大学受験を目指す高校3年生へ -来年の今 後悔しないために伝えたい6つのこと
はじめに
皆さんこんにちは、Lilly(リリー)といいます。
今月から世界史のこと、大学受験のことをこのnoteやその他発信媒体で発信している大学生です。
今回は大学受験を目指す高校3年生へ、後悔ができるだけ少ない状態で来年の春を迎えてもらうために「今」伝えたいことを書いていきます。
まだ高校3年の4月です。間に合います。
私は進学先は第一志望ではありませんでしたが比較的後悔も少なく、納得して今の大学に通えています。
とはいえ、もちろん後悔はゼロではありませんし、たらればの話もたくさんあります。
だから、「まだ間に合う今」だから、伝えておきたいことがあります。
私は、高校3年間を振り返ると、3年生が断トツでいちばん楽しかったんです(断トツでつらかったのも高3ですが苦笑)。
高校3年生は受験生である前に高校生活を締めくくる1年でもあります。
最後の文化祭や最後の体育祭など何に対しても「最後の」という冠がつきまくります。
学校行事や毎日の生活を楽しみながら、受験勉強を進めるコツ..…とまではいかなくても、ヒントくらいにはなれるかなと思います。
想像していたより莫大な量になってしまいましたが、全部知っておいてほしいことです。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
私の大学受験については、以下の自己紹介記事の後半でも軽く触れています。
高校3年生の4月に知っておいてほしい6つのこと
①受験にゴール地点はあるけど、スタート地点はない
まずお伝えしたいこと1つ目は、「受験にゴール地点はあってもスタート地点はない」ということです。
これは大学受験に限らず、資格試験などの勉強にも共通して言えることですが、「○○大学合格/入学」というゴール地点はとても分かりやすくはっきりとしているのに受験の明確なスタート地点はありません。
じゃあどこがスタートなのか?
まさに今このタイミング、高校3年生の4月というのがメジャーな解答かもしれません。
でも、あなたと同じ志望校の誰かは既にスタートを切っています。
受験生になるのを見越して以前から塾や予備校に通っていた人。
既習範囲の復習はバッチリ終わっている人。
私立の中高一貫校に通っている人は中学生の頃から大学受験を見越したカリキュラムで学んでいるでしょう。
来年の冬にはそのような人たちと戦うのに、自分はまだスタートしてない……なんて大丈夫?
つまりどういうことかというと、「今すぐ勉強をはじめてほしい」ということです。受験勉強をはじめるタイミングに、早すぎるなんてことは絶対にありません。いつから始めようかなと考えている暇があったら今日から。今から始めてください。まだ間に合うので、大丈夫です。
②志望校の過去問にはできるだけ早く一度触れてみる
これは①と似ていますが、志望校の過去問には春のうちに一度触れておきましょう。そしてできれば春のうちに一度解いてみてください。
もちろん、未習範囲もあるでしょうし、応用問題には手も足も出ないかもしれません。
こんな状態で解いても意味ないよと思うかもしれません。
実際、私もそう思っていました。
ですが、実はこれこそが私が大学受験でいちばん後悔していることです。
私が受験校の過去問を解き始めたのは、高校3年の10月でした。
はっきり言いましょう、これでは遅すぎです。
全然間に合いません。
過去問はただ単に「解いて、採点して、得点を出して、OK!」ではありません。もちろん、復習も必要です。そんなことは言うまでもありません。
早くから過去問に触れることによって得られるのは、相手の情報です。
試験時間はどのくらいなのか。60分?70分?90分?
解答はマークシート?記述式?併用?
論述問題や小論文が出る?
長文問題の割合は?文法問題は出る?古文や漢文は必要?英作文は?どのくらいのペース配分で解く?
確認すべきことはたくさんあります。
そしてこれは大学によって、場合によっては同じ大学でも学部・学科によって、入試方式によって大きく変わってきます。
敵(受験校の問題)を知らずに立てる作戦(受験勉強)が、成功する確率の低さは、分かりますよね?
どんなに遅くても夏休みが始まるまでには必ず一通り解いてください。
そして、ポイントは第一志望だけ、などでなく「受験校すべて」を確認しておくこと。とはいえ現時点で受験校なんて固まっていない人がほとんどだと思います。私も高3 4月時点での受験予定校と実際の受験校では増やした学校も受験をやめた学校もあります。だから、今の時点の受験予定校で大丈夫です。
もちろん、時間も労力もかかります。ですが、これをもっと焦る夏以降に持ち越すことは絶対に避けてください。
そして共通テストも慣れとの勝負になってきます。できるだけ早く過去問に触れて、自分の戦い方を確立してください。
比較的時間的にも精神的にも余裕のある今のうちが圧倒的におすすめです。
③長時間勉強ができる体制を整えておく
特に意識してほしいポイントは3つ。
①勉強体力をつけておく
②どこなら集中力が続くか知っておく
③小さなストレスへの対処法を見つけておく
まずは①勉強体力をつけておく ことについて。
そもそも勉強体力って何ぞ?といいますと、「長時間机に向かって勉強する(≒勉強し続ける)体力」のことで、運動するための体力とは少し違います。
これ、やってみると分かりますが自分が思っているよりしんどいです。これまで勉強する習慣がなければないほど、しんどいです。
夏休みやそれ以降の休日は1日10時間が最低ラインだ(と私は思います……)から、長時間机に向かえる自信がない人は今のうちから少しずつ勉強体力をつけておくことを強くおすすめします。
現在の自分の成績や目指す大学によっても変わってきますが、まずは平日4~5時間から始めるのはどうでしょう?
