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俳優という職業は

中国のSNSウェイボーではよくあるのですが、最近Instagram(@liliematsumine_official が出来ました)でも人生相談的なメッセージをいただく事がありました。

俳優を目指しているけど自信がない。中国の中央戯劇学院で演技を学びたいが、そんな能力はないと先生に否定された・・・。というのが簡単な内容。

この方とはすでに何度かやりとりをしていて。最初はよそおっている??と心配もしたのですが、返事をしていくうちに当時の自分を思い出したりしちゃって。そして今日は”先生”のくだりで、本当に悲しくなり・・・。仕事に身が入らないくらい悲しい気分です。

俳優という職業は、褒められることって少ないかもしれません。あと、ものすごい自信を持ってやっている人をあまり見た事がありません。どちらかというと毎日自分に問いかけ(俳優には向いてないんじゃないの、自分?とか)、恥ずかしさを捨てる心を養い(じゃなきゃ、人前でキスとかできない)、自分と同じくらい他人を大事に理解しなきゃ成り立たないな、自分出来てるかな、と自問して(あぁ、やっぱり自問・・・)。。。

でも、この職業は、敢えてちゃんと”職業”と言うけど、そういう事をしながらそれでも好きでやり続けていくうちに、人間とは?みたいなとこに行くものだろうと思うのです。そしてそうやっているうちに演技もお客様に見てもらえるようになるんだろうと・・・。私はこれにプラスして、”職業”と言う代わりにちゃんと収入を得ようというノルマを自分に課していた事もあり、悩み・焦りは常につきまといました。(思えば外国でよくやった、笑)

日本は演劇をきちんと習える大学がそんなにないんだとか。

私は北京で演劇を習いました。そこは演劇に関する事だけを習う大学なので、演劇漬けです。今となっては、それ以外の経験値が異常に低いため、アルバイトもしないで必死に演劇だけを学ぶ生活が正しかったのか分かりませんが、それでも演劇の知識ゼロの私にとっては、白い紙が白い紙のままでいられるように基礎を習えた事がとてもありがたかったです。白いんだけど、色は自由につけられるようにしてもらえた白というか。そして、天才肌の人には全く太刀打ちは出来ないけど、繰り返し学ぶ事でちょっとずつ力をつけられたように感じます。あとは、本当にただただ好きだったんだろうと。周りには、その後超有名になった学生がたくさんいましたが、皆とにかく演劇が好きで好きで、演じることが好きすぎて仕方ないという感じでした。(それにあの人たちの美貌と中国人特有の自信が加わるので、そのオーラに圧倒される事になるのですが・・・)

試験などあったので、もちろん全員がそういう学校に通える訳ではないのだけど、あると分かっている壁に、ぶつかるチャンスさえないと宣言されるのはどうしてだろう・・・。壁もぶつかってみたら動くかもしれないじゃない?と考えるのは偏屈?なのでしょうか・・・。

ここでは中国エンタメの事を色々と思い出しながら書いていこうと思っていましたが、今日はこんな感じで。



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