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Photo by
takanashiren
生きるんだよォ!
死をリアルに感じる。
ヘタレ死にたがりエンジョイ勢だった私は、新型コロナウイルスに恐れおののいている。
自殺というのは、若くして病んだ私にとって、精一杯の抵抗だった。成功したことは当然、一度もないけれども。
思ったように生きられないなら。
せめて!思ったように死なせてよ!
って思ってた。
つまり、自分の若さを自覚した上で、
「まぁ下手うたなきゃ死なんでしょ」と、
無根拠に、生き延びる前提で考えていた。
けれど。病死は話が違う。
私はビルから飛び降りることも、
薬を過剰摂取することも、
最期の恨み節を遺すこともできずに。
ゼロになって。
この世をこんなに恨んでいるのに。
爪痕ひとつ残せないまま、
毎時更新されるニュースアプリの、
死者数プラス1になるかと思うと。
もう、死んでられねえのよ。
本来、人1人の人生はそんなはずなのに。
「なんか遺したかったなぁ」って思う。
っていうか。
「生きづらい」と「死にたくない」は矛盾しない。
いや、単純に。
死にたくないよ。
生きていたい、ではなくて。
死にたくないよ。