日本匠の技_棕櫚(しゅろ)の箒(ほうき)
棕櫚(しゅろ)の箒(ほうき)を買ったのですよ。
以前持っていたのが、いい加減な作りでどんどん毛が取れてきて、結局普通のほうきでフローリング掃除をしていたのだけど、どうもうまくいかない。
京橋にある白木屋傳兵衛さんに買いに行ってきた。倉庫のような店舗には先客あり。やっぱいるんですねー、箒愛好者が。お!この方は大物購入。
若い女性の店員が一人で対応してくれる。この女性がすごい!箒博士か!と思えるほど、箒に関する知識が豊富で私たちが店にいる40分ほどの間、箒についてしゃべり続けていた。あまりに沢山の知識をもらったので、今覚えているのは、
- すごく硬いサッシ用の箒が鹿児島の火山灰が積もったところに有効だった
- 私が気に入った箒は女性の作り手だった
ということくらいだ。フローリングの掃き掃除に使いたいんです、と用途を伝えたら、この辺試してみてください!と何本か推薦してくれたので、試してみた。結構重いんだね。
棕櫚の箒は使い始めは木のアクがでる。彼女がパラパラと落ちるアクを見せてくれた。
「これが取れるまでに6か月かかるんですよ」(ちょっと困った顔をする)
「でもその6か月が終わったら!」(彼女の顔は輝く)
「ここからがこの箒の本番です!すごく長持ちします。」(おお!そうなのね!)
先がへたってきたら、チョキチョキしていいとのこと。「フローリングはワックスをかけたようにピカピカになってきます。」
私のイメージしていたのはお寺での掃き掃除のように立って掃くタイプではなく、お茶殻をパラパラまいて、少し腰をかがめて掃き集めるパターン。棕櫚箒は髪の毛やほこりを舞い上げずに上手に集めてくれるそうだ。
お値段は、覚悟してはいたが、高い!いくつか試して一番気に入ったのが、一番小さいもの。これ以上大きいと片手で持つのはきつくなる。握力ないんで。それでも11,000円!だった。
もう少し大きなもので6,000円くらいのものがあったので、違いを聞くと、中国の棕櫚で作っています、との事だった。触ると柔らかい。機能的には問題ないらしいが、多分これ以降、一生買い換えないと思うから、と最初に気に入ったのを買うことにした。
包装してくれている間も店員の女性は箒についていろいろ話してくれる。雑学としては面白い。
大物を買っていただいた方に、と300円で売っているミニほうきを頂いた。
お土産にいいなと思い、もう1つ余分に買った。ふと横を見ると、とっくり洗い 770円というのがレジ横に置いてあった。
習字の筆の様な形状でとても固い。「これはポットを洗うのに便利なんですよ」なるほど!こちらも購入。
その他ベランダで使っていたほうきがダメになったので、アレン帚1650円も購入。
ほうき2つをぶら下げて日本橋室町をうろうろして帰った。日本橋にはこの手のお店がたくさんあるので、別におかしく見えない。
早速翌日、フローリングに使ってみたら、
へー快適!!!
隅までしっかり掃けて、茶殻が残らない。素晴らしい!日本の匠の技に感動しました。
大切に使い続けます!