足の爪に色をつけるということ。靴下を脱ぐ関係。
靴下を脱ぐ関係というのはかなり近い関係が多い。男女関係なく。
見えない場所だし、見せない場所。
例えば、誰とでも温泉に行くわけではないだろうし、誰でも部屋に呼ぶわけでもない。
足の指を見せる関係というのは、一種の境界線になる。
その境界線を容易く超えてくるのは自分自身なのだ。
当たり前だけど。
自分自身が、自分に一番近い存在であるということを認識することはない。
もしかしたら、そんな必要もないのかも知れないけど。
友人たちは、ペディキュアをしてないことが私にバレると注意される。
一番多く足の爪を見るのはおそらく自分自身であろう。
だからこそ、綺麗にしていて欲しい。
ダサい言い方をすれば、どんなに落ち込んで下を向いても、そこに綺麗な爪があればどうにか生きていける。
もっとダサいことを言えば、ペディキュアは自分への愛情表現なんだと思う。
裸ん坊になっても、残ってるものは美しい方がいい。
それは相手のためなんかじゃなくて、愛おしい自分のため。
初めて私が爪に色をつけたのは、シルバーとゴールドのポスカだった。
あのペンで色を塗った時、この足で歩いてるんだなぁと自覚した。
そういえば、イッテQで、イモトさんのペディキュアを大島さんに怒られていたことがある。
そんな綺麗な爪じゃ笑えないって。
そう、そういう場所なんだよね、足の爪って。
2人ともそれをしっかり認識してて、微笑ましかった。(2人とも大好き。)