自分の社会
猫がいなくなって、あらゆるSNSで捜索のために情報を拡散してもらった。
Instagramに比べるとやっぱりTwitterの拡散力は強いから色んな人に見てもらえる。
でもだからこそ、匿名からの心無い言葉も届く。
初めてSNSで辛いと思った。猫がいなくなったのは自分の責任だと認めたくなかったのを言われたからかもしれないけれど、この状況下で心ない言葉をいう人がいるから、この社会で苦しむ人が減らないんだと思った。そう思ったら、自分の悲しみとそういう人への怒りでどうにかなっちゃいそうだった。
Twitterを見ていると優しい言葉をかけてくれる人が95%、そういう匿名アカウントからは5%くる。
なのに、心が受けるダメージってその5%からの量とは思えないほど辛い。
いままでSNSが原因で自殺を選んだ人の気持ちが少し想像できた気がした。そして許せない。
Twitter上にはたくさんの知らない世界があって、色んな背景を抱えながら生きているんだなと感じる自分の狭いinstagramの外の世界があって、それは少し暗くて汚かった。
知っている社会はほんの少しで、キラキラ輝いているように見えたのはinstagramだったから。
もっと辛い経験に溢れていて、人間臭くて、時々社会の裏が垣間見えるような理不尽な社会だった。
こういう社会に出たくないなと思いながらも、自分はなんて狭い世界で生きていたんだろうって、どんどん落ちていってしまいそうだった。
早く帰ってきてよ。
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