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『THE END OF EVANGELION』実写パート書き起こし

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
劇場版第26話「実写パート」

▼アスカ
「夢?」
「バカトウジ…そっか、仕事帰りに飲んでまたこいつと寝たんやった。最近、逢ったらすぐにアレばっかりやし。男なんて1回やらせると、いっつもそればっか。他に考えることないんかな。ま、1回やったらあとはもう100回やっても同じか」
「うっげぇ、やっだぁ、まだ口ん中残ってるみたい。あのバカ、すぅ〜ぐこうやってウヤムヤに誤魔化しやがって。その場しのぎだって解ってんのに。なぁ〜んかいつの間にズルズルズルズル同棲してんなぁ〜何でだろ」

▼ミサト
「夢?」
「ヤな夢ェ、バランス取ってんのかしら、ストレスの。今更あの男上手くいくなんてね…絶対に有り得ないわ。まぁ、夢ん中で現実の愚痴云ってりゃ、世話ぁないか」
「どぉーせまた、仲直りの儀式を始めるくせに、馴れ合いのカップルが。ホラ、準備にかかった」
「ああ、リツコ?今度の休み?ああいいわよ。OK OK」
▼リツコ
「アラでも、予定あるんじゃなかったの?」
▼ミサト
「もち、キャンセル。今更実家には帰んないわよ見合いさせられたら最後じゃない」
▼リツコ
「何?いい歳してHビデオ観てんの?」
▼ミサト
「まっさかぁ、お隣よ、お隣。盛った猫みたいに飽きもせず、まぁ、毎日毎晩。他にすること無いのかしら。極楽なヤツら」
▼リツコ
「あら、賑やかでいいじゃない」
▼ミサト
「他人事だと思って」
▼リツコ
「でもお隣さんの彼氏って極最近できたって聞いてたんでしょ」
▼ミサト
「そ、で、もうドーセーしてるみたいなのよ。この間から、わっかいくせにさ」
▼リツコ
「若いからできるんでしょ」
▼ミサト
「男は甘えさせてくれる母親を望み、女はその心地良さに酔ってる。寂しいもん同士の付け合せのカップルよ。長持ちしそうにないわ。もうすぐ修羅場ね、多分」
▼リツコ
「自らの経験を元にした推論ね」
▼ミサト
「一般論よ、母親がどうして子供を手放さないと思う?母親には子供が必要だからよ子供がいないと母親は存在できないわ。それと同じよ、バッカみたい」
▼リツコ
「おやすみを言える相手が居なくなって、僻んでるだけじゃないの?」

▼アスカ
「もぉ〜隣のオバさん、つっまんないことで時間潰させやがって。チッ、今からじゃ31分の特快には間に合わないか。ちょームカつきぃイっ」
▼レイ
「別れたら、いっそ、その方がスゲー楽になるよ」
▼アスカ
「そうっすね、それもいいすね」
▼レイ
「ま、安直な方法論だけどね。曖昧にしたまま良い顔ばっかしてると、酷い目に逢うわよ。思い詰めた男はタチ悪いしね。そう、何すっかわかんないよ。ガッキのくせに」
▼アスカ
「先輩、なんかあったんすか?」

▼レイ
「いいんじゃないの、ロマンと一緒に満たされて」
▼アスカ
「んもぉー全っ然、ロマンチックじゃないですっ」
▼レイ
「やっぱ、恋ってさあ、電話切った後に実感湧くのよ」
▼アスカ
「はぁ、そうなんですかぁー」
▼レイ
「ヤッてる時ってさ、身体重ねるのが目的みたいでなんかこう、ホンワァって来ないのよね。ガツガツしちゃってさ、お互いに」
▼アスカ
「いっつもですね。一旦距離がおいちゃうとぉ。ホントに好きだったのかな〜って、わっかんなくなっちゃうんですよね。長続きしないんですよね、私って。スタンス短いンスよ」
▼レイ
「あんた、冷たいけどすぐに情が移るだけでしょ。犬飼ってるのと同じなのよ。それに、男にやたらと勝手にいらぬ勘違いを与えるタイプだしね」
▼アスカ
「もうアイツ、直ぐに僕はバカだって逃げちゃってさ」
▼レイ
「そりゃあ自分から口に出して、馬鹿と云えば許される、と思ってんのよ」
▼アスカ
「いっつもこっちの同情をもらえると思っていやがるんですよ」
▼レイ
「そりゃあ言い訳を用意してないと怖いのよ。後で自分が嘘つくからさ」
▼アスカ
「鬱陶しいンスよ、まじで。いちいち仕事先まで携帯鳴らしやがって。で、逆に電話かけていない時なんか、すっごくイラつく。ちょームカつきぃイっ」
▼レイ
「あんた、それって、ただの我儘なんじゃないの」

▼シンジの声
「アスカ」
「僕がいない」

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