スパム
迷惑メールのことではありません。
肉の缶詰のスパムのことです。
ハワイ州は、不名誉にもこのスパム缶の消費量が全米一位です。
不名誉と書くことに幾ばくか良心が痛みます。スパムの関連会社に従事している方々ごめんなさい。
何故に不名誉かと言いますと、その成分です。
成分内容に詳しい方ならその表示を見ただけで納得されるでしょう。
缶詰類の流通が多いのは、アメリカの広大な土地が招いているとも言えますね。
オアフ島を車で一周するのに約4時間ですが、米本土は、東と西とで時差がありますし、お隣さんまで車で30分なんてザラでしょう。
となると、買い出しするのも大変。冷蔵庫はキャパがある。故に長期保管できる缶詰は様様になります。
思うに、アメリカ食の元凶はこの広大な土地だと私は睨んでいます。
ハワイでは、船で次なる物資が届くまで食料確保が大切でしたから、肉の缶詰は重宝だったと思われます。
さてこのスパム、第二次世界大戦の終わり頃にはハワイに入って来ました。兵士のメニューだったのですね。
それが、塩加減がご飯に合うということもあって、スパムむすびが誕生したのです。
暑い土地柄、汗をかきますので少々の塩分過多が丁度良かったのでしょう。
それに、移民の多いハワイでは、当時食事内容も乏しかったこともあり、忽ち人気者になってしまいました。
子供たちの幼稚園時代の遠足では、残ったランチは持って帰らないので(暑さで傷んだ残り物を子供が食べたら困る)、廃棄できる容器で持たせてくれと言われていました。
外で食べるので、ラップで包まれたスパムむすびは食べ易くて、殆どの子供たちがこのスパムむすびでしたね。
特に家の子たちは食物アレルギーがあるので、ピザやポップコーンなどの映画館フードは食べられず、チーズやバターまみれのスナック菓子も無理。このスパムむすびをちょいとポケットに入れて、公園などに行っていました。
◆◆◆
ハワイは、5月~11月くらいまでハリケーンシーズンになるので、スパム缶を夏の初めに買い置きをしておきます。
すると、昨年買っておいたスパムを消費するために食べるという。
もちろん缶詰ですから1年以上保管できますが、夏休みということもあって、いきなりピクニックフードが卓上に上ったりします。
お味ですが、しょっぱいです。
それと私が我慢できないのが匂い。臭いかw
機械油の臭いですわ。それを焦がし醤油と磯の香りの海苔で誤魔化します🙃
◆◆◆
ところで、ハワイのマクドナルトの朝食メニューに、スパムプラッターというのがあります。このリンクの下方です。
https://restaurantclicks.com/mcdonalds-hawaii-menu/
どこまで好きやねん!
ここにあるメニューは期間限定の物あります。
サイミンと呼ばれるカップヌードルは、卸元がビジネスを辞めるので、もう食べられません。
ハウピア・パイは、ココナッツが入ったパイです。これもシーズナルです。
ハワイに来てまでもマクドナルドなんか食べたくない!と思いますが、ご当地メニューが安価で試せるのは面白いかもです。
ハワイでは大人気のスパム。実は「スパムジャム」なる催しがなされます。しかも、ワイキキの目抜き通りを車両通行止めにして!
画像のリンクです。どんだけ~
(ちなみに私がリンクを張るのは、著作権の問題でです。
トップ画像はフリー素材屋さんのもので、我が家の食卓ではありません)
ハワイに来たら、コンビニエンス・ストアに立ち寄ると思いますが、このスパムむすびはお弁当コーナーにあります。
ただし、フライドチキンなどと一緒に保温コーナーです。
余談ですが、「むすび、すし、さしみ、しょうゆ」など、接頭語(丁寧語)である「お」が無いのがアメリカではディフォルトです。
やや乱暴な感じはしますが、ハワイでは外来語として浸透しています。
以上、現場からでつ!