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リリとルル。7



妹猫のルル

40.私はルル。
お嬢様に騙されてお医者様に行ってから、退屈な日が続いている。
何でかって言うとここ何日か雨だから。
ねぇ、ニャン生ゲームやらない?
リリお姉ちゃまが提案する。
つまらないわよ、そんなの。と私。
ニャン生ゲームやる子、はーい!
お姉ちゃまが無理矢理私の手を持ち上げる。


お姉さん猫のルル

41.私はリリ。
ちょっと止めてよ!
ルルが手を振り払らいながらそう言った。
そうだ、あれやりましょ、ニャンちゃんのワンワンパニック。と私はまたも提案。するとルルは身をブルブル振るわせた。
あれはダメよ。
ニャンコがワンコに追い回されるゲームよ。
恐ろしい。

42.私はルル。
それよりお姉ちゃま、最近お腹出てきたから段違い並行棒やった方がいいんじゃない?
何それ、唐突に。私たちの部屋にあった?リリお姉ちゃまは、不思議がる。
あれとあれよ。
私は、顎でクイクイとやった。
ルル、あれは、、、温泉宿にあるタオルスタンドと、カーテンレールじゃない?

43.私はリリ。
妹のルルは得意げに続ける。
そうよ、まずカーテンレールにぶら下がって、そこから、タオルスタンドに飛び移るの。
え、、、無理じゃない?
やれるわよ。とルル。
お腹に関係なくない?と私。
いいからやってみてよ。と、ごり押しするルル。

44.私はルル。
リリお姉ちゃまは、意を決した様で、、、。
よいしょ。と、カーテンレールにぶらさがる。
タオルスタンド目掛けて
ジャーンプ!
ギャーッ!
ガラガラガッシャン、、、!!
見事タオルスタンドに激突し、床に落ちた。

45.私はリリ
なぜかこーゆー時にルルが、紅茶を飲んでいて、さらに小説も読んでいて、、、
私の後ろ足は見事に紅茶のティーカップを蹴った。
キャーッ!
私のニャルウェイの森が濡れる!
ルルが叫ぶ!
痛い!痛いわ!
絶対足が折れたわ!
痛ーい!

46.私はルル。
もう隣町まで行けないわ。
ずっとこの家の中で暮らすのよ、、、。
リリお姉ちゃまはそう悲嘆にくれた。
その時お嬢様が私たちの部屋におやつを持ってやって来た。
あなた達!何やってるの!
床がびしょびしょじゃない!
私達にはお嬢様のお小言は耳に入らなかった。
あれは、、

47.私はルル。
お嬢様のお盆には、
シベリアだ。 
シベリアはね、羊羹とか餡子をカステラに挟み込んだ日本のお菓子よ。
ルルは物知りなの。
おてんば過ぎるのも考えものよ?お嬢様は諭す。
さっきまで痛がっていたリリお姉ちゃまは、お嬢様の話も聞かずに、美味しそうにシベリアを頬張っている。

48.私はリリ。
私がムシャムシャ、シベリアを食べていると、足は折れて無かったんかい!!とルルが最近見た猫本新喜劇みたいに突っ込んだ。
あのね、痛いのと、甘いものはそれぞれ独立してるわけ。
痛いけど、シベリアは美味しいわけよ。
お嬢様は、汚い部屋を見まわし、育て方間違えたかしら、、、と、呟いた。

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