ハシ

ショートストーリー書いてます。ちょっとでも読んでくれたら嬉しいです(^^)

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最近の記事

ハシの小説ネタ探し② DJ編

こんにちは、ハシは実はDJもしております。 子供の頃からずっと音楽が好きで、部活の試合で市の大会で優勝したとき、(卓球部でした笑) 親父からご褒美的な感じで、欲しい物をかえることになりました。 当時ぼくが欲しかったのが、MDコンポです。登場はまだiPod発売前で、MDウォークマンをみな持ち歩いているといった感じでした。 MDからMDにコピーできるタイプのコンポを買ってもらい、そこからハシの中学生なりの音源探しがはじまります。 塾の友達からは、スーパーカーのYUMEGIW

    • ハシの小説ネタ探し③

      最近、とあるカフェの裏で、焚き火して、それをインスタライブで映しながら「だれかマシュマロ持ってきてくれへんかな」って言ってたら、そこの店員の女の子が、マシュマロと生食用のサーモン刺し身を持ってきてくれた。 で、カフェのオーナーと3人でプチBBQみたいなことした。 常々、なんか楽しいことないかな、が口癖のぼくは、なにかしら趣味がコロコロ変わるタイプ。 でも性格的に矛盾してるなあ、って思うのが、楽しいこと探してる割に、大人数で騒いだり、人混みとかがあまり好きではないってこと

      • 変人と普通の境界線

        子供のころは、色々な変わった子供に会ったものだ。彼らを宇宙人のようだとぼくは思った。 小学校低学年の頃、ぼくが自販機に、小銭を入れてたら、横から子供がボタンを押して、ぼくの買いたくもないジュースのボタンを勝手に押す、みたいなヤツがいた。 それで、それを奪うわけでもなく、ぼくの顔を見るみたいな。 わからないけど、ジュースを飲みたいけど、頼みかたも分からないし、カツアゲするだけの悪度胸もない。みたいな感じだろうか。 それとも単純にぼくの反応を面白がっていたのだろうか。 そ

        • セレブ亀の恩返し⑤

          「なぜ、つるかめ算を公立の小学校で教えないかわかりますか?」 黒Gジャンの男の声には力がこもってきた。 「分かりません」 N氏は煙草をふかして、首を振る。 「つるかめ算が分からなくとも、中学校で、連立方程式を習えばその問題は解けてしまうからです!」 「はあ、、」 さらに黒いGジャンの男はどんどん感情的になってゆく。 「だが、当時の塾にも行ってないぼくにはそんなことは分からなかった! 中学受験につるかめ算はほぼ必須と言ってよい、、でもツルには足が2本、カメには4本

          セレブ亀の恩返し④

          「なぜそこまで、そのパンをカメにあげることにこだわるんですか、、」 N氏は問いただした。 男は黙り込んでいた。が、しばらくすると話しはじめた。 「ぼくは予備校で数学の講師をしています」 はあ、N氏は、目を顰めた。それがどうしたというのだろう。 「それが、カメと何か関係が?」 「小学生の頃、いきなり父親に、『中学受験しなさい』と言われました。ある有名な私立中学校です。それはぼくが小学校6年生になった日のことでした。」 「はい」 「それで、ですね、ぼくはてっきり塾

          セレブ亀の恩返し④

          セレブ亀の恩返し③

          やばい、この人、、逃げないと。 N氏は甥っ子の手を強く握りしめた。 「いいかい、お兄さん、そして少年。アキレスと亀という寓話を知っているでしょう」 黒いGジャンの男は何やら語りはじめた。 「え?はい、聞いたことあります、、」 N氏は震える声で、返事した。甥っ子は案外平気そうに、パンを食べつづけている。 もう、怒ってないのかな、、? 「アキレスは亀に追いつけない。パラドックスのようですが、どこがおかしいかわかりますか?」 「全然、、わかりません、、」 男は黒いG

          セレブ亀の恩返し③

          セレブ亀の恩返し②

          N氏は目を疑った。男は「銀座 に志かわ」のパンをちぎって、池にポイポイ投げている。 カメは凄まじい勢いで、パンに喰らいついてる。 「かめ!かめ!」N氏の甥っ子は絶叫している。興奮の面持ちだ。 「カメさん、食べてるねー、美味しそうだね」 N氏は甥っ子の頭を撫でながら流し目でそっと、男を確認する。 「美味しいですよ!食パンは!」 男はナチュラルに話しかけてきた。 「あ、はい、美味しいですね」 N氏は困惑しつつ返事する。 「はい、少年にも食パンあげよう!」 男は「に志かわ

          セレブ亀の恩返し②

          セレブ亀の恩返し①

          N氏は夕方になると、近所のため池に来る。 亀たちにエサをやるためだ。 今日は甥っ子と一緒に、亀にエサをやりに来た。 甥っ子と一緒に魚肉ソーセージをちぎって投げる。 亀たちは集まってきて、パクパクとたべていた。 するとため池の前の邸宅から、N氏と同じくらいの背格好の男が現れ、紙袋から食パンをとりだし、ちぎって、投げはじめた。 男は、軽やかに、慣れた手付きで、ポンポンと食パンを投げる。 すると亀たちはすさまじい勢いで、食パンに食らいつき、奪いあいをはじめた。 N氏と甥っ

