note創作大賞2024に応募してみて思うこと
note創作大賞2024の中間発表がありました。私、66号線は今回が初挑戦で各ジャンルに数点を出品しましたが全て落選しました。
まずは、多くの方に応援してくださったことを厚くお礼申し上げます。そして中間選考を突破された方はおめでとうごさいます。今後のご武運をお祈りいたします。
さて、これまでもいくつかのインターネットに発表した文章を対象としたコンクールに挑戦してきましたが、正直言って今回ほどモヤモヤしたことはありません。
というのも、読者の支持を集めた人気の応募作品が軒並み選考から外れているように見えるからです。特に、いいね数やジャンル別ランキング上位の作品ほど不遇な扱いを受けたように私には思えました。手前味噌な例え話になりますが、拙作「ブルーローズの花言葉(註)」は選考期間中の数ヶ月間でいいね数は過去最多を記録し、その影響でフォロワー数も3倍近くに急増するほどの反響をいただきました。お陰様でジャンル別ランキングでもTOP30以内をキープしてました。ひとえに多くの方が同作を支持し応援してくれた結果だと受け止めております。うろ覚えではありますが選考の基準のひとつに「読者からの支持」も含まれていたように記憶しています(まぁネットの規約なんて後から何とでも書き換えられるしなー、そんなこと言ったら詮無い話だけどさ)。(註)「ブルーローズの花言葉」は有料マガジンで一部を無料公開中、カクヨムでも掲載してます(全話無料)。
ですから、お恥ずかしい話ですが「ブルーローズの花言葉で中間突破どころか受賞、書籍出版のワンチャンあるかも」と夢を描いてしまいました。やや蛇足ではありますが、某大手出版社のとあるネット小説コンクールで一次通過の実績もあり、ある程度は小説としての体裁を成していると認められたという自負もありました。
ところが、蓋を開けたら、申し訳ないですがお世辞にもいいね数もあまり多くはなく、さらにジャンル別ランキングではお目に掛かることのなかった作品群ばかりが通過してる結果に首を傾げざるを得ませんでした。もちろん、プロの選考委員の方々とアマチュアの読者では作品選びの目のつけどころが違うのは承知しています。しかしながら、手軽に多くの人の目にとまるインターネットに発表した文章のコンクールでは、その性質上、何はさておき読者から支持されているかが重要で、そんなのは規約に書くまでもなく常識だと思うのですが……。たとえば他社で恐縮ですがKADOKAWAさんのカクヨムコンのように中間読者選考とは別に編集部によるスコップ作品部門を設けるなど、隠れた名作を掘り起こす工夫があれば納得もしますが、そういった配慮もないのでただただ結果にモヤモヤする一方です。よそはよそ、うちはうちと言われればそれまでですが……。
経験上、通る時は通るし、受賞する時も落選する時もぶっちゃけ「なんで?」といつも思うものです。でも今回は疑問の質もレベルも段違いです。
誤解ないように断っておきたいのですが、中間選考の通過作品がそれに値しないと言いたい訳ではありません。どれもきっと素晴らしいものでしょう。しかし選考の仕方に関していえば、言葉は悪いですが読者を見る目のない素人扱いしてバカにしてるのかなーと思っちゃいますし、そうでないならこれまでの全てのインターネットに発表した文章を対象とした、特にネット小説のコンクールの根底を覆す不思議な価値観のコンクールだなという印象です。
今回、note創作大賞は初挑戦なのでよく分からないまま応募しましたが、失礼ながら創設されて日も浅いため手探りな部分がまだまだ多いのだろうかという気がしました。当コンクールを本当に今後も継続したいと運営様がお考えなら改善の余地は大いにあるように僭越ながら思います。
当方としましては、今後のことはひとまず横に置くとして、今回の結果を受け止めて日々精進し続けるだけです(今回挙げたモヤモヤポイントが払拭され、納得できるようにならない限り、次回の応募はおそらくないと思います。次あるのか知らんけど)。
末筆になりましたが、66号線の作品にたくさんの応援とご指示をいただけたこと、インターネットの海から私の作品を見つけて愛してくれたこと、出会ってくれた全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたく存じます。本当にありがとうございました。
66号線
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