テレビジョンがお供だった小学生のお正月。
この時期になると、毎年テレビジョンを買っていた。
お正月特大号は、毎年基本アイテムとして私に買い与えられた。
特例だった。
ただただ番組の説明と、芸能人へのインタビュー。
そして、その紙質が好きだった。
ボロボロになるまで読み込んだ。何をそんなに読むところがあったのかはわからないけど。
テレビで番組表が見れなかった時代に、先のテレビの情報があるだけで高揚した。
チェックしたものを、リビングの隣の和室のテレビで見る。
私が占領していい小型のテレビだ。
片耳のイヤホンを装着。
そこに、午後の紅茶の大きいやつをセットしてちびちびやる。
それが小学生の私の、大人な過ごし方だった。
やっぱこの時期はCM短いよね。
あー、夜中の映画はこんな感じか。
祖父母の家に行く時も、テレビジョンを持ち込んだ。
暇になったら、クレヨンしんちゃんでも買いに近所の書店に出かける。
ごろごろ横になって、だらだらしてたいけどそうもいかないんだよね。
普通の休みだもの。
しなければいけない家事もある。
お正月ぐらいはしなくていいんだけど。
なんとなくあの頃を思い出したよ。
冬休みというシステムはなくなったけど、大人も悪くないもんだよと小学生の私に教えてあげたい。
数の子を目一杯食べても誰にも注意されないよ。
おじいちゃとおばあちゃんを大事にしてあげてね。
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