感動の涙
テレビでやす子さんがかつて暮らしていた児童養護施設を訪問していた。それだけで、涙が溢れてきた。やす子さんの気持ちが伝わってきたからだ。
私も数週間だが、児童養護施設で実習をしたことがある。そこで感じた職員、こどもたちの姿は、想像をはるかに越えた辛いものだった。
こどもたちの心の深い傷、職員の冷酷な言葉掛け、少ないごはん、実習が本当に辛かった。
せめて、質のよい職員が集まったら、もっとよい環境になったのではないかと思う。
私は、5歳のこどもに、「おまえは家に帰れ!」と言われても何も言い返すことができなかった。
でも、やす子さんの施設の園長は優しく抱きしめていたから、ほっとした。そして、担当だった職員も優しい方で再会に涙を流して、やす子さんも溢れ出るほど涙を流していた。
私も久しぶりに心のずっと奥のほうから涙がでてきた。
どんな感情なのか、自分でも説明できないけど、二人が出会えて本当によかったと思った。
私にもまだ感動の涙を流せるんだ、よかったと安心した。
感動の涙が、いちばん心地良いな。
感動の涙の水分は心にお花を育ててくれる気がしてきた。心を潤すってだいじなんだな。
心の豊かさってこういうことなんだな。
大切にしよう。豊かに豊かに笑顔で。