スマートグラス越しの映画字幕
いつもnoteでは掌編小説か田中圭さんのことばかり書いてますがw、今日はスマートグラス使用による字幕のことなど。この後はこのスマートグラスを字幕使用に特化して使うので「字幕メガネ(「字映画業界が全国規模で実施している貸出事業の名称です。)」と呼びます。
スマートグラス…ウェアラブルデバイスの一つで、メガネと同じようにかけることで、いまみえている現実にディスプレイを被せるようにして同時に情報などが見えるようにしたもの。
参考にしたサイト
筆者は聴覚に障害がある。補聴器を使うこともあるが、無音ではないものの、何か音がしてるな?というくらいで会話は口の形を見ないとわからない。テレビや映画はナレーションもあるし、画面にいない人物が話すことがあるし、そもそも口の動きもわかりづらい。字幕がないとわからない。対面の会話でも3人から増えるともうしんどい。
映画を見るときはどうするか。字幕のある海外の映画か、日本語字幕付上映がある映画館にいくかどちらだった。字幕付上映は場所も期間も上映回も限られているので(例えば田中圭さん主演の『ヒノマルソウル』なら私が行けるエリアは2021年7/2〜7/8程度、4か所くらい)仕事していたり、子育て中だとなかなかその期間に合わせていくのがしんどい。あるだけありがたいけれども。
そんな私に救世主が現れた。字幕メガネだ。これがあれば対応している映画なら、映画の音声が入ればどこの映画館でも見れる。わざわざ字幕の期間に合わせる必要もない。貸し出している映画館もある。今回はモニターとして体験の発信を条件に個人的に数ヶ月貸し出しを受けた。おかげで仕事帰りに一番近い所に行ける。
字幕メガネの詳細はこちら(字幕ガイドの他に音声ガイドの案内、現在対応中のタイトルも)
字幕メガネとしての、スマートグラスはエプソンMOVERIO「BT-300」を使用。我が推しはこれから映画に多数でるので、買うか?!と思ったけど、個人ではまだ簡単に手を出せないお値段だった!モニターさせてもらえてよかった。
使うにはWiFiに接続し、専用アプリと各映画に対応したデータのダウンロードが必要だ。また、音声を拾って字幕を表示するとかで、別にマイクも必要。
メガネをかけると、左右に写ってる画像が重なり、一枚の絵に見える(実際これでどこでも映画が見れるらしいし)。いまみえている視野にもう一枚見えない透明なレイヤーというかフィルターが足されたように見える。結局電源を落とした黒いテレビ画面に目線を合わせたほうが、ホーム画面が部屋のごちゃごちゃと重ならなくて設定はしやすかったw
ホームボタンを押すとアプリが並んで見え、スマホのホームみたいに見える。ここでアプリを起動のためにカーソルをどう動かすのか?というのがちょっとわからなかった。
これがコントローラみたいなの。これをコードでメガネに繋ぐ。電源は充電する。一回充電したら見られるのは映画1本くらいだとか。
ゲームのコントローラーみたいに上の方の丸いところで左右に動かすようなのと決定みたいなボタンが見えるので、これをぽちぽち押すのかなと思ったら全然ダメで、実は下の丸で囲ったところをマウスパッドのように指でなぞってカーソルを動かす。それでクリックみたいにすると、ようやくアプリを起動できて、WiFiに繋いだり、アプリダウンロードできた。設定のためのWiFiのパスワードなど文字入力は少し面倒で、とにかくここに至るまでに三時間を要すw(わかる人はすぐできるんだろうね。説明書の解読がいまいちできなくて)分かってしまえば、こうだったんだね!と思うんだけど、やっぱり新しい技術は慣れないね(苦笑)
こうしてヒノマルソウルならヒノマルソウルのデータを入れておいて映画館に行く。最近の映画館は10分前までにしか入れないのですぐ用意できるかなとドキドキする。挙動が怪しいから一番後ろに陣取る。友人と映画館にいうようかな?と話すが、ややこしくなりそうだからやめとくw
席についたらこのケースから取り出して、メガネにコントローラーを繋いで電源をオン。
小さいマイクがついてるのだけど、これが音を拾って、字幕を表示させるきっかけになるらしいから塞がないようにする。コントローラーは膝の上に置いておく。専用アプリの起動や最後に電源を切る時に使う。
予告編のときは「映画が始まると自動的に字幕が始まります」と表示されてスクリーンの画面に被るので外す。なお、メガネの上にさらにかけるのはちょっと調節が必要か。家ではメガネインメガネで3時間におよぶ設定でクラクラした(苦笑)映画のときはコンタクトで問題なし。
ついに本編が始まり、セリフが始まった時、一瞬字幕が出なくてドキっとする。でもマイクが音を拾ったのか、1秒くらいおいて字幕が出てほっとする。なるほどマイクが音を拾うというのはこういう意味なのね!そのあとはストレスなく同時に出てた。すごい技術。
字幕の出方は文字が白抜きになった感じで、文字の後ろに背景としての色があるわけではないから画面の邪魔にならない。自分の目線の位置でたまに俳優さんの隣とかにでる(もしかしたらあえて字幕がそうなってる?自分のせい?)けど、全然ストレスじゃないし、むしろ楽しい。わかる喜び。思ったより酔うかな?と思ったけどそんなことなくノンストレス。メガネの人はちょっと大変かもだけど。ヒノマルソウル導入歌マンウィズの「perfectclarity」もエンディングMISIAの「想いはらはらと」も歌詞がきちんと出て、例えばチャイムの音とかもちゃんと説明がある。感動するところでちゃんと話がわかり、泣ける幸せ。好きな映画館で好きな時間帯に行ける幸せ。同行者と分かち合える幸せ。かつて「硫黄島からの手紙」を当時恋人だった夫と入ったら日本語部分は字幕がなく、通訳してくれたけど、彼も内容がわからなくなり疲れただけだった。だから当たり前のことなんだけど、一緒に分かる幸せ。なんて時代は進んだんだろう。
これからはスマートグラスが聞こえない人の映画鑑賞のスタンダードになるかもしれない。まだスマートグラスは高いので個人で持つのにはハードルが高い。あと、酔って気持ち悪くなる人もいるだろう。そういう人はスクリーンに字幕が映る方がいい。私もちょっと疲れた。掛け持ちでの映画鑑賞は電池的に難しい。そういう面もあるけど、選択肢が増えたこと。スマートグラスさえあれば解決することが増えるのは喜ばしい。すごい時代になってきたな。
ねがわくは全ての映画に字幕が何らかの形でつきますように。あとスマートグラスがもっと普及品になりますように!(切実)そして、音声ガイドもつきますように。だれもが制限なく自由に楽しめますように。
我が推しは、2021年、「ヒノマルソウル」以降「総理の夫」「そしてバトンは渡された」「あなたの番です」と映画の公開が続く。これにも字幕データがつくことを期待している。つくよね??以前の私は外国の映画か、字幕付上映に合わせて映画を1回見れば良かったけど、やっぱり推してる人の映画は繰り返しみたい。字幕上映を待たずに初日に見たい。好きな時にみたい。2月に公開した「哀愁しんでれら」は字幕がつかなくて、シナリオを頭に叩き込んでみたけど、やっぱり字幕付きで見たかったな。データさえあればそれが可能な技術。「字幕メガネ」は本当に推し活、映画好きの力強い味方!
あと、音声認識アプリを入れてメガネ越しに相手の喋ったことを表示させることも可能。なんかかっこよくない?!未来映画の主人公みたいよ?今度やってみようかな😊
おまけ。わたしのメガネとの比較