          セレブ亀の恩返し①

          ハシの身辺雑記part6

          で、なんでか分からないけれど、巨乳の女性と話が合った。ぼくがドラえもんが、好きだという話をすると、めちゃくちゃ共感してくれた。 まあ、話を合わせてくれたのだろう。 で、レクサスの意識高い系の同僚が「場所を変えよう」、みたいなノリになり、細い女性と、巨乳の女性を連れて、スポーツバーを出ることとなった。 で、その巨乳のひとはスポーツバーの人混みが邪魔というか、前にうまく歩けないみたいな、ゼスチャーというか、雰囲気を出していた。 すると、レクサスの意識高い系の同僚が、さっと手

          ハシの身辺雑記part6

          ハシの身辺雑記part5

          カルチャースクールも卒業の日が近づいていた。 同じクラスに、慶応大学でてるお兄さんがいて、よく品評会のあと、みなで飲みに行ったりした。 それはもう、凄まじい量の知識を持っている方で、会話していたら理解できない部分が、たまにあった。才能もあると講師の方に言われていた。 「ぼく大人になってもまだ身長伸びてるんですよ、整骨院で」 みたいなギャグを死んだ目で、たまに言っていた。でも顔立ちはハンサムで、背も高い、高学歴だし、カルチャースクールではちょっとモテてる感じだった。

          ハシの身辺雑記part5

          ハシの身辺雑記part4

          ベルボーイの初日、とある大きな観光ホテルの控え室に案内されたぼくは「おはようございます、今日から入るハシと申します、よろしくお願いいたします」と挨拶した。 そこにいたのは、東南アジア系の髪をジェルで固めた外国人で、ああ、とだけ言った。パソコンで何かを入力していたが、しばらくすると、スマホに電話がかかってきたようで、ものすごい勢いで何かをまくしたてて、話していた。 どこの言葉だろう、と思った。後に聞いたところによると、その外国人はネパール人らしかった。 で、仕事がはじまっ

          ハシの身辺雑記part4

          ハシの身辺雑記part3

          で、おれはどうしたら良いんだ、と思った。物書きというなりたいものはあるが、それになれる能力がない。ならば、せめて、それなりに得意だったことを活かして仕事ができないか、と考えた。思えばそこからドツボにはまってゆくのだが。 結局、工場の正社員にはなれなかった。向いていないのなら、やめて別の仕事を探そうと思った。それはいかにも安直な考え方で、辞めると言ったとき、社長は、「こんな仕事もできないのなら、あとは土方になるしかない」と言った。土方の何が悪いのか、とは思ったが、まあとにかく

          ハシの身辺雑記part3

          ハシの身辺雑記part2

          そのとき、「要はおれは才能もないし、見放されたのか」と思った。それ以上なにか良いものを書く自信も気力もなかったので、なんとなく「終わった」と、思った。 何が、というと、夢を見失ったと、思った。 子供の頃から、やりたいことがあるようでない。スポーツもしたし、勉強も人並みにできたが、唯一の夢は「物書きになりたい」みたいな感じだった。 もちろんそんな考えが社会を舐めきった腐りきった考えである、と言いうることは十分に承知していた。 小学生のころ、村上龍の13歳のハローワークが、ベ

          ハシの身辺雑記part2

          ハシの身辺雑記part1

          なんか身辺雑記的なことでも書こうかと思う。 なんとなく自分語りさせてもらうと、ぼくは地元は大阪で、東京のとある私立大学を中退しており、22歳か23歳くらいのときに地元に戻ってきた。 で、家帰ってきて、当時やることないので、とりあえず、バイトをしないと地元の友人とも遊ぶ金が無い。でもぼくは中学、高校とバイトをしたことがなかった。 で、求人雑誌に地元で塾講師バイトみたいなのを見つけて、マクドナルドで面接と試験ということで、筆記試験と小論文みたいなのを書いた。 で、中学生に

          ハシの身辺雑記part1

          アレクサとの会話

          「お届け物です」 ある日、ユキオのもとに、宅配便が届いた。 取り出すと白い円柱のようなもの。 「アレクサー!」 ユキオは呼びかけてみる。おそらくこれは、アレクサだ。 しばらくすると、白い円柱の物体が、「youtube!」とインド訛りの英語で言った。 「え?アレクサじゃないの?アレクサー!」 「…」 「アレクサー!」 「youtube!」 とまたインド訛りの英語で返してくる。 え、なんだこのインド訛りでyoutubeと叫ぶだけ物体は、、 「アレクサー!」

          アレクサとの会話

          (コラボ企画)伝説のアル中

          その居酒屋は西成の某所にある。 そこには伝説のアル中がいるという。 「こんなとこまで来て大丈夫すか?」 ユキオは問いかける。 「google  mapでは確かこの辺だ」 橋本さんはスマホを見ている。 「あった」 橋本さんは、スマホをポケットに入れ、立ち尽くした。 看板には、居酒屋「NIRVANA」とある。 「NIRVANAすか」ユキオが呟くと、「涅槃だな」と橋本さんは呻くように言う。感無量といった面持ちだ。 「大晦日に営業してるんすね」 ユキオは呟く。 暖簾

          (コラボ企画)伝説のアル中