次に②どこなら集中力が続くのか知っておく について。
私の場合、家の自室だとほとんどの場合集中できなかったため、家では勉強せず、必ず外に出るようにしていました。
私のおすすめは学校です。
特に夏休み以降は、ほぼ毎日学校に行って自分の教室で勉強していました。
学校以外でも、図書館(校内、学校近く、地元など)、塾や予備校の自習室、カフェなど勉強ができる場所はたくさんあります。
それぞれメリットデメリットがありますから、自分に合うところを夏までに見つけておくのがおすすめです。
もちろん家で勉強できる人は家でやって大丈夫です。移動時間もないし、荷物を忘れたなんてこともなし、飲食やお金も気にしなくていいですからね。勉強場所についても遠くないうちに記事を書こうと思っています。
そして、③小さなストレスへの対処法を見つけておく こと。
たとえば長時間座ってるとお尻が痛いな、とか。教科書・参考書を手で押さえておかないと閉じちゃうのうざいな、とか。この時間帯はどうしても眠くなるな、とか。
上記のストレスなら座布団、最近話題のうかんむりクリップ、ガムや目薬なんかで解決できます。ちょっと我慢すれば……とも思いますが、これを毎日何時間も、となると積み重なって大きなストレスになります。こんなチリツモは嫌すぎるので早めに解決しておきましょう。
④勉強時間・内容は記録しよう
これはもう既にやっている人も多いかもしれません。既にやっている人は続けてください。やっていない人はぜひ始めましょう。面倒くさいかもしれませんが、得られるものは大きいです。
記録を続けることでモチベーション維持にもつながりますし、今週はこの科目やりすぎてるな、などのバランスも分かります。
アナログ(手帳)でも、デジタル(スマホのアプリ)でもいいので、記録することが大切です。
私は高3 7月まではスマホのアプリ(StudyCast)で、8月以降は手帳で記録していました。これは好みなような気がするので、続けられそうな方法で続けてみてください。
⑤「すべてを我慢する」必要はない
ここから先は勉強どうこうというよりもメンタル面の話になります。
皆さんが「受験生」と聞いて思い浮かべるのはどんな受験生でしょうか?(ちなみに私は「ハチマキを巻いて夜食を食べながら深夜までガリガリ勉強している」、いかにもステレオタイプな受験生の様子を思い浮かべます笑)
もちろん勉強はしなければいけません。当たり前です。
じゃあ受験生は勉強しかしちゃいけないのか?といえば、全くそんなことないです。好きなことすべてを我慢する必要はありません(もちろんある程度は必要ですが)。
私だって、高3夏までは読書が好きなので小説を読んでいました。9月までは美術展にも出かけていたし、12月には映画館で3時間の映画も観ました(これはさすがに罪悪感あったけど)。SNSも、Instagramのアンインストールは秋以降でしたし、X(Twitter)に関しては12月の1か月間我慢できただけで結局やめられませんでした。
大切なのはメリハリです。勉強するときはする、休む時はしっかり休む。
もちろん休みすぎは禁物ですが、勉強だけに追われて学校行事や趣味が楽しめないのはもったいないです。
「駅で電車を待つ時間」「お風呂で湯舟に浸かる時間」などの長すぎないタイミングで“勉強しない時間”を作るのもいいかもしれません。
⑥諦めるのはもっと後でいい
最後、6つ目です。
今回はたくさん書いてきたけど、いちばん忘れないでほしいことかもしれません。
諦めるのはもっと後になってからでいいです。
高校3年生の4月の今、模試の判定がよくないから、偏差値が全然足りないから、志望校を諦めようなんて考えないでください。
勉強するのも、記録するのも今から始めろ、と言ってきましたが、諦めるのだけはもっと後にしてください。
もちろんそれ相応の努力は必要です。そして、その努力が必ず報われるとは、残念ながらいえません。
ですが、その決断を下すのはまだ早すぎます。出願するギリギリのタイミングまで悩めるのに、どうしてもう可能性をゼロにしてしまうんですか?今諦めて、後悔しませんか?このあと偏差値が上がるかもしれないのに?
その決断を下すのはどんなに早くても、夏です。
実は私が今通っている大学も、高3 4月時点ではE判定でした。
E判定はいい判定!なんて友達と笑っていました。
最後まで、粘って粘って、粘って努力を続ければ、可能性は見えてくるはずです。
おわりに
ここまで4300字overの超長文でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
もしかしたら通っている学校から、塾や予備校の先生から、部活の先輩から、はたまた教育系YouTuberの動画のようなSNSから似たような・同じような話を既にされているかもしれません。
重複している部分は、それほど多くの人が感じていることだと思って、胸に刻んでもらえると嬉しいです。
高校でも授業が始まって少し経った頃でしょうか。戦いはこれからです。受験は不安ですし、怖いですし、つらいです。
そんな日々の中で私が大切にしていたのが“無理せず無理する”ことです。
なかなか加減が難しいですが、頑張りすぎて心身を壊してしまっては仕方がないです。心が干からびないようにすることが、コツだと思います。
この1年間をどう戦うかでこのあとの4年間が、この先の人生が決まっていくと思います。
私は世界史が好きで、Clearnoteで世界史ノートを投稿していく予定です。リクエストも受け付けますので、odaibakoより送っていただけると嬉しいです。そして今も大学生をしていますので、大学受験の記憶も新しいです。勉強法や大学受験経験記はこちらのnoteに投稿していきます。もしフォローしていただければ何かしらのお手伝いができるかもしれません。
大学受験生の皆さん!
応援しています。ここから1年、走り切りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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