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仙台ひとり旅

2年半ぶりに仙台に行ってきた。

朝、8:08出発の新幹線。
東京駅から仙台に向かう。
ふと、新幹線の改札内に、猿田彦珈琲と本屋さんのコラボ店舗を発見。
急遽車内でのコーヒーブレイク用にアイスコーヒーを購入。
「こんな店舗あったんだなぁ」と思いつつ、次回はここで本を買って、旅のお供にしても良いなと考える。

今回は旅のお供に益田ミリさんの「しあわせしりとり」を図書館で借りてきた。
ピンク色の表紙が、経年劣化によって褪せてしまっているところも愛おしい。

さて準備も整ったところで乗車。

「山だなぁ」「田んぼだなぁ」「あれは川なのかなぁ」と考えながら乗る新幹線はたのしい。

もう葉っぱも全て落ち切った冬の木たち。
青々しい葉っぱはなく、あるのは茶色やくすんだ色の葉っぱ。
相変わらず晴れに縁がなくて、今回も曇り空だ。
曇り空に冬の木たち。彩度の低い世界。
わからないけど、安心した気持ちになる。
奥の方には山の影が見える。
車窓から見える景色に、雪が残っているのを見て、にやつく頬を抑える。
都心近くで生まれ育った私とって、大人になっても雪は心をワクワクさせるものだ。

そんなことを考えながらひとり、新幹線の中で本を読む。

ひと眠りしたところで、仙台に到着。
寒いのを覚悟して来たけど、中にたくさん着込んできたから思いの外、平気そう。
1日目は友人が一緒に行動してくれるとのことで、友人がくるまで、お土産屋さんを物色。
職場へのお土産の目星をつけて、時間を潰す。

友人と合流。
お昼は友人おすすめの「仙令鮨」さん。

こんな駅前で美味しいお寿司が食べれるなんて…!
仙台でお寿司は初めてだったが、また次回もここでお昼ごはんを食べてしまいそう。
白子も気になったけどこの後も食べる用事があるので我慢。
友人と寿司を食べる順番が似ていてふと笑ってしまった。
2人とも最後に穴子を残していて、「なんだか最後に食べたくなるよね、おいしいね」と言いながら完食。

「松島」という名前のセット
白子はまた次回。


生憎の天気だけど、ひとまず持ってくれと思いながら友人と大好きな「NORTHFIELDS」さんへ。
相変わらずの人気店で、少し並んだけど無事入店。
前回来た時はキャロットケーキをいただいて感動したが、今回はスコーンとラテを。
スコーンは2種類あったが選びきれずに2つとも頂くという強欲人間。
ここはぜひ仙台に行かれた際はおすすめしたいカフェ。

イギリスの古民家に来たような雰囲気。
理想のスコーン

しっかりとおやつもいただき、お散歩をしていたら雲行きが怪しくなり始め、ついに雪が降ってきた。
これだから雨女のわたしは…いつもこれだ…と内心ため息をつきながら気になっていたアンティークショップへ向かうことに。

中央のティーカップを購入。
家具や小物もたくさん。
お店はHYGGEさん。雪が降っている。

何軒か気になっていたアンティークショップを巡り、友達とはここで解散。
東京土産もお渡しして、お返しにとチョコレートをいただいた。
また会う日までお元気で。

一度ホテルに戻り、ホテルの内装も素敵なのでぱしゃぱしゃとお写真タイム。

さて仙台に来たからには牛タンを食べねば。
前回行ったお店ではないところ。
事前にリサーチしていた「味 太助」さんへ。
シンプルイズベスト。
肉厚な牛タンは塩加減が丁度よく、麦ご飯との相性抜群。目の前で焼かれていく牛タンたちを眺めるのが楽しい。

