フォローアップミルクの必要性は?
私は保育士を17年間しており、現在も保育士をしながら沢山の親子と関わり、子育てについて色々な相談を受けております。子育ての悩みは色々ありますが、「食事」に関して頭を抱えてしまうことは珍しくありません。子どもの成長には何が重要で、どのように食べさせたらいいのか…考えれば考えるほど行き詰まりを感じてしまう方も多いでしょう。
今回は、フォローアップミルクの必要性についてご紹介します。
母乳のなかの亜鉛
最近、母親自身がダイエットをしたり、偏った食生活を送ったりすることにより、母親の体内に亜鉛が少ない状態になり、母乳中の亜鉛も減ってきているといわれています。そして母乳に含まれる亜鉛は、最初のころ(初乳)が一番高く、そのあとドンドン減ってきて生後3~4ヵ月にはほとんどなくなってしまいます。そこで生後5ヵ月から始める離乳食からの亜鉛摂取が大切になってくるのです。
フォローアップミルクに含まれていない亜鉛
フォローアップミルクという種類のミルクがあります。これは離乳食では補えきれない栄養と考えられている「鉄」と「カルシウム」、「ビタミンD」を補充するものです。育児用の通常のミルクには亜鉛は含まれていますが、日本で売られているフォローアップミルクに亜鉛は含まれていません。
生後9ヵ月になったからといって育児用ミルクからフォローアップミルクに変更する必要はありません。また離乳食が進んでいないことだけを理由に、フォローアップミルクに変えると、離乳食からもミルクからも亜鉛が摂取できなくなり、亜鉛が足りなくなるという状態に陥ってしまうため注意が必要です。
次回は亜鉛の含む食材についてご紹介します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもどんどん赤ちゃんや幼児期に必要な環境の整え方を保育士として沢山お話していきます。
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