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ごめん、俺は音楽しか聴いていない。
病気か何かで寝たきりの生活を送ってみたいと思うのだ。
誰もがそれを不幸だと描くから。
そして私は病院から一度も外を眺めたことは無かった。
脚を悪くしていたけれど、手が好きだった。
訪れるあなたに些細な愛を預けて、私は何も喋らない。
初めて補助によって外を詠う。
あ~うあうあうあ~うあうあ。
全てが人に見えるパロディ。
見れば見るほどにそれは見ていたな。
私は逃げなければならなかった。
誰もが裏側を優しく撫でられて眠りにつきたいものじゃありませんか。
愛らしい外面をしたいものじゃありませんか。
後ろを振り返ってはみないか?
他人は与えてくれるばかりで何も奪ってはくれないのさ。
ただこの閑散にピアノの音があればそれを信じてしまうようなあなたにね。
冬の朝日がこんなにも白いことを今まで知ることもできなかったわけだが。
私はこの寒さに耐えられるようにはできていないのだ。
おさるさんだね。
私たちの判断とは本当に恐ろしいものです。
ねぇ、本当に時の流れというのは残酷なのかな。
本当に虚無が有るのだとすれば、それはまた素晴らしい門出さ。
対して、ならば、愛を語る以外に何ができるというのか。
人間に生まれたからこそ、人間を捨てなければならないというのに。