The Conet Project 『Recordings of Short Waves Numbers Station(1111)』
The Conet Project Recordings of Short Waves Numbers Station(1111)
CD5枚組、収録時間5時間52分という大ボリュームで発売された、乱数放送が収録された作品です。
乱数放送とは? (wikipediaより引用)
乱数放送(らんすうほうそう、暗号放送、英語: Numbers Station)とは、諜報活動に類するとみられる、もっぱら非公式なラジオ放送で、数字(番号)などを用いた暗号を、人の声、あるいはそれを代替した機械でアナウンスすることによって、特定の相手に対してのみ情報を伝達しようとする様態が認められる番組または放送局の呼称である。暗号として、何らかの乱数表の類を利用した方式が使われている(とみなせる)ことが多いことから、その名がある。
乱数放送のほとんどすべては、発信源が不詳であり、なおかつ、それらが何の目的で発信されているか公に知られていない。また、暗号のアナウンスに様々な型式があり、周波数帯上において、絶えず現われては消えることが知られる。その多くはマニアックなBCLファンによって発見され、一定の周波数や放送スケジュールの運用が確認されたうえ、発信源、目的、設備、利用者の通信技量などについて多様な推測がなされている。
イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、ロシア、イスラエル、エジプトなど、冷戦のような紛争を抱えた国および、これらの国となんらかの関連をもつ国からとみられる受信例がほとんどである。
さまざまな国の言語によって読み上げられる数字や記号などの音声と、電話の保留音のような音質の短いフレーズのメロディによって構成されています。
録音のクオリティの低さによって起こったと考えられる突然のエフェクトと、全体を覆い尽くすノイズ。聴いていると自分が電波を傍受しているかのような、何か悪いことをしているかのような気分になります。
たまにギターアンプや、パソコンに繋いでいるだけで何も再生していないヘッドフォンからラジオ放送が聞こえる事があり、その現象について調べている時にこの作品の存在を知りました。
アンプやヘッドフォンがアンテナの代わりになり、強い無線電波を拾ってしまうことにより起こる現象だそうです。
どうしても眠れない夜や、何も考えたくない時にぴったりな作品だと感じました。
5時間と収録時間が長いので、眠りに落ちた後もスピーカーから流れ続けている状況になります。
誰もいなくなった場所で永遠にこの音声が流れ続けているような情景が思い浮かび、やるせないような、果てしないような不思議な気持ちにさせられます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?