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【撮影談話】神宮に帰ってきた背番号18<2024後編>

立教大学を卒業して今年、神宮のマウンドに帰ってきたエース。2人目はCS〜日本シリーズでも貴重な中継ぎ戦力として大活躍した横浜DeNAベイスターズ・中川颯投手(2021卒・桐光学園)です。

前編(千葉ロッテ・澤田圭佑投手)をまだ読んでない方は、ぜひそちらも合わせてご覧ください!


中川投手の大学時代を思い返すと、4年生(2020年)になった際に、背番号18の先代:田中誠也投手(2020卒・大阪桐蔭・大阪ガス)から引き継ぎ、エースナンバーを背負うことに。コロナ禍で春季リーグが夏に各校1試合ずつの総当たりの変則日程になるなど大変でしたが、秋も最後の試合を締めるなど堂々のピッチングを見せていました。

2020.11.01 法大2回戦
大学時代最後の神宮のマウンドへ登板

オリックス在籍3年間では、横浜スタジアムではオープン戦で登板する機会がありましたが、神宮球場での登板はありませんでした。横浜DeNAに移籍して、私自身、神宮での登板が増えることを心待ちにしていた2024シーズンの開幕です。

2024.04.21 

開幕は先発ローテに組み込まれていましたが、翌週からロングリリーフ要員で待機。私も4/4大阪(先発)、4/10横浜(救援5回)、4/16広島(救援2回)、と現地で見守り、ついに迎えた4/21神宮での登板。

雨が降る中でレインコートを着ながら、その時を待っていました。
この日は三塁側の最前列(六大学の試合だと応援席のリーダー台が設置されているあたり)に座っていたので、ブルペンの様子もよく見えます。

試合中盤に1回目のアップ
雨の雰囲気がしっとりしていていいですね

この頃はまだ雨は弱かったのですが、2回目のアップを始める頃には雨足も強くなってきました。

終盤に2回目のアップ
黙々と投げ込んでいきます
背景にはレインコートを着たベイスターズファン
ブルペン陣に送りだされて8裏に出勤
4年ぶりの神宮のマウンドに向かいます
学生時代は【中川】の表示だったからフルネーム【中川颯】は新鮮!
雨の雰囲気と青の綺麗さを表現したレタッチ
背景には黄緑のレインコートを着たスワローズファン
伊藤光捕手とのバファローズOBバッテリー
勝ち試合を締めくくりナインとグータッチ
2イニング無失点!勝ちました!

途中、スワローズの松本直樹捕手(2016卒・丸亀)との先輩後輩対決はレフトフライで後輩の勝ち。1点は失ったものの、ナイスピッチングでした!

2024.08.24

中川投手は4月末から先発に復帰し、初勝利や初ホームランの活躍もありましたが、6月頭に肩の炎症で戦線離脱。
7月中旬からライブBPで実戦投球を再開し、8月5日にファーム@横須賀で復帰登板、すると2日後には一軍に合流し、8月10日には早くも一軍で登板します。

それ以降は救援でコンスタントに投げつつ、今季最後の神宮3連戦の第2戦に、中2日、3点ビハインドの8裏で登板しました。この日はバックネット裏(三塁側)からの観戦です。

バックネット裏の三塁側から撮影するのは4月のマツダスタジアム(正面砂かぶり)以来になります。

ブルペンからマウンドに向かう背後(写真右上)には
中川颯タオルを掲げたファンの姿も見える。

2月のキャンプ合流時点〜開幕してしばらくはワインドアップで投げていたのですが、前回の神宮の登板の頃にはセットポジションからの投球になっていました。
大学時代もずっとセットポジションだったので、神宮で彼がワインドアップで投げるのを見るのは初めてです。

この角度で絶対に抑えたかったワインドアップ

ランナーを出す前に確実に撮影したかったので、テレコンつけて縦構図で。彼をバックネット裏から撮るときは真正面〜一塁側からリリースの瞬間を狙うことが多かったのですが、この日手配できたチケットは三塁側だったので、表情が見えるこの瞬間狙い。

大学時代あまりこのアングルからは撮影してませんでした
最後は立教の先輩・松本捕手から三振を奪い
1イニング無失点リリーフ

この日はヤクルト・松本捕手がスタメン出場ということもあり、2回には球場入り。5裏終わりのグラウンド整備では恒例の花火も満喫。途中で小雨も降りましたが、4月の登板の時のような本降りにならず一安心。

試合中盤で一旦肩を作った中川投手ですが、展開的に3点ビハインドでは投げないかと思っていたら、8表にまた1人だけ肩を作り出したのが見えたのでビックリ。神宮はファールグラウンドにブルペンが見えるので、リリーフ投手のファンには嬉しい構造ですよね。

4月に見た時とはまた違う活躍を見られて嬉しかったです。

2024.08.25 

前日に続き連投はないだろうと見に行かなかったら投げたこの日。直近はビハインドリリーフだったり、リード時のピンチのワンポイントだったり、フル回転でブルペンを支えています。

5点リードの5裏2死1,2塁に二番手で登板。見事、セカンドフライに抑える好救援。6表はあと1人出塁すれば打席も回ってきそうでしたが、惜しくもチェンジ。回跨ぎで6裏も登板しますが、先頭打者の打球が脚に直撃してしまい、大事をとって降板。怪我には至らなかったようで、一安心。その後、日本シリーズでも大活躍する話はまたの機会に。

結局、神宮で今季投げたのは3試合。そのうち2試合で応援することができました。そして、4月に撮影した写真は、本人のSNSで掲載いただいています。

思い返せば、彼が最初にInstagramに投稿していた写真も、私が撮影した神宮球場での1枚でしたね。

こうして成長を追いかけ続け、現地で見られたこと、本当に嬉しく思います。これからも「志」の続き、応援していきたいものです!

来年以降、またプロアマ問わずOB選手が神宮球場でプレーしたり、OBOGスタッフが神宮球場で仕事している姿を見られることを楽しみに、今回の短期連載を締めたいと思います。

All photos taken by ©︎Yuki
写真の無断転載を禁止します。

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Yuki
継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。