リリとルル。11
78.私はルル。
ねぇ、リリお姉ちゃま。たまには私をモチーフにした話にしない?
いいわよ。どうする?
この後、お家に帰ってゲームをする。
ダメよ!全然ドラマティックじゃないわ!
あら、ゲームの中はドラマティックじゃない?
格闘とかあって。
ダメダメ!もっとファンシーに!
お姉ちゃまはダメ出しが多い。
79.私はリリ。
全く話にならないわ。物語の主役って言うのはね。
ファンシーでファンタスティックでファンタジーなの!
スリーエフよ!
リリお姉ちゃまは意味を分かって言ってるの?
もちろん、知らないわ!
ズコッ。
とにかく、ルルはちょっとゴツいわよ。
ゴツい?!
80.私はルル。
私達同じよ?どこがゴツいのよ。
外見じゃなくて行動よ。
ゲームにカツ丼、ドリーミィーよ。
二つには夢がある。
それはそれは大きな夢があるの!
そ、そうなの?
そうよ!
で、ゲームって何するのよ。
テレビゲームよ。さ、家に帰ってやりましょう!
81.私はルル。
キャーッ怖ーいっ!
ちょっとコントローラー投げないでよ!
実際にはリリお姉ちゃまに襲いかかっては来ないんだから!
だって怖いんだものっ!
先程から二匹で対戦型ゲームをやっているが、
お姉ちゃまは攻撃を受けるたびに
コントローラーを壁に投げつけた。
82.私はリリ。
野蛮よ!こんなの野蛮だわ!私は叫んだ。
何言ってるのよ、スポーツだわ!
ルルも負けずに言う。
スポーツならダンスよ!
ダンスなら武道よ!
じゃあ、私はニャンポップを踊るわ!
ルルは少林寺拳法の型を!
2人はそれぞれの方向に落ち着いた。
83.私はリリ。
ラララー。ネグリジェは涼しいわー。
くるっと回転、、、
ビリッ!
足で裾を踏んでネグリジェが破けた。
やだっ!どうしましょう。
縫えないわー。
ホッチキスで留めたら?
ルルが提案する。
それも悪く無いけど、
引っかかって痛い思いをするかも、、、。
84.私はルル。
そうだ!
ガムテープで貼るわ!
リリお姉ちゃまは閃いた。
えー、お姉ちゃまセンス無いわー。
パッチワークみたいで可愛いじゃない。
お姉ちゃまはネグリジェに茶色いガムテープを貼った。
きゃー!
何?!
ガムテープがくっついて、毛が抜けたっ!!