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ワケがある

名古屋で24時間やっている寿司屋。
もう何十年もそこにあるとのこと。
狭い階段を上がったところにあり
本当に昭和を生きたおじいさま達が握っている。
平成ではなく「昭和」ノスタルジー。
トイレもスリッパ型だった。

カウンターから見えるネタは
どれもこれも新鮮でランチの握りも
特上で1980円。生牡蠣もまるでエビイカと同じ扱いでそれを提供している。
壁に貼られたネタを見ていくと
「松田聖子巻」
「ちびまる子巻」
「嫁姑巻」
「カンニング巻」
一体どんな巻物なのかしらと
知りたくてたまらない。

シブい

気になって仕方がない。
「ソープランド巻ください。」
普通なら言わないけれど
このお店は客に興味を持たない。
言ってみた。

貝がたくさん入ってた

なるほどー。

そして次に
「不感症巻ください。」

不感症巻

「イカ入ってないよ。」
と渡された。

三ツ矢サイダー巻

野菜三種が入っていた!

全部頼んでみたいので
この店は通う事に決定。
彼の人はこの店にだいぶ長く通っていたそう。

「ここにはひとりで来て
ひとりで飲む。大切な人じゃないと
一緒に来れない店や。」

と言った。
その訳もわかる。
そんな店。

握っているおじさま達を見ていると
生き方って色々あると思う。
自分と違う生き方をしている人を認めるのは難しかったりするが
おじさま達から滲んでくるこの雰囲気はなんだろう。淡々と仕事をこなす仙人の域とでも言おうか、面白すぎる。



#名古屋寿司

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