テールスープにもごろっとした牛タンが。
目の前で焼かれる牛タンたち。
ごちそうさまでした。

ふと夜カフェに行きたくなって、寄ってみた「キジトラ珈琲舎」。
雑居ビルの5階にあった。
間違えて、隣のビルの5階に行ってしまった。
電気すらついていないまっくらなフロアでおばけでも出てくるかと思って1人不安な気持ちになる。
キジトラさんは隣のビルだったみたいで、ようやく入れたお店にはチェックのシャツを着た髭がもじゃもじゃのダンブルドア校長みたいなおじさま。
頂いたのはお店名物クリームソーダ。
珈琲屋さんなのにクリームソーダが名物なのかと不思議に思った。
そしてこのいただいたクリームソーダ、レモンスカッシュ並みの酸っぱさでびっくり!!!
え、クリームソーダって緑色で甘いものを想像していた!
バニラアイスはスプーンで掬ってぼんぼん乗せてある感じ。
アイスと飲み物の間の氷が酸っぱくて、しゃりしゃりしておいしい。面白い。

そして後から入ってきた人が頼んでいた赤いアイスの乗った飲み物はなんだったんだ??

調べてみるとマスターの気分で色の変わるクリームソーダだったらしい。
なんだそりゃ。
メニューも少し風変わりで語りかけてくるような文言があったり、いい意味で変わったお店だった。

色がランダムなクリームソーダ。



〜2日目〜
1日目とはうってかわって、いいお天気に。
朝ごはんを食べたお店で店員さんが外までお見送りしてくれた。
「いってらっしゃい」と声をかけてもらい、1人嬉しい気持ちで足取りも軽くなる。

お散歩がてら気になっていたアンティークショップへ。

どれも美しい。
サルグミンヌ窯のソーサーを購入。

大皿は持って帰れないのが悔やまれた。
1日目にカップだけ買ったものと同じものを発見。
ソーサーだけ購入した。

さて秋保温泉まではバスで1時間ほど。
絶妙に時間が余ったので早お昼として前回行けず気になっていた「ハチ」さんへ。

香ばしくよく炒まったソースが美味。

メニューも豊富で、選びきれず一番シンプルなものをいただいた。
バスの時間が迫っていたので慌ただしく退店し、ハズ乗り場に向かう。
無事乗りたかったバスに乗車。これを逃すと日帰り入浴の締切時間に間に合わなくなる。
運良く座れたので、酔い止めを飲んでひと眠り。
起きてからは、山がどんとしているから雲の流れが早く見えるなぁ。とバスの車内から空を眺めていた。

行きたかった「華の湯」さんは入浴受付が終了していたため、「瑞鳳」さんへ。
内部に水が引いてあって、面白い構造だった。

無事日帰り入浴できた。


露天風呂では木漏れ日が湯気できらきらして一直線に差していた。
光って本当に真っ直ぐ届いているんだなぁと1人考える。
お天気もよく、温度も丁度良くのんびりと温泉を堪能。

そろそろ帰らなくては。
帰りのバスは人が全然乗っていなかった。
(行きは仙台駅発で長蛇の列)
席が選び放題だったので、最前列を確保。
バスの最前列にいると運転手さんが気をつけて運転してくれているのがよくわかる。
カーブは対向車に注意してゆっくり。
道路が凹んでいるところは揺れないように慎重に。
ひとり旅をしていると普段気づかないことに目がつく。

バスの運転手さん同士がすれ違うときに、会釈したり、手で合図していてほっこりした。
これはどこの県でも変わらないんだなぁ。

仙台駅に到着し、新幹線の中で食べる用の牛タン弁当もちゃっかり購入。
帰りの新幹線でも本を読んで、今回の仙台旅は終了。

これは行きの写真。

お土産のサルグミンヌ窯のティーカップとソーサー。
優しい色使いでお気に入り。

わたしのお茶時間の仲間入り。

前回は紅葉の時期に、今回は雪の残る冬に。
季節違いで同じ場所に行くのもいいなと思った仙台ひとり旅でした。

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