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子どもたちの健康を他人に依存しないという意識

子どもに熱が出たらすぐ病院?


我が家の長男は現在6歳で、次男は0歳10ヶ月です。

長男はこの6年間の間、医療機関に受診したことは3,4回ありますが、薬を飲んだり塗ったり貼ったり…したことは一度もありません。
3,4回医療機関に受診した理由は、息子の症状から私が考えた診断が正しいかどうか専門家の意見も聞いておきたく、セカンドオピニオン的に受診したまでです。

次男は幸いにも、健診以外では医療機関に受診したことはまだありません。

もちろん、熱を出したり、皮膚に湿疹が出来たり、熱性けいれん(長男のみ2回経験しました。)を起こしたりしたことはありましたが、薬やその他西洋医学の医療行為にお世話になったことはありませんでした。

と言うよりも、西洋医学の治療介入が必要なほどの疾患等にかかったことがなかった、と表現する方が分かりやすいかもしれません。


私が今、
子育て中のお母さん、お父さん達(祖父母も含めて)の子どもの健康管理について課題だと感じていることは、
「子どもの健康管理を他人(主には医者)に依存しすぎではないか?」
ということです。

私の会社の子育て中の同僚などを見ていると、

子どもが鼻水が止まらない、
熱が出た、
咳が出ている、
皮膚に湿疹が出来たetc…で、 

脊椎反射的にすぐ、
「医者に連れて行かなきゃ!」と医療機関に連れて行くことを考える親御さん達があまりに多いなと感じます。

でも、その受診は本当に必要でしょうか?

日本の医療はコンビニ感覚で受診できると表現されることもありますが、日本のクリニックはフリーアクセス。いつでもどこでも、すぐに受診が出来ます。

加えて、各市区町村が子育て支援策として、子どもの医療費を特定の年齢まで無料としてくれる制度を導入していたりしますので、
「無料だし、心配だから病院に連れて行っておこう」という思考になりがちです。

何かあったらすぐに病院へ。

これは本当に子どものためになるのでしょうか?
私はそこに大きな疑問を感じているのです。

熱性けいれんが起こった時どうすれば良いかを親が理解しているか?

私は自己紹介でも書かせて頂いた通り、
新卒から10年間は製薬会社で、その他も医療業界でずっと仕事をしておりますので、今年で医療業界15年目になります。

その期間ずっと西洋医学の世界で勉強や仕事をし、これまで数百人以上の医者と接してきましたので、医療の世界は一定以上理解していると思っています。

そうした経験を踏まえて、医療(西洋医学)が絶対必要なものであることは間違いないと思っています。

ですが、今の日本の医療の問題点は、
医療介入が過剰になり過ぎているということだと思うのです。

例えば熱性けいれん。
小さい子どもが高熱になると発症することがありますね。私も2回経験しました。

でもこの熱性けいれん、
親側に知識がないと、
あの症状にあまりにも慌てふためいてしまって、適切な対処が出来ず、すぐに救急車呼ばなきゃ!となってしまうケースは少なくありません。

医療機関に受診する目安があります。
そして同時に、受診の必要がないケースもあります。

熱性けいれんは小さい子どもに起こる可能性のある症状として決して珍しいものではありませんので、事前に親側がきちんと熱性けいれんとは何か?という知識を持っておくことが重要なのです。

何も知識がないと、症状がインパクトのあるものなので、ただただパニックになってしまい、とにかく救急車を呼ばなきゃ!となりがちです。


子どもの高熱も一緒です。

子どもに39度の熱が出た時、
「大変!熱が出た、病院に連れて行かなきゃ」とすぐに医療機関への受診を考える親御さんが本当に多いと思います。

でもまず私たち親がやるべきことは、そうではありません。

  • その熱はいつから出始めたか

  • 顔色はどうか

  • 子どもはぐったりしているか

  • 食欲はあるか

  • 熱以外の症状(湿疹、鼻水、咳、喉の痛み、腹痛、関節痛など)はあるか

  • その他、普段と違う症状や子どもの様子が見られるか

こういったことを確認し、必要に応じてネットで調べたりしながら(今は調べれば何でも情報が出てくる時代です。)、子どもの症状から今何が起こっているのかある程度親側が予測を立て、行動することが重要です。

その上で、医療機関の受診を判断するのです。

一般的な風邪であれば、寝ればすぐに回復しますので、医療機関に行く必要なありません。

そもそも、風邪に効く薬はありません。

あくまでも風邪に対して医療機関で処方される薬は、今目の前に出ている症状をやわらげるための対症療法的な薬に過ぎず、
風邪を引いた時に一番大事なことは、
子どもが熱でツラそうなのに無理に病院に連れていくことではなく、
一分一秒でも長く寝かせてあげることです。
それに尽きます。

子どもを病院に連れて行く前に、
私たち親はきちんと「それは本当に必要な受診なのか」と考えることが大事なのです。

自分の子どもの健康を医者任せにしない

自分の子どものことは、
3分診療で診る医者よりも親の方が本来はよく分かっているはずなのです。

もっと私たち親が、子どもの身体と向き合ってあげないと、必要以上の医療介入を子どもに許してしまうことになり、それでは子どもの健康レベルもなかなか上がりません。

何か症状が出ているということは、
その裏に必ず原因があるはずです。

残念ながら日本の医療は、原因へのアプローチよりも、出ている症状を抑えることが主流となっているため、
街のクリニックに受診し、一般的な風邪だと診断された場合、解熱剤、咳止め、胃薬、抗生剤(?!)、去痰薬etc…などの薬が処方されて診察が終了…というケースがほとんどです。

これは全く根本解決になっていません。

そこで無理やり薬で熱を下げ、咳を止め…としたところで、本人の身体は強くなりません。
それよりも、
次に風邪に罹りづらくするために普段の生活でどんなことに気を付けると良いかを考える方が大事です。

十分な睡眠、栄養、ストレス発散など、
風邪に罹りにくい身体作りをいかにしてしていくかを考えるのが親の役目です。

医者に依存しても、子どもの健康レベルは上がらないのです。

何でもかんでも、医者の言われるがままにするのではなく、
私たち親もきちんと子どもの健康に興味、関心を持ち、
知識を得て、必要に応じた判断や対処を親自身が行っていくという意識があるかどうか。

全部医者任せにせず、
私たち親も子どもを守るために日頃から知識を得て子どもの健康に向き合うこと。

これは、私が子育てを始める前から大事にしていることです。


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