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アメリカ妊活中に考える、どこで産むのか問題(具体的な後編)

こんにちは、アメリカ在住のりりーです。

前回、私の理想のお産のためには下記の希望を叶えられる場所を探したいということろまで書きました。

・痛みを超えたその先にある「気持ち良さ」を体験してみたい。

・出産時の夫の立会いはもちろんのこと、妊娠中から一緒にパパママになっていきたい。

・妊娠中の不安をきちんと解消できる環境で生活したい。

・出産後のツラさも喜びも、夫と分かち合いたい。

・出産・育児に対する文化や制度の違いを知りたい。

まず「気持ち良さ」というところなんですが、これは自然分娩で陣痛の痛みを受け入れ、赤ちゃんと一体になって出産を乗り越えることで、気持ち良さを感じられる人がいるみたいです。「セックスの絶頂よりも快感だった」とも表現されるこの瞬間、味わえるものなら味わってみたい!そのためには自然分娩であること、できるだけ本能を丸出しにできる環境であることが必要かなと思います。つまり、最初は絶対したいと思っていた無痛分娩という選択肢はここで消えます。また、病院での出産は母親の本能に従うというより、医者や看護師のシフトに従った出産になりがちです。とくにアメリカは効率主義の国なので、何時間以内に陣痛が来なければ促進剤、とか、予定日過ぎたから帝王切開、とか、医療に頼った出産になることが多いので、陣痛の痛みの先にある快感とは縁がなさそう。ということで、病院以外での出産を考えようと思います。

つぎに夫の立会い、共にパパママになるという項目は、夫の力量にも左右されるところではありますが、私の場合で言うと、日本で産むかアメリカで産むか決めるポイントでした。もちろん日本で産んだほうが安心だけど、妊娠中もずっと夫にそばにいて欲しいし、生まれた瞬間も一緒に喜びを共有したいので、アメリカで産むことを決意しました。そもそも今は、コロナで帰国するのも難しいし……。

つぎは、妊娠中の不安についてです。私は心配性なので、10か月のあいだ子どもをお腹で守るという大役に負けてしまいそうになることがあると思うんです。初めての妊娠で不安がたくさんあるのに、親身になって相談に乗ってくれる人がいないのはキツすぎる。英語だってペラペラなわけじゃないから、診察のたびにドクターが変わったり、お産のときに初めて会う助産師さんがいたりすると、自分の思っていることをうまく伝えられないんじゃないかと思いました。助産院であれば毎回同じ助産師さんが時間をかけて診察してくれます。もちろんお産に立ち会ってくれるのも同じ助産師さんだし、信頼関係がある人なら私も夫も英語で話しやすい。幸運なことに、家から車で10分のところに評判のいい助産院があったので、私はできればここでお世話になりたいと思っています。

つぎに、出産後の感情を夫と分かち合いたいというものですが、これはアメリカで産めば必然的にそうなるでしょう。ほかに頼れる人がいないんだから。両親をアメリカに呼ぶことも考えたけど、海外経験のない親を呼んで手伝ってもらっても親も大変だろうし、もし育児が大変すぎてどうにもならなければドゥーラを探して乗り越えていきたいと思います。

最後の出産・育児に対する違いというのは、まあ、おまけのようなものです。せっかくアメリカ滞在中に妊娠を考えたんだから、日本ではできない経験をしたいなーと思っただけで、アメリカ流の育児を知ってそれを活かせたらないいなとほんのり考えているっていうだけです。

以上をまとめると、理想としては、「アメリカの助産院で出産、産後は夫婦で力を合わせて、つらいときにはドゥーラに頼る」というものになりそうです。

念のため書いておきますが、私、まだ妊娠していません(笑)

理想のお産っていうとかっこいいけど、要するに妄想ですね。すぐ妊娠できるかどうかも分からないし、母体のリスクが高いと助産院では産めないし、産後のツラさは想像以上で親を呼んじゃうかもしれません。先のことは分からないけれど、その都度自分が納得できる選択をしながら子どもを迎えられたらいいなと思います。



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