ONEPIECEカード練習備忘録 #1
【自己奉仕バイアス】
『物事の成功した要因は自分にあり、
失敗した要因は外部にある。』
と考える心理的傾向。
また、これはあくまでも自尊心を保つための正常な心理傾向です。
*ONEPIECEカードのnoteです
・自己紹介
ONEPIECEカードゲームのnoteの執筆を始めたのにいきなり心理学の話をしてしまいました。なんなら自己紹介すらまだしてませんでした。
こんにちは、じゅんと申します。
ONEPIECEの原作が好きで、それがきっかけでカードゲームを始めたエンジョイプレイヤーです。
頂上決戦が出た2022年11月あたりから初めて、普段は仕事と家庭の合間に趣味の時間を作ってカードゲームをしています。
華麗な戦績を載せれるほどの実力はなく、スタンダードバトル優勝1回、フラッグシップバトル入賞2回、全プレイヤーの中間点くらいの実力かと思います。
特に秀でた実力のない自分が今回noteを執筆した理由についてご説明します。
前述した通り仕事と家庭との両立をしながらカードゲームをしていますが、根っからの負けず嫌いであることは自負しているので、「練習時間が足りなくて負けちゃった〜」なんてヘラヘラすることは自分自身が許してくれず、短い時間で効率よく少しでも実力をつけるためにはどうしたらいいか?ということを考えています。
その過程で『言語化』というプロセスが大事だと思い、
そのトレーニングとしてnoteを書いています。
もしお時間あれば、私のトレーニングにお付き合いください。
初めてとなる今回のnoteでは
「どのような思考で自分が遊んでいるか?」
という点について記載していこうと思います。
上位プレイヤーの方の参考にはならないかもしれませんが、
交流会全敗プレイヤーがどうやって中間点程度の実力をつけてきたか、
そんな視点で楽しんでいただけたら幸いです。
ワンピカードを始めたばかりの方は「こんなアプローチもあるのかぁ」程度に参考にしていただけたら幸いです。
・上振れ、下振れの向き合い方について考える
さて、大会シーンやX上でちらほら見るこんな言葉に見覚えはないでしょうか?
「相手の上振れで負けた」「デッキの下振れで負けた」
50枚のカードをシャッフルしたデッキを使って対戦する以上、
どうしても発生してしまう要素の一つが”運”です。
この”運”の要素は避けては通ることができない代わりに、どのプレイヤーにも平等に与えられているのも特徴です。
もちろんサーチカードなどを入れることで運の割合を減らすことは可能ですし、ルール上100%運を排除したデッキも組むことはできます。
運に左右されないデッキ≠最強のデッキ
であることは説明せずともわかると思います。
そのため、ある程度運によるデッキの出力の差は許容しつつ、
デッキを組んでいる人がほとんどだと考えられます。私自身も同様です。
そのうえでデッキが上振れる/下振れるという現象が発生するのですが、
今回の主題はその時の向き合い方になります。
(前置きが長くなってしまって申し訳ない。)
最初に記載した【自己奉仕バイアス】ですが、
「相手の上振れで負けた」「デッキの下振れで負けた」
これらもそのバイアスに当てはまります。
上記の発言に比べて、
「相手の下振れで勝った」「デッキの上振れで勝った」
という投稿を見る機会が少ないと感じた方がいたら、鋭い視点です。
自己奉仕バイアスの視点でゲームの勝敗を判断すると、
勝利は常に自分の実力であり、敗北は常に自分以外の原因にある。
という傾向になります。
もちろんこの思考で自分自身のモチベーションを高めることは悪いことではないのですが、一方でどのような受け止め方をしても「負けた」という現実が変わらないのもまた事実。。。
私程度の実力だと、ただ「運で負けた」とその結果から目を背けることと、負けたという事実を受け止めて今後のプレイングに繋げることには大きな差があると思っています。
実力の差を認めることをプライドが邪魔するかもしれませんが、悔しくて目を背けたい時にこそ一緒に戦ったデッキを見つめなおして、どのように進行すれば勝利に近づいたのか、可能性を見出す努力をした方が次に繋がると私は考えています。
自身のプレイングを見つめ直す時は「ここを変えれば勝てた」というその場の結果を出すのではなく、どうしたら勝利に近づいたか様々なパターンを考えるようにしています。
(カードゲームをしていて、相手も含めて100%同じ盤面・手札になる事は少ないと思うので)
考え抜いた結果、本当に運がなかっただけならば仕方ない。
でも運負けをそのままにしていると、いつか同じような対戦をした場合に「手札事故」などといって途中で戦意を失ってしまうかもしれない。
その精神状態で試合に臨めばどこかしらでミスが生まれます。そのミスが負けに繋がったとしても「下振れで負けた」と運のせいにし、成長の機会を逃す負のループに入ってしまう気がします。
下振れた状態からでも、不器用でも、相手のライフを0にしてアタックを通せば勝ちです。どんなに不格好でも、貪欲に「勝ち」を狙って戦意を失わないことで、どんなに不利な対面でも、「有利対面である」と少し心に余裕を持った相手の虚をつけるかもしれません。
・自分に矢印を向ける
この言葉はスポーツ選手の口からもよく聞く言葉です。失敗等の原因を他者のせいにするのではなく自分自身に目を向ける。といった意味です。
ということで自分に矢印を向けて「運負け」を考えます。
①相手の上振れで負けた試合で、自分のプレイングは最善を尽くしていたのか?
