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リリとルル。17


お姉さん猫のリリ
妹猫のルル

23.私はリリ。
リリ、ルル!沖縄よ!お嬢様がやって来た。
お嬢様は、すぐさまレンタカーを借りて私達を積み込んだ。
早く自由にならないかしら、、、。私は退屈していた。
お嬢様はリゾート気分だけど、私達はブルーな気分だわ。
ルルもうんざりしていた。

124.私はルル。
ほら!素晴らしいホテルよ!ハードキャリーを開けた。
わぁー!2匹はコンドミニアム風の広い部屋に歓声をあげた。

あ、まぁちゃん?私。今着いたわ。行く行く。

早速お嬢様は友達に会う算段だ。
プライベートビーチがあるけど、危ないから行っちゃダメよ。
そう言うとお嬢様はピューッと出て行ってしまった。

125.私はリリ。
絶対にあるわ!
お嬢様のことだから!リリは、スーツケースを掘り起こした。
あったー!水着よ!
私は赤
ルルは緑
もしかして、行くの?!とルル。
行かなきゃ損損!プライベートビーチに行くわよー!

126.私はルル。
浮き輪もあって良かったわ。リリお姉ちゃまは、ふふふと笑った。
お嬢様の浮き輪に2匹で挟まってプールで浮く。
リリお姉ちゃま、クラゲに気をつけてって書いてある。
大丈夫よ、、、やっ、あれクラゲじゃない?
きゃーっクラゲよ!

127.私はリリ。
2匹は浮き輪から抜け出せないまま、足をもつれさせ、
転がりながら砂浜へと倒れ込んだ。
なんてこと!海に入るのはやめて、砂浜でジュースでも飲みましょ。
リリお姉ちゃまは、ヨヨヨとよろけながら歩いた。
私達砂まみれね、、、。
そんなこと身震いすれば一発よ!
2匹はブルブルと砂を吹き飛ばした。 

128.私はルル。
プールサイドチェアに腰掛け、トロピカルジュースを飲む。
最高ね。リリお姉ちゃまがご満悦だ。
お嬢様いつ帰ってくるのかしら。
夜遅くよ。沖縄といえば夜じゃない?締めはステーキ。
私達はどうするの?お姉ちゃま。
そうね、さすがに動けないからホテルで済ませるしか無いわね。

129.私はリリ。
ルームサービスにするわ。
ソーキそばと、そうめんチャンプルーはどう?
いいわあ。そうしましょ!
電話するわ。ルームサービスを、、、。
すみません、部屋付けでー。

たらいまー。いい子にしれらー?
お嬢様、完全に酔ってる。
お嬢様は、すすすと歩いて行くと、ボフンとベッドに飛び込んだ。

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