ハシの身辺雑記part3
で、おれはどうしたら良いんだ、と思った。物書きというなりたいものはあるが、それになれる能力がない。ならば、せめて、それなりに得意だったことを活かして仕事ができないか、と考えた。思えばそこからドツボにはまってゆくのだが。
結局、工場の正社員にはなれなかった。向いていないのなら、やめて別の仕事を探そうと思った。それはいかにも安直な考え方で、辞めると言ったとき、社長は、「こんな仕事もできないのなら、あとは土方になるしかない」と言った。土方の何が悪いのか、とは思ったが、まあとにかく