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脱サラ手記: 試験対策編
留保付き脱サラで大学院に進学することになった。受験勉強について、今後のためにこの場で反省したい。
ところで、私の志望校の場合、自分の研究したいことを掘り下げるのが「合格への一番の近道」であり、希望する指導教員とのコミュニケーションを推奨すると説明会で聞いた。憶測だが、語学や専門科目の点数は足切り扱いだった可能性も考えられる。また、留学生の受験が多く、日本語能力を理由に不合格となる受験生も多いらしい。
研究室訪問と研究計画は別の記事で振り返る。
スケジュール
私の志望校は、秋と冬の2回入試がある(夏に推薦入試もある)。社会人特別枠は冬のみだ。が、早く決めたかったしチャンスは多い方がいいので秋から受験した。
2023年
〜10月 日本語教育能力検定試験の対策
〜12月 TOEICの対策
2024年
4月〜 専門科目の勉強
6月 研究室訪問
9月 研究計画書完成・出願
10月 入試本番
まず、日本語教師の勉強が終わってから受験勉強に切り替えた。受験の1年前だ。日本語教師は受験に有利にならないが、無関係ではない。
ところが、年末から2月半ばまで、昔の吹奏楽部のOBOG演奏会の練習に明け暮れ、その後残業漬けになり、3月は旅行のため勉強など眼中になかった。結局、年明けから3ヶ月はほぼ勉強していない。
なお、当時の心境やライヴと旅行の感想は別の記事に残っている。
溢れ出す嬉しさや感動も溜めこまれたストレスも、書き散らすことで処理できているようだ。
「幸せについて本気出して考えてみた」は引用しがち。
外国語
つまり英語だ。日本語教育能力検定試験のおかげで語学に対する意欲が高まり、少し勉強して、2023年末にTOEICを受験した。以上。
そもそも私は人並みに英語ができるので、入試も英語の先行研究を読む程度でどうにかなると思っていたし、実際どうにかなった。
この時のTOEICのスコアは910で、自己最高スコアを5点更新した。
ちなみに、あと25点()高ければ会社から補助金をもらえたので、経費を使い倒したい私としては残念だったが、入試対策ならそこまで必要ないと思って諦めた。この制度、正社員じゃないと使えないのかな…。
なお、入試本番は英語の試験なのに漢字が書けなくて焦るのだが、それは別の機会に。
専門科目
政治学を選択した。結論としては、文章力と論理展開に自信があるので、主要な概念を覚えていったら乗り切れた、といったところか。
参考書
学部時代に使った参考書を本棚の奥から引っ張り出し、メルカリやAmazonや書店でいくつか買い足した。
『政治学補訂版』(有斐閣)
・・・メルカリで中古を購入。メインで使用
『政治学の第一歩』(有斐閣ストゥディア)
・・・学部時代に使用
『ここから始める政治理論』(有斐閣ストゥディア)
・・・学部時代に使用(買っただけだったかも?)
『政治学の方法』(有斐閣アルマ)
・・・新規購入
他にも持っているが、実際に役立ったのはこれくらいだと思う。
院試対策の予備校が出している本で読んだが、政治学の試験はどこも基礎的な知識があれば答えられる問題ばかりらしい。
受験しなかった大学院の説明会で、学生の方が「一冊の参考書を丸々説明できるくらいに勉強した」と言っていたので、それを目指した。
しかしそこには辿り着けず、気持ちだけでも…と思って入試前日に徹夜した。真似してはいけない。
勉強方法は、参考書の内容を自分なりにルーズリーフにまとめ、それを赤シートを使って覚えているか確認するというものだ。これは高校時代から変わっていない。
今回特別にやったことがあるとすれば、参考書の章とは異なる分け方で、関連のある用語を整理したことだ。有効だったかはさておき。
過去問
受験1年前に請求して目を通し、受験半年前に最新版を再度もらい、他校の似た問題もネットで拾っていた。
それらに着手したのは本番1ヶ月を切った頃だ。私がネットで読んだ大学院受験対策スケジュールのどれよりも遅いのではないだろうか。
最初は自力で答えられず、調べながら答案を作るとこらからスタートした。当然、用意した問題全部には手が回らなかった。
ただし、私の場合、キーワードさえ思いつけば論理的な文章を組み立てられる自信があった。だから、結局は参考書に戻って主要な用語や分析的枠組みを説明できるようになることに時間を費やした。
勉強場所と時間
これには、研究計画に充てた時間も含まれる。
フルタイム勤務のため、平日日中に時間は取れない。受験半年前くらいに勉強を始めた頃は、出社前にカフェやシェアワークスペースを使っていたが、やがて通勤ラッシュを避けて家で勉強してから行くようになった。おかげで始業ギリギリに滑り込む日が続いた。
入試1ヶ月前頃には仕事を早く切り上げるようになり、帰りに図書館などに行くようになった。帰宅後は、精神的・身体的に余裕がある時か、カフェインでラリって余裕があると錯覚した時か、焦燥感に駆られたのみ勉強できた。
休日の勉強は、頑張って一日4時間程度だと思う。家事においては時間の使い方が下手すぎて、部屋を片付けたり、買い物に行ったり、作り置きを仕込んだりしていると、あっという間に一日終わる。あとそれなりに遊んでいた。
反省点
まず、直前に詰め込みすぎだ。カフェイン依存で睡眠時間を削って不健康極まりない。特に紫の怪物缶には大変お世話になった。
日々の勉強も、集中力はなくはないが開始までが遅い。『左ききのエレン』の作者かっぴー(伊藤大輔)氏が言う「集中力の質」によれば、私は遅く浅く、やや短いタイプではないかと思う。知らんけど。
次に、もう少し幅広く勉強した方が安心だった。過去には方法論に関する設問もあったが捨てていた。地方政治など過去問にない分野も諦めた。
過去問は、国際政治寄りで抽象的で、不勉強でもその気になればそれらしく答えられそうなものが多かったのだ。政治学的な観点から論述できるかどうかが、採点基準になるのかもしれない。
過去問を分析したうえで効率重視の対策をしたといえば聞こえはいいが、複数校受験していたら通用しなかっただろう。
ギリギリの感じなんだよ 好きなのは
院進決意編はこちら。