東京に生きる。
上京して、2年が経とうとしています。
最初の頃は、
"人口密度は高いのに、人との距離が遠いなぁ"と思ったり、
"毎日コンクリートやビルを見てるだけじゃ季節が分からない"なんて、
都会に対するひねくれ心さえあった。
でもいざ2年住んでみて、
視点が変わったというか、
東京での生き方が少しだけ分かるようになった。
毎日同じ電車に乗っても、
地元と違って毎日見かける人が変わる。
同じ時間は二度と来ないことを改めて実感する。
そして私が大好きな日本の四季は、
植物や空じゃなく満員の電車の中で感じられるようになった。
それも、四季よりも細かな感覚で。
新しい制服やスーツを着た人が多いのが4月、
皆んなの傘で足が濡れるのが6月、
学生の数が減るのが7月、
家族旅行者が多いのが8月、
長袖を着る人が多くなったら10月、
酔っ払いが増えたら年末、
就活生がたくさん歩き出したら3月。
皆んなはどんな時に季節を感じますか?
上京した当初、京都よりも夏は涼しく冬は暖かい東京は季節が感じにくかった。
でも東京では季節の変化を感じられないなんてただの思い込みだった。
むしろ、より繊細に身体全体の感覚が感じるようになっている。
あり得ない人の多さに滅入ることもあるけれど、
あり得ない人の数を毎日みる東京は刺激的である。
知っている人や思い出の数が増え、今は東京が第二の故郷になりつつあります。
「郷入れば郷に従え」ではなく、
新しい環境に全身を研ぎ澄ますこと、
新しい環境を取り入れる感覚を養うことが大切だと思う。
私は、東京の生き方に従ってる人なんて誰もいないとさえ感じる。
皆んな朝の満員電車は「何年経っても嫌だ」と口を揃えていう。
何年経っても嫌なことを何年も続ける力が東京にはあるんだなと感じるのです。
感覚を研ぎ澄まし、本物を見極める力を養い、人との関わり方を学ぶにはとても良い場所。
違う場所に住むと、
地元もより美しく思えるのですね。
もう少し、東京で生きてみよう。
NOZOMI