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リリとルル。14
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98.私はルル。
何やねん、それは?
何なの?ルル。
学校で食べる昼食が食べられるの。
お嬢様が言ってたのよ。また食べたいって。
行こ行こ!ウィニーもカナダに無いものがいいわよ!
リリお姉ちゃまは、私に案内してと言った。
99.私はルル。
隣町にあるので、ローラースルーニャンゴー2台で行った。
私とリリお姉ちゃまは2匹乗り、ウィニーは1匹乗り。
わぁー!どれも知らないメニューだわー!
お姉ちゃまは目を輝かせた。
そら、誰も学校行ってへんから知らんわな。
ウィニーが即座に突っ込む。
100.私はルル。
メニューを見ると、、、。
揚げパン
ソフト麺のミートソース
鯨の琥珀揚げ
七夕ゼリー
動物の顔の形のチーズ
わかめご飯
予想より斜めで偏ったメニューだわ。私は目を丸くした。
101.私はルル。
リリお姉ちゃまは、揚げパンと七夕ゼリー
ウィニーは、わかめご飯と鯨の琥珀揚げ
ルルは、ソフト麺のミートソースと動物の顔のチーズを、頼んだ。
お盆に乗せられた銀色のちょっと古そうな器に入れられた料理。
運んできた人は白い三角巾に白い割烹着、白いマスクをしていた。
102.私はルル。
ミートソースが入ってお椀にビニールから出した
ソフト麺をお椀に入れて混ぜる。
上手く混ざらない!ちょっと硬い。
あら、ルル苦戦ね?口の周りを砂糖だらけにしたお姉ちゃまが覗き込む。
わかめご飯の素欲しいわぁ。めっちゃ美味い。ウィニーはご満悦だった。
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103.私はリリ。
もうお別れなんて淋しいわ、ウィニー。
あっという間やったわ。リリ、ルル、
カナダに来いや、何もあらへんけど。
私もルルも行きたいわー。
でも、航空券高いわよねー。LCCしかないかしら、、、
でも座席狭いかしら、、、。
104.私はルル。
心配なしや、リリ。
貨物室や!
貨物室ゥッ?!いやーっ!!
リリお姉ちゃま?!
お姉ちゃまは、ショックで気を失った。
お姉ちゃまは、自分が猫だと思ってない時があるわ。
そやな。
ウィニーも同意した。
105.私はリリ。
ウィニーが帰国して淋しさが残った。
またいつもの日常。
ルル。何か気の紛れる面白い事なぁい?
無いけど、ウィニーに貰ったコーヒーでも飲みましょ?
メイプルクッキーを食べながら。
そうね。このコーヒーメイプルの香りがするわ。
カナダ、かぁ。。。
いつか行きたいわね。