腐らずやり続ける。言うは易し、行うは…（清水‐水戸）

2024.5.26  明治安田J2リーグ
第17節　清水 2-1 水戸
矢島慎也
白崎凌兵
1位

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。

やっと水戸に勝てた、そう思ったのは
私だけではないはず。

１，1勝3分という記憶

対水戸としては、2016年にホームで1勝しただけで
あとは0-0か1-1の引き分け。

苦戦してる相手といっていいと思います。

特に去年は開幕戦、
水戸と引き分けたのをきっかけに
7戦連続の引き分け。

そしてリーグ最終戦でも引き分けで昇格を逃し
その後のプレーオフも山形、東京と引き分けて
今の私たち（J2）がある。

乗り越えなければならない壁だった訳です。

2016年の対戦でもアウェイで苦戦(0-0)した
記憶が強いため、私の中にも苦手意識が。

ただ今年のエスパルスはそういった
苦手なチームからも勝ち点を取る、
という戦略ができているようですので、
なすすべなし、ってことはないのだろうな？
とは思いながらも蓋を開けるまでは
ドキドキでした。

でもまぁやっとで勝った感は否めないので
ぜひ次は因縁の地(笑)水戸のスタジアムで
勝利を得たいですね。

水戸ではまだ勝ってないようなので。

２，白崎凌兵選手

8試合ぶりの出場となった白崎凌兵選手。

試合後、白崎選手がベンチ外の選手たちと
激しく「やったぞ！」とハイタッチしていたのを
ご覧になった方もいるのでは。

ここからは妄想になります。

メンバーから外れても
腐らず自分と向き合ってきた白崎選手。
その背中を見ていた若手選手たち。

水戸戦でスタメンに抜擢。
シラさん、頑張ってください！
お前ら！見てろよ！
言葉には出さないけど
熱い思いで繋がる三保組。

そしてシラの決勝点で勝利。

一緒に頑張ってきたみんなが祝福。
俺もやってやるぞ…それぞれが
そんな思いで拳を握る。

そんなストーリーを思い描きました。
（もう一度言いますが、妄想です）

これは単なる「いい話」では終わらせられない事象です。
（妄想ですけど）
それを次の章で説明します。

３，言うは易し、行うは難し

実は、よそのチームでも同じような
ことが最近ありました。

以前清水にいた金子翔太選手。

開幕戦以降、ベンチからも外れ
怪我でもしたのかなと心配になるほどでした。

やっとの思いで復帰したのは
なんと2ヶ月半後、5/19、第15節の浦和戦。
途中出場し、ファーストタッチで同点弾。

次の試合もベンチ入り、同点ゴールをアシスト。
2-0からの逆転勝ちに貢献。

そしてインタビューで
一緒に練習をした若手選手に
こういう姿を見せられてよかった。
と話しています。

彼もまた、白崎選手と同じように
陰日向なくトレーニングや自分と向き合う選手。

白崎選手のゴール、
そして件のハイタッチを見た時、
金子選手の姿とダブりました。

秋葉監督が白崎選手のことをこう仰っていました。
常日頃から試合に出られなくても
自分を律し厳しいトレーニングをやってきたから。
と。

出れないからと他人事にならず
自分と向き合い
いつ出番が来ても遜色なくやれる準備を
毎回していた。
だから、試合に出て結果を出せる。

それが大事とわかっていても
それが簡単なことではないというのは
スポーツをやったことのある人ならわかると思います。

せっかく必死に練習したのに
出番がもらえない、
認めてもらえてないのではないか
そんな風に感じてしまったら、
モチベーションを保つのは容易ではないと
思います。

「腐らずやればいつかは」なんて、
口で言うのは簡単。
綺麗事だ！と反発してしまうかもしれない。

そんなことが続けば心のどこかで
「どうせ今節も呼ばれないんだろうな」
という気持ちになってもおかしくない。
でも、そうなってしまったら
底なし沼に落ちるようなもの。

出場機会を求めてカテゴリーを下げたものの
そこでも同じ思考であれば出番が来るはずもなく、
またカテゴリーを下げる、の繰り返し。
そうやって消えていった選手は
たくさんいます。

そこで踏ん張ることができるのが
白崎選手や金子選手のように
長く第一線で活躍する選手なんだろうなと
思ったりしました。

もちろん、この2人だって
理不尽な思いや、なんで俺が、と感じることも
あったかもしれません。

でもその感情に捉われ続けることなく、
切り替えられたからこそです。

その感情に捉われていたら
絶対に上には上がれない。
それを恐らく、彼らもまた先輩の背中から
学んでいたのではないかなと思う次第です。

今節はここまで。

折り返し地点が見えてきました。
次節はアウェイ山口。
去年大勝した場所ですが
そういう相手に今年は苦戦しているので
気を引き締めていきましょう。

ピッチ状態が悪いという情報も入っていますので
適応力も試されますね。
相手はそのピッチに慣れています。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】

・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を

静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小～高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。

将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。

現在は音楽家（プロジャズミュージシャンなど）、
スポーツ選手（サッカー、ビリヤードなど）の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。

プロスポーツメンタルコーチ
プロチームメンタルコーチ
NLPマスタープラクティショナー
音楽療法士
リトミック ディプロマA