
【猫と学ぶ - 場合の数】- ラジオボタンとチェックボックスのテスト観点
対象読者 🐈⬛…
広範囲の数学に興味がある方
エンジニアの方、もしくはエンジニアを目指している方
場合の数が苦手な学生
場合の数って何に使うんだよ!と思っている学生の方
🔘ラジオボタンとは

ラジオボタンは、選択肢の中から「1つだけ」選べるボタンのことです。
たとえば、学校のテストでよく見かける「○」をつける問題を想像してみましょう。
例:好きな果物を1つ選んでください
・りんご
・みかん
・バナナ
この問題では、3つの果物から1つしか選べませんよね。これと同じように、ラジオボタンも複数の選択肢から1つだけを選ぶことができます。
🔘ラジオボタンの特徴
丸い形をしている
必ず1つだけ選べる
2つ以上は選べない
選んだものを変更できる
✅チェックボックスとは

チェックボックスは、選択肢の中から「好きな数だけ」選べるボックスのことです。
例:好きな動物に全て〇をつけてください
・イヌ
・ネコ
・ウサギ
・ハムスター
この問題では、全部選んでもいいし、1つも選ばなくてもいいんです。チェックボックスも同じように、好きな数だけ選ぶことができます。
✅チェックボックスの特徴
四角い形をしている
好きな数だけ選べる
全部選んでもいい
1つも選ばなくてもいい
選んだものを後から変更できる
それぞれの場合の数の考え方
🔘ラジオボタンの場合
基本的に1つしか選択できないため、ラジオボタンの個数がパターン数になります。
選択必須の場合:パターン数は選択肢の数と同じ
空欄可の場合:パターン数は選択肢の数 + 1(何も選ばない場合を含む)
✅チェックボックスの場合
チェックボックスは1つのチェックボックスに対して「入れる」または「入れない」の2パターンがあるため、一般化すると次のようになります。
$${2^n}$$
ここで、nはチェックボックスの数を表します。
例えば、チェックボックスが3つある場合は
$${2^3=8}$$
通りのパターンが存在します。
場合の数・積の法則
事象Aと事象Bがあった場合、以下の方法で解を求めることができます。
事象Aのパターン数:m通り
事象Bのパターン数:n通り
総パターン数:m×n通り
例題:ラジオボタン3つ、チェックボックス4つの総パターン数は?
条件
ラジオボタン:必須選択
チェックボックス:各ボックスに対して選択可否
総パターン数は
ラジオボタン:3通り・・・n
チェックボックス:$${2^4=16}$$通り・・・m
n × m = 3 × 16 = 48
したがって、48通りが正解となります。
🐈⬛… まとめ
このページでは、以下の重要なポイントについて説明しました。
🔘ラジオボタンは1つだけ選択可能で、選択肢の数がそのままパターン数となる
✅チェックボックスは複数選択可能で、n個のチェックボックスの場合、2^nのパターン数となる
複数の要素がある場合は、積の法則を使用してパターン数を計算する
これらの知識は、テストケースの設計やユーザーインターフェースの検証に非常に重要です。特にシステム開発において、網羅的なテストを行う際に役立ちます。