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【医学生・研修医向け】君たちはどう生きるか - 誰も教えない医師の進路の話 - 1. 進路選択は人生の選択である

母校の先輩の著書のタイトルを使用させてもらいました。
筆者は外科系の専門医です。博士号もあります。

医学生や研修医と話す中で、進路選択について皆さんがあまりに情報を持っていないことに驚き、この記事を書くことにしました。

まず大原則ですが、進路の選択は生き方の選択ですから、様々なことを同列にきちんと考え抜く必要があります。
例えば自らの興味や夢に最も比重を置く人たちが多いですが、もう一度考え直してみてください。

大学の新入生が先輩であるあなたに、「どのような授業を選択したらいいか」と相談してきた時のことを考えましょう。

あなたはきっと、「自分の興味がある授業を好きに選択しなさい」とアドバイスする無責任な先輩ではないと思います。
おそらくは経験から、

まずは簡単に単位が取得できる授業で進級に必要な単位数を確保しておいて、それでも余力があったら空き時間で興味がある授業を取ればいい。」

とアドバイスするはずです。

つまりあなたは、自分の興味は最後に回して、まずは大学生活が容易になり立つ選択をすべきだと考えていることになります。

ところが、卒後の研修先や研修後の入局先を選ぶ際にはなぜかこの方針を捨ててしまう人が多く、有名研修病院や自分の興味のある科で選択してしまうのです。
その結果、残念ながら有名研修病院で燃え尽きたり、怪しげな意識高い系の進路を選んでしまったり、様々などうしようもない、でも予測可能な理由からせっかく入局しても辞めてしまったりする先生方をそれぞれ見てきました。

例えるなら大学の新入生が自分の興味のみを根拠に授業選択をした結果進級できなかったようなもので、まったく人生の無駄と言うより他ありません。

研修病院や入局先の選択は人生の選択ですから、当然に大学の授業よりも様々な情報を考慮に入れて行う必要があります。
まずはこの原則、「進路の選択は人生の選択である」ということを覚えておいてください。


このnoteでは基本的にタイトルに沿って話を進めます。
研修病院の選び方は最後の6項に記してありますので、是非ご参照下さい。



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