でやることをこなしていこうかな
•朝何時からお勉強をしようかな
•何時に家を出ようかな
•朝ごはんの時にお父さんお母さんとどんなお話をしようかな
etc…
などがありますね。
この様に、毎日数え切れないくらいの意思決定を小さい子どもでもしています。
大人になると、
自ら考え、行動出来る人
が求められますが、
その土台作りをするためには、
子ども時代に「自分で考えて選択し、決めていく習慣」を付けておくことが非常に重要と我が家では考えています。
自ら考え行動する大人になるために必要な幼児期の習慣
では、自ら考え、決めていける子どもに育てていくためにはどんなことを子育てで大事にしていくと良いでしょうか。
私たち夫婦は、
親に言われたことをやってもらうのではなく、出来る限り子ども自身に意思決定をさせる
ことを意識的に行っています。
それは、大きなものから小さな意思決定まで様々あります。
大事なことは、子ども自身に決めさせて行動をさせることです。
例えば、
朝の準備の段取りは子ども自身に毎日決めさせる
→朝、家を出るまでにやらなければいけないタスクを子どもに確認
→それぞれのタスクをどの順番でこなすかは子ども自身に決めてもらう
毎朝のお勉強は、「お勉強やりなさい!」と言うのではなく、「何時から始める?」と子どもに聞いて、決めさせる
毎晩読み聞かせする本は親が選ばず、子ども自身に選ばせる
テレビを観る時間は、子ども自身に決めさせる(何時までテレビを観るかを子どもに必ず確認し、親が決めない)
レストランに行っても食べるものは子ども自身に必ず決めてもらう
予定がない日の過ごし方は子どもの意見を聞き、出来る限りそれに沿った過ごし方をする
など、
とにかく、親が決めたことを子どもにさせるのではなく、子どもに決めてもらうのです。
人に言われないと動けない…という大人にならないよう、小さい時から自分自身で考えて行動していく癖を付けてほしいと思っています。
私たち親の子育ても楽になる
子どもに決めてもらうことによるメリットは、
私たち親にもあります。
それは、子どもは親に言われたこと(いわゆる、強制されたこと)よりも、自分で決めたことの方が、自分でその行動をすることに対し納得感があるため、スムーズに取り組んでくれます。
例えば、
「〇〇時までにお風呂に入りなさい!」という指示を親がするよりも、
子どもに、
「時計の針がどこになったらお風呂に入る?」という聞き方や、
「今日はどの順番でお風呂に入る?ご飯食べた後?トイレ行った後?」などと、
子どもに決めさせる聞き方をすることで、自分で決めたことを実行する習慣を付けていけるようにしています。
この習慣が付いてくると、親自身も「〇〇しなさい!と子どもに注意するのに、子どもが言うことをなかなか聞いてくれない」といったことに悩む必要がなくなります。
実際私は、このやり方で、出来る限り子どもに意識的に意思決定してもらうようにしてから、子どもに、
「早くやろうね?」や、「〇〇してね?」とついつい口うるさく言ってしまうことがほぼなくなりました。
自分の行動は自分で決める。
大人だって子どもだって、
誰かに強制されたことをやるより、
自分で決めたことをやる方が納得感もありますし、やる気も湧きますよね。
我が家では、子ども時代からのこうした習慣が、
将来大人になった時に、自分の道を自分の責任で自分で決めていける人になるために、必要不可欠なものだと思っています。