廃墟、美しいと思いたい

私は廃墟を見るのが好きで、写真集とか買ったりしたのだが、なぜ好きなのかな。
(行くのはちょっと怖い)

考えたけど、ただ、人類の終わりを映すような、廃墟を美しいと思いたくて、そこから目を逸らせないだけみたいだ。
廃墟のような人工物の末路≒人類の終わりが美しければ、自分のいかなる行動も肯定される気がしている。
別に廃墟が好きなわけじゃない。
むしろ本当は怖い。幼い時はよりそうだった。
だってあんなボロボロになった人工物の中で人が生きていたら、その人もボロボロになっているに決まっている。。

廃墟は組織の死骸。
人間の個人の死骸はそのまま、亡骸ということになるけど、組織は形のないものだから、書面上、破産とか解体で取り扱われるのがオチ。
けど、想像上の概念である組織の、死骸を見たいと思ったら廃墟に行くといい。

たしかに昔は価値があって、人が集まって、栄えていたであろう場所が、資源が底をつき、人が離れて、誰にも手入れされずにいる。
木々に侵食されて、一生木漏れ日に照らされている。

とても美しい。
というのは嘘で、
自分もいつかこうなる、このような現象に加担することになるとしても、その末路が美しいなら何も問題ないから大丈夫。

ただ美しいというのは主観的なので、なんと言ったってこじつければバレないのである。

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