見出し画像

断易で考える第172回芥川賞・直木賞受賞作~結果発表、の巻


はじめに

昨日は第172回芥川賞・直木賞の発表がありました。
私は恒例のニコ生の中継をみておりましたが、会場からの生中継は5年ぶりだったんですね。
間にコロナ禍があり、前回はドワンゴがサーバー攻撃に見舞われ、中継がかなわなかったわけですが。
会場からの中継になって思ったことが、帝国ホテル、うるさいなーwって事でした。解説が途中で止まることもあって、ちょっとストレス。
あと、講評の間、会場にいるときに黙らなくちゃいけないのも時間の無駄に感じましたかね。
ていうか、なんで講評流してくれないんだろう?
どーせ文芸誌や文芸雑誌に講評が載るときは、それぞれの選考委員が気取った文章で取り繕ったこというだけなんだから、選考直後の生の声を聞かせてくれたらいいのに。
日本文学振興会って、そういうところがつまんないしダサいし時代遅れ(日本文学振興会は、アニメや漫画をdisった過去があるので、全然心を許していませんw)

それはともかく、相変わらず栗原さんとペリーさんと井上さんの解説は楽しかったです。
なんだかんだいって、やっぱり忖度とかバイアスとかはありますよね、選んでるのが人間なんだもん。
で、栗原さんが仰っていたとおり、「選考委員の(候補作の作家に対する)好悪の情」みたいなのを考えなければ正確な予想はできないわけで、そういう意味で「真に文学的に優れているか」なんて計れない訳ですよ。

というわけで、「内容読まずに、作家も知らないまま、断易で予想する」という、「当て物として楽しむ」という私の今回のスタンスは正しかったのかな、と自負しております。
私自身の卦の読み方も、だいぶ洗練されてきたと実感できましたし。

ところで、先日師匠から言われたことでなるほどと思ったことがあります。

一つ目。「断易で当たるのは大体7割くらい」。
・・・ということは、タイプロで現在7割くらい当てられているのは・・・?
「充分です。セオリーに従って、きちんと読めているということですね」
おお!では自信を持っていいということですね!

二つ目。「占う人によってクセがある」。
セオリー通りの手順で読んだ上で、自分なりの「クセ」も考慮すると精度が上がるのだそうです。
実際、タイプロの占断で外れ分について検討していたところ、
「これはセオリー通りに読んだあとの判断に迷う」
というものを「自分のクセ」に従って判断しなおしたら、確度が上がっていました。「クセ」については人それぞれですので、私の「クセ」は公表しません。
前回の「断易で考える第172回芥川賞・直木賞受賞作」で追記したのは、まさにその「私のクセ」を考慮に入れたもので、そうしたら確かに今回も精度が高くなりました。

というわけで、反省を込めて、第172回芥川賞・直木賞の結果を検証していきましょう。

芥川賞受賞作に関する考察と反省

候補はこちらでした

断易による予想

鈴木結生さん。
乗代雄介さん。
追記として、「鈴木さんゆるがず。永方さんの可能性もかなりあり。一方、乗代さんは吉凶混交」

結果

安堂ホセさん、鈴木結生さん

反省と分析

鈴木さんは最初から、そして師匠と見直してからも安定して当確が出ていたので強かったですね~
安堂さんは完全に射程外でした。ただ、周易でも一応みておいたのですが、安堂さんには「地沢臨」が出ていたのですよね・・・
とはいえ、外れてしまったのは仕方がない。
乗代さん、断易だと外れた理由がよくわかりません。ただ周易だと「風天小畜」が出ていたので、押しとどめる勢力が強かったということなのでしょうか。

先にも書いたとおり、乗代さんは選考委員に嫌われている感じがしていたので私は個人的に応援していたのですが(というか、今回の候補作は読んでいませんでしたが、過去作はいくつか読んでいて、そのいずれもそれなりに好きだったので)、それが私にとっては判断を狂わせる原因になったのかもしれません。
やはり、どんなことに対してもあらかじめ中立になるように心と頭をより落ち着けてから卦を得るようにしなければならないのでしょう。
まだまだ私の修行が足りませんでした。

直木賞受賞作に関する考察と反省

候補はこちらでした

断易による予想

朝倉かすみさん
伊与原新さん
荻堂顕さん
あえて言えば、伊与原新さん、荻堂顕さん。
追記として、「朝倉さんゆるがず。伊与原さん・荻堂さんの投票は、やや伊与原さんに有利か?」

結果

伊与原新さん

反省と分析

まず、直木賞の受賞作が1冊だったのが意外でした。
とはいえ、周易のほうでみると、伊与原さんにだけ「火風鼎」がでていて、それ以外の候補作には「これはないな」という卦ばかり出ていましたから、周易でみれば伊与原さん一人受賞は予想できていました。

断易に話を戻せば、伊与原さんは確定でした。
しかし、私のクセを含めて同じ読み方を当てはめると荻堂さんが落選した理由が、今ひとつ説明つかなくなるんですよね・・・

朝倉さんに関しては、前回候補になった「平場の月」がとても好きだったので、ここにも私の私情が入って読みが甘くなったのだと思います。
どれほどニュートラルになれるか、がやはり私の課題ですね。
精神修養を積まなければ。

総括として

というわけで、芥川賞1作、直木賞1作を、作品を読まずに、かつ一部を除いて作者のことをよく知らないまま当てられましたので、上々だったと思います。
自分のクセや弱みもよく見えてきたので、これを今後も生かして修行に努めたいと思います。

両賞受賞者の皆様、おめでとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!