リリとルル。15
106.私はルル。
暑い。蒸し暑い。ゴロンと横になるか、、、
リリお姉ちゃまはどうしたかしら、、、
お姉ちゃまは、既にだらしなく
床に寝転がって手足を意味不明に動かしている。
何やってるの？
寝ながらでもカロリーを消費しようと思って。
107.私はリリ。
お嬢様、お鮨屋に連れて行ってくれないかしら。。。
NTSのコンサートに行ったらお小遣いがもうないわ。
エンガワが食べたいわー。
私はマグロの大トロがいいわ。
ルルもリクエストする。
別にカウンターとは言わないから、
廻る寿司を食べたいわー。
コンコン
108.私はルル。
誰かしら、、、。
バタン！
なーにが、カウンター寿司よ！
あんた達！アジにしなさい！
お嬢様！！
私達は飛び上がってワタワタした。
聞こえてるの？！
見ればお嬢様はちょっとお酒に酔っているみたい。
ハンドバッグを振り回して、足元もおぼつかない。
109.私はリリ。
ノドグロなんて駄目よ！アジが1番なんだから！
きゃーっ、ドン！
どうしようお嬢様が転んだわ。
酔っているお嬢様はちょっと凶暴なの。
ルル、様子を見るわよ？
分かったわ、お姉ちゃま。
私達は匍匐前進(ほふくぜんしん)でお嬢様に寄って行った。
110.私はルル。
対象物距離感！良し！
目は閉じてる！良し！
膝は赤い！ダメ！
鼻も赤い！ダメ！
私の掛け声に良し悪しをリリお姉ちゃまが下す。
流石に持ち上がらないから、ここに放置しておこうか、ルル。
そうしましょう。
お寿司は無しねー。
そうね。
111.私はリリ。
ねぇ、最近隣町に駄菓子屋が出来たらしいの。
ルル、行かない？
行くわ！ローラースルーニャンゴーで行けばすぐね！
私達は、風に乗って颯爽と向かった。
その名も駄菓子屋ネンコロリン
わぁー、美味しそう。
見渡せば、いっぱいのお菓子。
112.私はルル。
宝石の形をしたキャンディ。
もちろん指に嵌めて舐める。
青、赤、緑、
ダイヤモンドカットされたそれは輝いている。
さくらんぼ餅は、ピンクのお餅のような質感の
小さな四角いお菓子だ。
アイドルのブロマイド袋に入ったものを
引っ張るやつもある。
113.私はリリ。
NTSのニャンチョンもあるかしら、、、。
えいっ！袋を引っ張る。
これは、Nyanz(ニャンズ)のニャイケルだわ。
嫌いじゃないけど、私とはちょっと、、、。
音楽性の違いがね。
お姉ちゃま、ガムもある！4個入りの
小さなフーセンガム！オレンジ味が良いわ！
114.私はルル。
フエガムも。ピーピー鳴らしたい。
たくさん買ってもお財布に響かなくて良いわ。
お姉ちゃまは、ポイポイカゴに商品を入れた。
家に帰ったら、駄菓子パーティーよ！
2人は急いで、でも安全運転で帰路に着いた。
たまには、オチの無い話もいいよね！