悩むのが好きなのか

 歩かねば！と思い続けて10時間過ぎることが往々にしてある。22時をまわったところでようやく玄関の外に踏み出した。全然涼しくない。

 栄えている街のほうまで歩いてみる。今日の目標は遅くまでやっている喫茶店だ。なるべく明るい道を歩く。意外と人の往来があって、歩道が狭いのですれ違うときにすこし気まずい。

 この間の夜の散歩で、向かってくるおじさんに愚弄されてから道で人とすれ違うことが苦手になってしまった。完全に違うほうに避けて進んだのにわざとだと分かるくらい私と同じ側に移動してきた。怖かったので立ち止まった。おじさんは何事もなかったように去っていった。意地悪だった。
突然の悪意に直面して身体が固まる感覚を覚えた。悪意に小さいも大きいもない。すべからく怖い。

 夜はあまり出歩かないほうが良いって身を持って体験したけどさあ、とは言っても日中暑すぎるよねーー

 目的の喫茶店についた。今これを書いている。想像以上に人が多くて活気がある。遅くまで開いているところが少ないからここに集まるんだろうな。
 タバコの匂いで頭が若干痛い。注文しようとすみません と何度か言うけど声が届かなくて気まずい。近くにいた別のお客さんに、呼ばれてますよ！とフォローをしていただいてありがたいけどさらに気まずい。

 コーヒーカップが美しい

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  今日の地震怖かったな。なにが怖いって町の大きなスピーカーからあの不穏な警報がそこら中に響いていたことが殊更不安を掻き立てた。最近で1番大きな地震だった。アパートがグラグラ揺れた。内見もしないでこの耐震工事がされてないであろう古いアパートに決めた数か月前の私を呪った。

 母から電話がきた。昨日出張だった宮崎から帰って来ていたのでタイミング良かったねと言って切った。

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 最近時間の流れが以前よりも早まっている。老い だ。まだ20代前半で何を、とも思うが確実に老いだと思う。全力で生きていないからなおさら時間が早い。辛いほど努力をしていないから、いつの間にか時間が経っている。生き方がぬるい。このままでは絶対に良くないという焦燥感だけが大きく育っている。まあまあ落ち着けよ で落ち着けたらなにも困らないんですがね

 

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モヤモヤすることがある。ひとりの友だちがほかの友だちの揚げ足をとるようなことを言ってわたしはカッとなった。けどちゃんと表には出さなかった。

 何がいやだったのかを冷静に伝えることができるまで、その友だちのことをまた好きになるまで、しばらく連絡をとるのをやめようと思う。わたしもわたしで、時々とげのある言い草になっている自覚がある。仲が良いからって少し調子に乗っていた。恥ずかしくなってきた。

血管の開きが収まるまで、しばし…

モヤモヤふたつめ  少し苦手だった子から連絡がきた。会いたいと言ってくれたことを素直に喜べない自分がいる。予定わかったら連絡する と言ってひとまずお茶を濁した。
 何の意図で私に連絡を…？と勘繰ってしまう。そう思わせる一面があるってだけだ。ただひとつの面だけで人を遠ざけるのは違う気もしている。でももう2,3年会っていないからどんな顔をして会えば良いかも分からない。会えない言い訳をうまくつくれる自信もない。会ったら会ったで無理にいい顔作るんだろうな。そういうときの自分があまり好きではない。しかし誤解が解ける可能性も無きにしもあらずかも。だから頑張って会ってみるよ。

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 わたしが様々な物事について、あれこれ悩むのが好きなのかもしれないと思い始めてきた。ひとりでにモヤモヤするのが好きなのかもしれない。
 実際の敵はそれほど大きくないかもしれないし、あるいは敵ですらないのかもしれない。

 敵意を向けているのはむしろわたしの方なのかもしれない。