【撮影解説】雨×リリース×田村伊知郎
梅雨空が続いて嫌になっちゃいますね。
早くカラッと晴れないかなと、太陽が待ち遠しい季節です。
間隔が空いてしまいましたが、今回は雨の日の撮影について。
どうしても暗いので大変ですよね。
そんな時に気をつけたことを話したいと思います。
今回の1枚
神宮のマウンドが雨でグチャグチャでした。
【POINT】
・雨で暗くてシャッタースピードを稼げない
・でもピッチングのシーンを切り取りたい
【球場】明治神宮野球場
【試合】2016.10.08 東京六大学野球リーグ戦
【選手】立教大 田村伊知郎投手(報徳学園高ー立教大ー埼玉西武ライオンズ)
【カメラ】Nikon D7100
【レンズ】AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
【設定】300mm ISO1000 f/4.0 1/640s
撮影想定
この試合は途中で中断もあるほど激しく雨が降りました。
雨対策でレインカバーをつけて撮影していました。
無理して撮ることもないかと思いましたが、
やはり1球ごとにどんなプレーが出るか分かりませんし、
雨ならではの記録ができると思って撮っていました。
機材設定
シャッタースピードを落としても撮れるシーンは何か?
という点を掘り下げてみました。
ピッチングを撮る際、前回の澤田投手の撮影のように、
「どこをブレないように撮るか」を考えていましたが、
一方で「ここはブレても大丈夫」という視点もあります。
まずブレても良いと思ったのは、リリースの瞬間の腕とボール。
一方、前回の記事同様に顔やユニフォームのロゴなどは極力ブレないように。
これについては「その動きはシャッタースピードをどれくらいまで落としてもブレないのか」という基準をつくるといいかもです。
あとは画面に対して横の動きは何があるかを意識すると良いかなと思います。
横の動きはブレますが、前後の動きのブレは少ないですよね。
それに動きが小さい部分を組み合わせれば、
イメージが膨らむかなと思います。
なので、右投手を三塁側から下記のように撮るのは、
横の動きが多いので、個人的には雨の日には、
特段の理由がない限り撮りません。
タムさんは、この構えが綺麗だったなぁ。
ピッチングのための身体の使い方としての話は別だと思いますが、
150km/hの速球を武器に、リーグ戦で背番号18をつけて活躍した姿、
あの気迫の投球は、きっといつまでも忘れないです。
終わりに
雨が降ると撮り手の集中力が欠けることもあると思います。
でも、雨だからこそ撮れるドラマティックな写真があり、
大変な時の方が、後から思い出として覚えてたりするものです。
雨だからとネガティブにならず、
自分自身、もっと発想を豊かに考えたいなと思います。
継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。