②デッキの下振れで負けた試合で、自分のプレイングは最善を尽くしていたのか?
③そもそもその下振れを許容したうえでデッキを作ったのは誰か?
①、②についてはもしかしたら最善を尽くしているのかもしれない。でも本当に様々な可能性を検証して、最善の手だったと胸を張って言えるか?
歴戦の上位プレイヤーの方々の拮抗した実力のマッチアップでは実際にたった一枚の運の差が、結果としてゲームを決定づける事はあると思います。
ただ、まだまだその域に達していない自分が”運”を言い訳に使うのは早いと思っています。
そして③については例え誰かが作ったリストを真似たとしても最終的にそのデッキを選択したのは自分自身。
下振れが許容できないならカードの入れ替えを、
許容できるならその時の最善のデッキの回し方はどうなのか?を考える時間に充てるべきだと考えています。
「下振れなら、半ば試合を諦める」という思考停止に陥ってはいけない。
これだけは自分に言い聞かせています。
むしろ実践の場で「どうやったらこの場面を巻き返せるか?」を考えるチャンスです。
さらに、自分のプレイングで勝ったと思っていた試合は本当にプレイングによるものなのか?を立ち止まって考えます。
自分のデッキが上振れただけではないのか?
相手のデッキは下振れていなかったのか?
本当に今のプレイングが最前だったのか?
「勝って兜の緒を締めよ」という言葉がありますが、勝った時にこそどのプレイが良かったか?改善できる点はあったか?という視点に立ち、常にどうしたらより良いプレイになるのかを考えていけたら成長に繋がると思っています。
気になる対面の場面は試合後に相手の方の了承を得て盤面の写真を撮り、
時間のある時に振り返ったりもしています。
なかなか量がこなせないからこそ、一戦一戦の試合結果を感想だけで終わらせずに質の向上にも努めることが、上達の近道になると信じています。
・強くなるアプローチはプレイングだけじゃない。
と信じたい。。。
カードゲームにおいて一番大事なのはプレイングだと思います。
一方でプレイングは一朝一夕で飛躍的に向上するものではないとも思います。
カードゲームを長く触ってきた人たちに、この1年程度で始めたプレイヤーがすぐに追いつくことは難しい。そういう立場であるという前提で、思考の視点からアプローチをすることを僕は試みています。
とはいえここまで偉そうに書いてきましたが、
これは私自身が実践していることの紹介でしかありません。
勝てなくて悔しい思いも、もう辞めちゃうかなーみたいな思いもしてきましたが、諦めずに続けた先のフラッグシップ入賞は特別なものがありました。
もしかしたらもっといいアプローチで、
フラッグシップ優勝の未来もあったかもしれません。
だからこそ現状に満足する事なく、考え続ける事、
自分自身も視野を広くすることを意識して対戦しています。
今回書いたやり方もアプローチの一つであり、もっといいやり方があれば躊躇せず試す。
そのくらいのフットワークの軽さでいいと思っています。
こんな練習も良いよ!というアドバイスがあればぜひXにてお教えいただけ
ると幸いです。よろしくお願いします。
最後に。
初めてのnote、ここまでお読みいただきありがとうございます。
気になる点などがあれば、ぜひご意見いただけたら幸いです。
※注意
【自己奉仕バイアス】は悪いことではなく、
自尊心を保つための心の仕組みです。
あくまでも趣味のカードゲーム、自分に矢印を向けすぎて楽しくなくなってしまっては元も子もありません。
自分が楽しいと思える範囲で実践していただけたらと思います。