【撮影解説】本塁打×岡崎啓介
第4回は野球の華、ホームラン。
テーマは「ザキさんの引っ張った一発」です!
今回の1枚
【POINT】
・右打者がレフトスタンドに飛ばす打球を見つめる表情を捉える
見事なフォロースルーです。
【球場】日立市民球場
【試合】2019.04.13 JABA日立市長杯
【選手】日立製作所 岡崎啓介内野手(PL学園高ー立教大ー日立製作所2019引退)
【カメラ】Nikon D500
【レンズ】AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
【設定】300mm ISO320 f/5.6 1/2000s
撮影想定
岡崎選手の特徴と言えば、左方向に引っ張った強い当たりと、その後のバット投げ。
ホームランのバッティングのインパクト(バットで投球を打ち返す瞬間)を正面(=右打者の場合、一塁側)から撮るのも華なのですが、引っ張った打撃が特徴の選手なので、その「引っ張って、スタンドへ持って行った」感を撮りたかったんです。
なのでロケーションは「レフトへのホームランを撮る」縛りで、三塁側内野、やや外野寄りを選びました。
右方向への打撃だと絵になりにくいアングルなので撮影的にはリスクを背負った選択です。
なお、やや外野寄りにしているのは、弾道を見つめる表情をしっかり捉えるためです。
カメラはなるべく低い位置に構え、仰ぎ見る構図にしてみました。
APS-Cで300mm単焦点であれば、ある程度トリミングしても解像度が耐えられます。トリミング・レタッチ前の写真はこちら。
メッシュフェンスの緑色に色が持っていかれています。
ファインダー内の水準器を見ながら撮っていますが若干傾いているのもご愛敬。
しかしながら、イメージ通りの一発を放ったザキさん…凄すぎます…。
球場環境
今回撮影した日立市民球場の内野スタンドは、地方球場では少数?なほぼグラウンドレベルで見られる環境。
そして通例通り北がホーム、南がバックスクリーンということで、3塁側からは午前中が順光です。
照明がない球場のため試合開始時間が早く、3試合日のこの日、日立製作所の試合は第1試合で7:51開始という抜群のコンディションでした。
機材設定
晴れの順光の設定。
ISOは低めに320、開放から1段絞ってf/5.6、スピードは1/2000s。
補正ではシャドウを補ってからコントラストを高めています。
また、左上のバット、右下の軸足となる右足が、対角線構図となり収まりも良くなってます。
終わりに
1つ残念な点をあげると、ベンチサイドが反対なら文句なしでした。
個人的に日立のはホームユニフォームの方が好きなことと、背景に写るベンチが相手側になってしまうこと。
いつかそのシチュエーションで撮りたいと思っていましたが、願い叶うことなく引退。
「推しは推せるうちに推せ」とは言いますが「推しは撮れるうちに撮れ」は間違いないと思います。
ただ、この1枚を撮るために、球場に行ける限り見に行ってチャレンジしてきたのも事実。現場で試行錯誤しないと身につかないことは多いと感じます。
また、今まで感想を寄せて頂いた皆さん、ありがとうございます!
雨やナイターなど、条件が悪い時にどう撮っているか?という要望を頂いたので、近日中に紹介できるよう準備したいと思います(^^)
継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。