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再び映画『ギプス』を観た

昨日、途中まで映画『ギプス』を観た。この作品を観るのは2度目である。監督はやはり塩田明彦だった。やはり塩田明彦かあー…やっぱりなあ。私は塩田明彦作品好きです。90年代から2000年頃はエモいブームの先駆けの時代だったので、面白い作品が唸るほどある。
それと『ギプス』は美術が素晴らしいです。

「私がギプスを嵌めると何かが起こるの」という佐伯日菜子演ずる長谷川環。
道端で彼女と出会い翻弄され、影響されながら舵を取ろうとやっきになる、尾野真千子演ずる大下和子。尾野真千子が若くてびっくりしますが、彼女は20代の頃から演技派でした。
印象的だったのは口癖のように環がよく言うこのセリフ、
「つまりはそういう事よ」。


「あんた女に不自由した事無いでしょ。そういう顔してるよ、あんた。
でもすごく退屈。面白くなんとも無い。

あんただけじゃないのよ。前の男も、前の前の男も、環はね、男を愛した事一度もないのよ、一度も。

私は••••••あんたたちとは次元が違うの!」
と環との関係を修復したいと泣いて和子に縋る男に叫ぶ和子。


簡単に言いつけ、ふらっとどこかへゆく環。それに着いていく男たち。
彼女に無頼をみて真似事をする和子。
援交まがいの、環と和子2人のゲームにまで発展するが••••••。

【ギプス】
2001年作品。塩田明彦監督。
キャスト:佐伯日菜子。尾野真千子。津田寛治。
82分。日本映画。

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